名称:大本山永平寺
住所:福井県吉田郡永平寺町志比10-5
公式・関連サイトURL:http://www.sotozen-net.or.jp/soto/honzan
福井県にある永平寺というお寺をご存知ですか?永平寺は、禅宗のなかでも只管打坐(しかんたざ)、ただひたすらに坐ることを基本とする曹洞宗の大本山。曹洞宗の開祖である道元によって、鎌倉時代の初期に福井県のこの地に開創されました。永平寺は、開創からおよそ770年を経た今日においてもなお雲水(修行僧のこと)の方々が厳しい修行を行っているお寺として有名です。
鎌倉時代から今日まで永平寺と町の人々が相互に深くかかわりあって発展してきた永平寺町は、現在では町全体が「禅の里」として人気の観光スポット。門前まちはさまざまなおみやげ屋さんや飲食店が軒を連ね、趣ある雰囲気を漂わせています。
日本文化に深く根付く禅の思想に彩られた永平寺は、福井観光でもぜったいに訪れたいスポット。ここでは、そんな永平寺の魅力をどどんとご紹介していきます!ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
目次
禅寺の代名詞・永平寺をいざ観光!770年以上続く厳しい修行道場の魅力に迫る
◎永平寺ってどんなお寺?
町の名前ともなっている、曹洞宗の大本山永平寺。永平寺といえば、「日本一厳しい修行をしているお寺」とも言われているほど。いったいどんな魅力があるのでしょうか。
♦雲水の方々が厳しい修行に励む空間

まず、他の観光地のお寺と異なるのは、なんといっても修行僧である「雲水(うんすい)」と呼ばれる方々が実際に厳しい修行に励んでいる空間である、ということ。
堂内の廊下を雲水さんが静かに通り過ぎていったり、裏手の山の川辺で真剣に作務(掃除)に取り組んでいたり。日常の全てを修行と捉える雲水さんたちの姿からは、ピンと張り詰めた空気が伝わってきます。
観光客用に開放された堂内の一室では、雲水さんたちの修行の1年を追った30分ほどのドキュメンタリー映画の上映も行われています。永平寺を過ごす雲水さんたちが普段どのような日々を過ごされているのか知るのにぴったりの内容。若い雲水さんたちが真摯に修行に取り組む姿は、とても力強いです。
日々の厳しい修行に励む雲水さんたちから滲み出る凛とした空気感に、観光で訪れる人々の背筋も自然と伸びてしまう。それこそが、永平寺最大の魅力といえるかもしれません。
♦「禅」の精神が生きる空間

禅とは、宗教的修行法のひとつ。姿勢を正して坐し、心を集中させます。イチローやスティーブ・ジョブズといった成功者の多くも実践している精神統一法として世界でも有名です。永平寺は、そんな禅を実践するお寺のなかでもとりわけ名の知られた、まさに日本の禅寺の代名詞的存在です。
禅とは、ただ坐禅をすることだけではありません。丁寧に掃除すること、履物をそろえること、静かに歩くこと、音を立てずに食事をすること。そうした動作のひとつひとつ全てに禅の精神が生きており、日常そのものが修行として考えられているのです。
敷地内に塵ひとつ落ちていないのも、観光客が多い堂内でも静かで凛とした空気がただよっているのも、まさに永平寺が禅の精神が生きる空間だからこそ。大本山といえども華美に傾倒するのではなくあくまで簡素な雰囲気を保つ永平寺をひとたび訪れてみれば、「禅寺の代名詞的存在」の理由がよくわかりますよ。
◎永平寺で、本場の坐禅を体験しよう
せっかく日本を代表する禅寺へ観光に行くのであれば、ぜひ坐禅を体験してみませんか?永平寺では、観光スタイルに合わせてさまざまな方法で坐禅を体験することが可能です。

♦手軽に体験したい方は参拝のなかで
ドキュメンタリー映画が上映されている堂内の一室では、観光客向けに雲水さんによる1分間ほどの坐禅体験も行なわれています。初めての方でも丁寧に教えてくれるうえ、座禅がむずかしいという方は胡坐でも大丈夫ということなので、観光の際はぜひ体験してみてください。お手本を見せてくださる雲水さんのまるで石のように微動だにしない坐禅の姿にも、思わず美しさを感じてしまうほどです。
また、事前予約をすれば1000円ほどで本格的な坐禅体験を受けることも可能です。軽い座禅体験とは異なり、警策(修行者の肩ないし背中を打つための棒)を持った雲水さんのもとでの坐禅はびしっと気が引き締まりますよ。
♦本格的に体験したい方には泊りの修行も
永平寺では、1泊2日の参籠(さんろう)研修、3泊4日の参禅研修も行われています。参籠も参禅も禅堂での本格的な坐禅や夜明け前の朝課を体験する、ということには変わりありません。しかし、参籠では参加者はあくまでお客様扱いなのに対し、参禅は永平寺での本格的な修行体験。雲水さんが普段こなす修行とほぼ同じ内容をこなすこととなります。
参禅研修では、お世話してくださる雲水さんの表情も厳しく、空気はピリリと張り詰めたものとなります。廊下の歩き方、スリッパの揃え方、そして応量器を使っての食事作法までがこと細かに定められており、さらにトイレや浴室では私語厳禁。そのどれもを守るのは大変なことです。そしてもちろん、修行のメインは坐禅。足の痛みや体力と闘いながら、自分自身と真摯に向き合います。
♦厳しい参禅研修の先に待っているものは

厳しい3泊4日の先には、いったいなにが待っているのか?それは、参禅に参加した人のみが知るところ。「研修中は辛くて仕方ないのに、いざ終えて普段の生活に戻るとなぜかまた恋しくなってしまう」と2度目の参禅に来た人もいれば、参禅を終えて下山する際に「永平寺は(厳しくてつらかったけれど)ある意味極楽かもしれない」と呟やく人も。
なかには途中で下山してしまう参加者もいるといわれるほどの参禅研修ですが、それでも興味のある方はぜひ体験してみることをおすすめします。きっと、忙しい日々のなかで自分自身が忘れてしまっている大切なものに気づけるはずです。
◎永平寺町ではおみやげにも注目!
観光にはずせないものといえば…そう!おみやげですよね。永平寺に観光に訪れた際も、ぜひ注目してほしいおみやげがたくさんあるんです。ここではそのいくつかをご紹介していきます。
♦永平寺ではもちろん「禅グッズ」が人気!
永平寺の参拝や参籠、参禅研修を終えたら、ぜひ堂内のおみやげコーナーに立ち寄ってみましょう。お香や坐蒲(坐禅をする際に使用するクッションのようなもの)、禅の言葉が記されたカレンダーなどなど。心落ち着く禅の精神にふれられる禅グッズをはじめとするおみやげがたくさん揃っていますよ。
ちなみに購入したおみやげは郵送してもらうことも可能です。坐蒲など荷物としてかさばるものは購入するときに躊躇してしまうかもしれませんが、直接郵送してもらえるのであれば安心ですよね。
毎日のほんの5分でも、永平寺のお香を焚き坐蒲に坐り、静かに坐禅を組む時間をもってみれば、永平寺の精神、心構えといういちばんのおみやげを持ち帰ることができたも同然です!
♦門前ではグルメをおみやげにしよう!
永平寺へと続く坂道は、門前町として多くの観光車用のおみやげ屋さんや飲食店が軒を連ねています。永平寺にちなんだ観光みやげも多く販売されていますよ。
なかでも、永平寺でも精進料理のひとつとして食されているごま豆腐は有名です。濃厚なごまの味わいとなめらかな舌触りに、ひとたび口にすれば虜になること間違いなし!白と黒の二種類があるので、食べ比べをしてみても面白いかもしれません。
また、永平寺そばも外せません。門前町には永平寺そばを提供するお店も多くありますが、観光のおみやげとして持ち帰りたい方にはおみやげ屋さんで生めんタイプのもの売られています。大根おろしに薄く削ったかつお節をのせ、付属のおつゆでいただく永平寺そばはまさに絶品です。
名称:永平寺町
住所:福井県吉田郡永平寺町
公式・関連サイトURL:http://kankou.town.eiheiji.lg.jp/guide/
◎まとめ

いかがでしたか?
福井県の永平寺は、禅の精神が息づく場所。目まぐるしい日々の中で見失いかけていた大切なことに気づくことのできるお寺です。
何気ない所作のひとつひとつを丁寧にすること。相手を思い遣り、心を尽くすこと。すべてのいのちをどこまでも尊ぶこと。永平寺の研ぎ澄まされた空気のなかには、厳格ながらもやさしくあたたかなものが流れています。
人間にとって大切なことはなにか。生きる上で持ち続けるべき心はなにか。そんなことをはたと考えたくなったときは、ぜひ永平寺へ観光に訪れてみてください。清く凛とした空間で日々真摯に修行に励む雲水さんたちの姿から、そのひとつの答えが見えてくるはずです。
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