アフリカの国々は現在でも政治的に安定していない地域もあり、国名が変わることもしばしばです。また、日本では知名度が低いので、国名だけ聞いても、その場所や特徴をすぐに思い浮かべることができる人は少ないでしょう。コンゴ民主共和国もそんな国の一つ。ようやく国としてまとまり、観光業も始まり、お土産も生まれてきました。コンゴ民主共和国で手に入るお土産にはどのようなものがあるでしょうか。
1.カカオ
コンゴ民主共和国の代表的な農作物は、主食とも言えるキャッサバがあります。その他、商品として栽培する作物に、サトウキビ、タバコ、コーヒー、カカオなどがあります。そのため、地元で生産されたカカオでつくられたチョコレートは、コンゴ民主共和国のお土産として定番になりつつあります。
カカオ産地なので、油脂などを加えない、カカオの美味しさを活かしたチョコレートがお土産としてつくられています。まだまだカカオの産地としては有名になりきっていない国でもありますので、チョコレート好きの方にはとてもいいお土産になります。
2.コーヒー
コンゴ民主共和国は赤道直下の熱帯の国ですが、国の東部、北キブ州と南キブ州には高山があり、コーヒーの栽培が盛んです。長い間国内の政治情勢が安定しなかったため、経済的な基盤がつくれず、コーヒー農家も十分な資本や技術を得られないでいました。そこに近年、主に欧米の支援が入るようになってきて、コンゴ民主共和国のコーヒー農業は質量ともに向上してきました。
主にフェアトレードなどで輸出されることが多いコーヒーですが、お土産としても販売されています。日本ではまだ一部のコーヒー専門店でしかほとんど見られませんので、日本への良いお土産にもなります。
3.乳製品
コンゴ民主共和国は自然のバリエーションの豊富な国で、山の中の美しい湖を中心とした土地もあります。湖と火山で有名な名所であるゴマも、そんな風光明媚な土地の一つ。そしてゴマはコンゴ民主共和国のスイスとも呼ばれ、酪農も盛んです。いままさに経済発展が始まり、観光産業も拡大しつつあるコンゴ民主共和国では、お土産として販売できるものが開発されている真っ最中。ここでつくられる乳製品もまた、国の名物に成長しようとしています。
その中でも、特にチーズがおすすめ。味の種類もたくさんあり、日持ちもするので、ゴマのチーズは誰にでも配れるお土産として最適でしょう。
4.木工品
多くの日本人にとって、アフリカのイメージというと、熱帯雨林やサバンナといった東アジアとは異なる自然と、そこに住む動物たち。そして、アフリカのお土産というと、特徴的な木彫りの像ではないでしょうか。
コンゴ民主共和国でも、そのような木工工芸品はたくさん手に入ります。マルシェと呼ばれる市場では、日用品と同じく、たくさんの工芸品が見つかりますので、ぜひお土産探しに行ってみてください。
アフリカの動物や人々をモチーフにした伝統的な様式の木像のほか、車などを形取った木のおもちゃといった雰囲気のものもありますので、子供向けのお土産としてもおすすめです。
◎まとめ
いかがでしょうか。コンゴ民主共和国のイメージが多少つかんでいただけましたでしょうか。コンゴ民主共和國は、まだ長い紛争の影響が残る国です。観光旅行もまだ不便で、お土産もそれほど多くの種類は見つからないかもしれません。しかし、今まさに国の経済が発展しつつあり、観光産業だけでなく、お土産物の開発もだんだんと進んでいます。お土産を買うことでも応援したいものですね。