魅力的な伝統建築が満載!ガーナの世界遺産アシャンティの伝統的建築物群

画像出典:Oliver S/shutterstock

魅力的な伝統建築が満載!ガーナの世界遺産アシャンティの伝統的建築物群

西アフリカにあるガーナは、西側にコートジボワールがあり南側は大西洋に面した国。カカオ豆の産地としても知られ、ダイヤモンドや金の産地でもあります。紀元前から様々な民族が暮らしていましたが、15世紀以降ポルトガルやドイツ、イギリスなどに侵略されると奴隷貿易が始まりました。17世紀には奴隷貿易によって繁栄し、アシャンティ王国が建設されます。

アシャンティ王国は、17世紀後半から20世紀のはじめまでガーナ内陸部にあり、その伝統文化を伝えるものが、世界遺産アシャンティの伝統的建造物群です。元々造られていたオリジナルの建物は、19世紀から20世紀まで続いたイギリスとの戦争により破壊されてしまいましたが、現在では20世紀以降に再建築されたものが見られます。

目次

魅力的な伝統建築が満載!ガーナの世界遺産アシャンティの伝統的建築物群

アシャンティの伝統的建築物群とは?

出典: クール 村岡 / PIXTA(ピクスタ)

ガーナの世界遺産アシャンティの伝統的建築物群は、ガーナの中南部のアシャンティ州にあります。ガーナ第二の都市クマシから南に約36kmほどの所にあり、車でおよそ50分。

そこに17世紀後半、奴隷貿易によって繁栄したアシャンティ王国がありました。アシャンティ人と呼ばれる森林地帯に住んでいた民族と近隣の部族により築き上げた王国で、ヨーロッパとの奴隷貿易によって栄えました。最盛期には、多くの建築物が建てられ、当時の伝統文化を語る貴重な建物群でしたが、19世紀初めに勃発したイギリスとの戦争により大部分は、破壊されてしまいました。

その後、イギリスの植民地となり、伝統的な建築物は20世紀になると復元されます。基本的には、中庭を囲むように建てられ、ガーナ独特の建材を使用し、通気性に優れた建物が建てられました。

アシャンティの伝統的建築物群へのアクセス

日本からガーナへの直行便はないので、アジアや近隣のアフリカ諸国を経由して、ガーナの首都アクラのコトカ国際空港まで行きます。アクラからクマシまでは、約250km離れているので、バスで移動の場合はおよそ5時間。飛行機の場合は、本数はあまりありませんが、40分ほどで到着します。

アシャンティの伝統的建築物群のおすすめポイント2

伝統的な建築物

出典: クール 村岡 / PIXTA(ピクスタ)

世界遺産アシャンティの伝統的建築物群の見どころといえば、伝統的な建築物は見逃せません。建物の多くは、ガーナの建材でもある泥とヤシの葉の草葺き屋根でできており、通気性にも優れています。日干しレンガと草葺きの屋根は、素朴で南国風の雰囲気。

また、装飾にも特徴があり、渦巻き形や花、魚や鳥などの木彫りが施されているので、当時の歴史や文化が見られます。現在の建物は、20世紀以降に再現されたもので、オリジナルではありませんが、17世紀に繁栄したアシャンティ王国の文化が感じられますよ。

神殿

もう一つおすすめしたいのが、神殿です。アシャンティ族の最高神「ニャメ神」を祀る見事な装飾を施された神殿群は、キリスト教宣教師たちに「呪物の家」と忌み嫌われ、イギリス軍によって破壊されてしまいました。

再建築された神殿には、花や鳥などの装飾が施されており、ベセアセの神殿などに観光客が訪れます。外観は、伝統的な建築物で民家のような佇まいですが、現在も伝統信仰の神殿になっています。

◎まとめ

ガーナの世界遺産アシャンティの伝統的建築物群についてご紹介しました。当時の伝統的な建築物は、ほとんど破壊されましたが、今は復元され、当時の歴史や文化を感じられます。ぜひ伝統的な建築物群の観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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