名称:サウス-イースト大西洋岸森林保護区群
住所:
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/893
ブラジルの広大なアマゾンにある世界遺産「サウス-イースト大西洋岸森林保護区群」は、ブラジルの大西洋岸森林の中でも最大の森。この世界遺産は、まさに自然の宝庫で様々なアマゾンの動物たちがありのままの姿で暮らしています。そこは一歩足を踏み入れれば動植物の楽園。
見たことのない植物や美しい鳥の姿、勇敢なホエザルの遠吠えなどに心踊らされます。今回は、そんなアマゾンの未開の地、世界遺産サウス-イースト大西洋岸森林保護区のおすすめポイントをご紹介します。
目次
ブラジルアマゾンにある世界遺産!サウス-イースト大西洋岸森林保護区群
サウス-イースト大西洋岸森林保護区群とは
ブラジルの南東部、パラナ州とサン・パウロ州にまたがるアマゾン地域にある世界遺産、サウス-イースト大西洋岸森林保護区群。スペラグイ国立公園や、ほかに25の公園や保護区から形成されており、1999年に世界遺産に登録されました。総面積約47万ヘクタールにもおよぶ広大な土地ですが、1500年以降から始まった植民地化により、大半の森林が焼き払われ、今では元の8%ほどにまで縮小されました。
その広大なアマゾンの奥地には、絶滅危惧種を含む数多くの動植物が生息しています。植物約5万5000種、哺乳類120種以上、そして昆虫類は約1000万~1500万種と多種多様な生態系が維持されているのは驚きますね。土地のほとんどは原生林で覆われた未開の地ですが、湿地帯や砂丘、沿岸の島々など変化にとんだ自然環境を有しており、それぞれに適応した多種多様な植物相・動物相が見られます。
その生態系からは大西洋岸森林の進化の歴史が見られることもあり、貴重な研究の地であることが高く評価されたことも世界遺産に登録された要因の一つです。
サウス-イースト大西洋岸森林保護区群へのアクセス
基本的には観光地としてではなく、研究の地としての色が濃いため、観光客が行けるエリアは少ないです。ブラジルの首都サンパウロからツアーが出ているので、ぜひツアーで観光してくださいね。
サウス-イースト大西洋岸森林保護区群のおすすめポイント3
豊かな生態系
サウス-イースト大西洋岸森林保護区群には、6つの生態系保護拠点と野生生物保護区があり、豊かな植物相・動物相が守られています。およそ450種の哺乳類の数はブラジルでも一番。ジャガーやオセロット、ヤブイヌなどの象徴種から、絶滅危惧種のウーリークモザルやクロガシラライオンタマリンなども生息しています。
敷地内に一歩足を踏み入れると、そこは動植物の楽園。上を見上げると色とりどりのインコやオウムなどのトロピカル・バードが、美しくさえずりながら飛んでいきます。姿は見えずとも、サルたちの声も聞こえ、気を取られている間に、リスが目の前を駆け抜けるかもしれません。一度入り込むと、自分も彼らの一員になったような気になりますよ。ありのままの大自然を是非感じてください。
アルト・リベイラ州立観光公園
敷地内には豊かな地形があり、山や森林、砂丘などがあります。その一つに洞窟もあり、保護区にはなんと300を超える洞窟が点在。その中でおすすめなにが、アルト・リベイラ州立観光公園にあるCasa de Pedra 洞窟です。215mもの高さがあるこの洞窟は、ひんやりと薄暗い中に、何枚もの重なった岩や、鍾乳石が神秘的な雰囲気。
またアルト・リベイラ州立観光公園は、洞窟以外も、Caboclos川の景観が美しいポイントもあるのでおすすめです。世界遺産サウス-イースト大西洋岸森林保護区群の中でも比較的観光として楽しめる公園ですよ。
カルロス・ボテリョ州立公園
サン・パウロ州の州立公園「カルロス・ボテリョ州立公園」は、絶滅危惧種のSouthern muriquiというサルが多く生息している公園です。公園内にはトレッキング用のトレイルがあるので、是非散策してみてください。トレイルは2つあり、4kmほどのThe Rio Taquaralと、7kmほどの The Represa (Dam) があるので、体力に合わせて選べます。
ここは比較的身近に自然を楽しめるところなので、動植物たちと出会えるかもしれません。是非、世界遺産サウス-イースト大西洋岸森林保護区群の森林を歩いて、生命の息吹を感じてみてくださいね。
◎まとめ
世界遺産サウス-イースト大西洋岸森林保護区群は、アマゾンの様々な動植物の宝庫です。一度訪れると、その美しい大自然に心奪われること間違いなし。是非一度、この美しいアマゾンの生き物たちに会いに来てくださいね。