名称:三峡大坝(Three Gorges Dam Project)
住所:中華人民共和国 湖北省 宜昌市 夷陵区 三斗坪镇
公式・関連サイトURL:http://www.sxdaba.com/
長江下流域の大都市・上海からおよそ1,850km上流に開けた港町・宜昌(ぎしょう)。ここは、楊貴妃・西施・貂蝉(ちょうせん)と共に中国四大美人の一人とされる、王昭君の生誕の地として有名です。水の豊かな宜昌にはすぐそばにダムや発電所があり、一大観光スポッとなっています。
なんと宜昌は、かの有名な関羽の三大記念聖地の一つ「玉泉寺」がある街でもあるんですよ!三国志ファンなら一度は訪れてみたいですよね。
毎年9月から10月にはグルメ祭りが盛大に開催され、各地からの観光客で賑わう宜昌。今回は、そんな宜昌でおすすめの観光スポットを6ヶ所ご紹介いたします。
1.三峡ダム
長江三峡とは、瞿塘峡(くとうきょう)・巫峡(ふきょう)・西陵峡(せいりょうきょう)の総称です。
今回紹介する「三峡ダム」は、その最も下流域にあたる西陵峡の近くに建設されたダムで、水力発電所としては中国全土の一割弱の発電量を誇ります。
ダムには「スエズ運河」のように船舶が航行できるよう通路が設けられており、ダムの水位調整機能や洪水対策により、上流域にある重慶市に大型船舶の航行が可能となりました。
ここでの観光の目玉といえば、やはりダムの通過を伴う「長江三峡クルーズ」!
上りと下りの2コースがあるので、チケット購入の際に選んでくださいね。
宜昌市内からはバスまたは遊覧船でのアクセスが可能ですが、個人での見学はできないのでツアーに参加することをおすすめします。
2.三游洞
「白楽天」という名前を知らない方でも「白居易」という名前を聞いたことがある方は多いはず。
白居易が詠んだ詩は中国のみならず、朝鮮半島や日本にも多大なる影響を与え、枕草子や源氏物語は彼の詩がなければ成立していなかったと言われています。
「三游洞」はその白居易が弟と友人と3人で詩を作りに訪れた場所で、洞窟内には彼らが詠んだと言われる詩が掘られています。
現在この洞窟はレストランになっていますが、実はその立地条件で注目を浴びているんです。釣り橋と崖に作られた歩道を歩いてたどり着くと、そこには断崖絶壁に張り出すように造られたレストラン「放翁酒家」があります。到達するまでのスリルがクローズアップされるているだけではなく、実際に提供される料理も絶品なのだとか。ぜひ宜昌観光のコースに加えてみてくださいね。
名称:三游洞摩崖(Sanyou Cave Cliff)
住所:中華人民共和国 湖北省 宜昌市 西陵区 南津关西陵山
公式・関連サイトURL:
3.夷陵長江大橋
宜昌の街はかつて夷陵(いりょう)と呼ばれていました。ここは三国志の舞台となった場所でもあり、周辺には関羽の胴体のみを祀ったとされる「関陵」や「猇亭古戦場」などの観光スポットがたくさんあります。
その「夷陵」という名の付いた観光名所がこの「夷陵長江大橋」です。全長3,246mの巨大な橋は2001年に開通しました。
そのままの姿もとても美しい橋ですが下から眺めは圧巻!その雄大さに圧倒されること間違いなしですよ。長江クルーズで橋の下を通ることもできますので、ぜひ長江の風に吹かながら悠久の歴史に思いを馳せてみませんか?もちろん、橋の上を散策するのもおすすめ。
橋の上からは三方を山に囲まれた宜昌独特の地形を一望することができます。
名称:夷陵长江大桥(Yiling Changjiang River Bridge)
住所:中華人民共和国 湖北省 宜昌市 沿江大道
4.夷陵広場
高層ビルやマンションの建設ラッシュで賑わう宜昌の市心部にあるのが「夷陵広場」です。公園そのものは特に目立った施設があるというわけではないのですが、一部の路線バスの発着場所となっており、宜昌市民の日常を垣間見ることができる絶好の観光スポットとなっています。
周辺にはレストランやショップが充実しているので、散策したりお土産探しにもおすすめですよ。
歩き疲れたら夷陵広場でのんびり休憩しましょう。
急速な発展により日に日に姿を変えていく宜昌の街。都市化の波が古き良き街並みを飲み込んでしまう前に、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
名称:夷陵广场(Yiling Square)
住所:中華人民共和国 湖北省 宜昌市 西陵区 夷陵路
5.宜昌博物館
元々は1980年に宜昌地区博物館としてオープンしましたが、1992年周辺地域との合併により「宜昌博物館」として再オープンしました。ここには発掘品など約17,000点以上の品から厳選された焼き物や青銅器、金銀の器、書画などが多数展示されています。
この博物館の目玉は、1956年に発掘された長陽の人骨!顎の骨格など北京原人とは異なる特徴を持っており、北京原人からさらに進化を遂げたものだといわれています。
周辺には「関陵」や「猇亭古戦場」など三国志ゆかりの観光スポットもありますよ。
緑豊かな山々と長江を眺めながら、のんびりと歴史散歩をするのにはもってこいのコースです。
名称:宜昌博物馆(Yichang Museum)
住所:中華人民共和国 湖北省 宜昌市 夷陵大道115号
◎まとめ
湖北省は内陸にありながら水の豊富な都市です。宜昌へは飛行機や鉄道で入ることができますが、さらに上流にある重慶から船を使って、クルーズを楽しみながら行くこともできます。
内陸でのクルーズと言っても、日本では大型の船舶が入れるような川がないためイメージが湧きにくいかもしれませんが、長江流域の街・宜昌がいかに水が豊かであるかを実感することが出来るでしょう。
高速鉄道も開通してますます便利になった宜昌。ぜひご検討くださいね!