【レソトの治安】危険情報は出ていないものの用心しよう

自然に恵まれ「アフリカのスイス」ともいわれるレソト。首都のマセルでは、イギリス植民地時代の名残を感じさせる建築物も多く目にすることができます。レソトはアフリカの中でも珍しく、外務省からの危険情報が一切出ていない国です。比較的治安は安定しているといえますが、やはり最低限の治安に対する注意は必要。また過去に政治をめぐって、警察と群衆が揉めることもありました。政治情勢が乱れ急速に治安が悪くなる場合もありますので、渡航時には常に最新情報を確認するようにしましょう。レソトの治安に対する対策について紹介します。

1.盗難、強盗に気を付けよう

外務省から危険情報こそ出ていないレソトですが、失業率が高いことから車両盗難、武装強盗、ひったくり、空き巣などの犯罪が多く発生しているのも事実です。特に首都マセルでは、アジア人観光客を狙った強盗事件も発生しています。目立つ高価な貴金属は身につけず、必要以上の現金を持ち歩かないことも、犯罪に巻き込まれないための対策です。アフリカのレソトではただでさえアジア人は目立ちます。くれぐれも貴重品の管理には十分に気を付け、衣類の中に身に着けるマネーポケットを利用しましょう。また万が一拘束されても抵抗せず、速やかに犯人に現金を渡すのも命を守る方法です。

2.道路にも危険がいっぱい

レソトの首都マセル以外の道路は、未舗装の場合がほとんどです。レソトの治安に関わらずアフリカでは武装強盗や車両強盗も起こりうるので、車での走行時は都市部以外は絶対に避けましょう。大自然に富んだアフリカ、野生の動物が道路に飛び出すこともありますので運転時も気を抜かないようにする必要があります。なるべく単身での外出をしないことも身を守る方法の1つです。また治安に関わらず、夜の一人歩きは厳禁です。この国では例え車であっても夜間の走行は危険です。また車を離れる際も貴重品は必ず放置せず、肌身離さず持つようにしましょう。

3.政治情勢にはくれぐれも注意

治安について一切の外務省からの危険情報がないレソトであっても、過去にはクーデターや政治をめぐって警察と群衆がもめることがありました。政治情勢で国の治安は大きく左右します。各地でのデモや抗争など、思わぬ事態に巻き込まれる可能性だってあります。政治情勢が不安定になった場合は、直ちに安定した近隣諸国へ避難しましょう。くれぐれも犯罪に巻き込まれることのないよう、こまめに最新の国際情勢情報の確認を心がけることも大事ですよ。

4.テロはいつどこで起こるかわからない

イスラム過激派組織などによるテロや犯罪は、いつどこで起こるかわからない時代です。レソトは治安が安定しているものの、同じアフリカ内には内戦や紛争が起きている国も多くあります。レソトだけでなく周辺諸国の治安情報についても意識し確認することも大事です。治安の安定しているレソトであっても面白半分に危険といわれている場所へ訪問したり、単身で見知らぬ地を歩くことも止めましょう。

5.狂犬病、サソリ、毒蛇に注意しよう

治安は安定しているレソトですが、野犬による狂犬病の感染の被害も多く挙げられています。また野犬だけでなく、レソト含めアフリカでは民家の庭でサソリや毒蛇が潜んでいることも。大自然との距離感が近いアフリカ諸国では、人の犯罪に加え動物や生き物から我々が危険に晒されることもあります。また万が一犬やサソリ、毒蛇に襲われても、レソトでは十分な医療制度が整っていないため治療を受けることができないこともあります。万が一の際は周辺諸国へ緊急搬送が必要となる場合もありますので、十分な保証がある海外保険へ加入しておきましょう。マラリアの危険性もありますので、蚊にもさされないようくれぐれもご注意ください。

◎まとめ

レソトの治安と注意事項について紹介させていただきました。アフリカの中では比較的治安が安定している国とはいえ、近隣のアフリカ諸国には危険地帯を数多く持つ国もあります。また海外ですのでレソトの治安情報に関わらず、常に周周辺には多くの危険が潜んでいることは意識しましょう。また、万が一に備え十分な補償のある海外保険に加入することと、何かあってもレソトでは十分な医療が保証されていないという事も覚悟しなければなりません。危険な目に遭わないためにも不要な外出は避けるのが無難。レソトでの安全な旅を心がけましょう。

【レソトの治安】危険情報は出ていないものの用心しよう