中央アフリカはアフリカ大陸の中央に位置し、交通インフラが整っていない事もあり、未開発の森林が数多く残されているエリアです。象やライオン、カバにゴリラ、チンパンジーなどのアフリカを代表する動物や鳥の野生の姿を自分の目で見ることができます。
そのため、野生動物の自然保護を目的として中央アフリカの南西部や北東部のサバンナに国立公園を設置し、保護活動が行われています。また、観光客向けにホテルのような宿泊施設も徐々に増え、一流ホテルからチープな宿まで幅広い価格帯のホテルが利用できます。ホテルのグレードにもよりますが、レストランのメニューはフランス料理が主体で、ゴルフやテニス、乗馬などのレジャー施設も充実しています。
では、以前より訪問しやすくなった中央アフリカを訪れる際にビザは必要なのでしょうか？
ビザのしくみから順番に紹介していきます。
目次
一ヶ月と三ヶ月が選べる中央アフリカのビザのしくみと種類について
1.中央アフリカのビザのしくみ
1.ビザ申請の際は、事前に電話でアポイントをとります
2.本人申請の場合は、担当官が直接面接をするため、あらかじめ領事館に予約する必要があります
3.申請は出発前の１ヶ月以内のものに限られます
4.申請書のサインはパスポート（旅券）と同一でなければなりません。また、結婚などで「姓」が変わった場合は新しい方の「姓」でサインします
5.観光の場合、会社推薦状は不要ですが、往復航空券（コピー可）または、旅行代理店発行の日程表、確認書などが必要です
6.申請書には旅行目的の詳細を記載します
2.中央アフリカのビザの種類
入国ビザ
観光や商用で中央アフリカを訪れる場合に申請します。
▼１ヶ月
申請書-3枚
会社推薦状-1通
※観光の場合、会社推薦状は不要。ただし往復航空券（コピー可）または、旅行代理店発行の日程表、確認書等が必要
写真（4.5cm×3.5cm)-3枚
予防接種証明書-Y(オリジナル）
本人申請-不要
所要日数-翌々日
料金：
シングル-5,000円
マルチプル-6,500円
※ビザ有効期間は4ヶ月です。
▼3ヶ月
申請書-3枚
会社推薦状-1通
※観光の場合、会社推薦状は不要。ただし往復航空券（コピー可）または、旅行代理店発行の日程表、確認書等が必要
写真（4.5cm×3.5cm)-3枚
予防接種証明書-Y(オリジナル）
本人申請-不要
所要日数-翌々日
料金：
シングル-6,500円
マルチプル-10,000円
※ビザ有効期間は4ヶ月です。
外交・公用ビザ
日本政府や地方自治体などの代表として外交や公用を目的として中央アフリカを訪れる場合に申請します。
▼１ヶ月および3ヶ月
申請書-3枚
口上書
写真（4.5cm×3.5cm)-3枚
予防接種証明書-Y(オリジナル）
本人申請-不要
所要日数-翌々日
▼料金
無料
※査証有効期間は４ヶ月です。
◎まとめ
中央アフリカの入国ビザには一回の入国が可能なシングルビザと有効期間内であれば、何度も入国可能なマルチプルビザの2パターンがあります。場合によって使い分けるといいでしょう。また、手数料も変わってきます。
中央アフリカにおける輸出は木材やダイヤモンドなど（2014年のEIUによる）が中心で、輸入は石油製品など（2014年のEIUによる）が多いです。 主な貿易相手国は、輸出が中国、インドネシア、コンゴ民主共和国で、輸入がノルウェーやフランス、アメリカです。
1894年に仏領になったウバンギ・シャリ（中央アフリカ）は、1960年8月に独立を果たし、大統領にはダッコ氏が選出されます。以後、クーデターを繰り返してきた中央アフリカでは、1991年の複数政党制を導入して以来、大統領選挙や国民議会選挙の実施など民主化が進んでいました。しかし、劣悪な経済状態に起因する給与の遅配問題などから公務員のストライキが慢性化し、国軍兵士による反乱や騒擾事件も頻発し、政情は不安定でした。2003年3月になると「ボジゼ元国軍参謀長」が反政府勢力を率いて首都へと侵攻を始めます。2005年にボジセ氏が選挙によって大統領に就任し、2011年の選挙でも再選を果たします。
2012年12月、イスラム系反政府勢力連合「セレカ」が複数の都市を占拠をすると、2013年3月には首都のバンギが陥落し、ボジゼ政権が崩壊してしまいます。セレカのジョトディア指導者が大統領となり、憲法を停止した後、議会を解散させます。一方でのキリスト教の自警集団（アンチ・バラカ）によるイスラム教徒襲撃が横行します。
2014年1月、ジョトディア大統領が辞任すると、後任にはバンギ市長の「サンバ・パンザ氏」が就任します。7月にセレカ系勢力とアンチ・バラカが停戦に合意し、2015年5月の国民和解フォーラムを経て、12月から翌年の3月にかけて「憲法国民投票」、「大統領選挙」、「国民議会選挙」が実施され、3月にトゥアデラ大統領が就任の運びとなります。
ビザが必要となる国は、外国人の入国に規制をかけているので、訪れる際は政治状況を把握しておくと身の安全や訪問予定の国の理解へとつながるでしょう。
