アンゴラ共和国はかつてポルトガルの植民地だった国。内戦が続き貧しい国だったのですが、石油やダイヤモンド、鉱石類などの天然資源のおかげで経済的に急成長しました。しかし、多くの物資を海外から輸入しているため、物価が高いことでも知られています。首都ルアンダは、世界でももっとも物価の高い都市のひとつ。旅行者が訪れ、ショッピングを楽しむには少し難しいかもしれません。
アンゴラは豊かな自然に恵まれ、湖、ビーチ、山々、砂漠、窪地や洞窟など、様々な自然の風景が見らます。国内には6カ所の国立公園があり、野性動物の宝庫にもなっています。そんなアンゴラのお土産は、木彫りの人形や民芸品、アフリカン・アートなど。リーズナブルな値段でお土産を探すには難しいのですが、街の市場などで買うことができます。
1.木彫りの人形
アンゴラの手工芸品で代表的なのは、木彫りの人形。この女性を象った人形は、「アンゴラのペサンドール(考える人)」と呼ばれています。座り込んで両手で耳をふさいでいる姿をしているのですが、これはアンゴラの女性が「奴隷になりたくない」と抵抗している姿なのだそうです。
アフリカのヨーロッパ入植が始まったのは15世紀。以後、アメリカや南米などの地にアフリカ人たちを奴隷として送り込む奴隷貿易が盛んになります。アンゴラのペサンドールは、何事にも屈しない誇り高きアンゴラ人たちを象徴したものとして、長く受け継がれているそうです。
2.アンゴラの音楽CD
アンゴラにはセンバと呼ばれる伝統音楽があります。ブラジルのサンバも、このセンバをルーツにしているとのこと。センバのテーマは、日々の生活や社会的イベント、社会活動に関連したものが多く、機智に富んだレトリックが多様されるそうです。アンゴラではポルトガルからの独立以前から活発に演奏されてきました。
センバの代表的なアーティストの一人として、ボンガ・クウェンダ(Bonga Kwenda)があげられます。その迫力ある歌声はアフリカの多くの人々を魅了しています。アンゴラでCDを見つけたらぜひ聞いてみてください。
3.アフリカン・アート
アフリカの迫力ある絵画もアンゴラのお土産におすすめ。街のギャラリーや市場なで、アフリカン・アートがたくさん販売されています。もし気に入ったものがあったら、お買い求めください。市場や路上で売られているものは値段の交渉が必要ですが、アンゴラの思い出として貴重なお土産になることと思います。
4.民芸品
アンゴラのお土産でおすすめなのは、市場に売っているアクセサリーやアフリカの仮面などもおすすめ。また女性が作るバスケットや、アフリカらしい華やかな布地なども売られています。市場などでお買物をする時に探してみてください。
5.楽器
アンゴラには古くから伝わるバトゥッキ(太鼓)、キサンジ(親指ピアノ)やマリンバなどの楽器があります。これらの楽器は、サンバの原型にもなったと言われ、休日に奴隷たちが集まって音楽やダンスを楽しんでいたそうです。輪になって手拍子と歌と太鼓でリズムを取り、ペアで踊って掛け合いを楽しむもの。
市場などでこれらの伝統的楽器を見る機会があるかもしれません。お土産に持って帰るのは難しいかもしれませんが、アンゴラに来たら親しんでみてください。
◎まとめ
アンゴラのお土産は民芸品やアフリカらしいアクセサリーなどがおすすめ。一つ一つ手作りされた手芸品は味があり、自分用にもお土産にもおすすめです。アンゴラを訪れたら際には、市場などで探してみてくださいね。
アンゴラは日本から観光に訪れることはあまりないかもしれませんが、機会がありましたらぜひ足を運んでみてください。