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太平洋のど真ん中、日付変更線がいびつに突き出たところに浮かぶキリバス共和国。あまり馴染みがない国ですが、キリバスは世界で一番早く日付が変わる国として知られています。クリスマス島という地名は聞いたことがある人もいるかもしれませんね。キリバスのライン諸島に位置するのがクリスマス島なんです。キリバスは30以上の環礁から構成されていて、イギリス連邦に加盟しています。
そこで気になるのがキリバスの治安。キリバス渡航前に治安情報を把握して、楽しい滞在にしたいですよね。ここではキリバスの治安情報や注意事項をご紹介していきます。
目次
【キリバスの治安】治安は良好!但し日本大使館がないことを意識しよう
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1. 日本大使館がないことを意識しよう
キリバスは重犯罪の発生率が低く、治安の良い国の一つといわれています。ただキリバスには日本大使館がないので、訪れる際には注意が必要です。キリバスでの大使館業務は、在フィジー日本国大使館が兼轄しています。
キリバスで万が一事故や事件に遭遇した場合は、現地警察に相談し、必要に応じて在フィジー日本国大使館に連絡するということを情報として頭に入れておくと良いでしょう。キリバスは治安がいいからといっても油断せず、最低限の注意は必要です。日本と異なることを意識し、当たり前の治安対策は忘れないようにしてください。キリバスを訪れる際には万が一に備えて、在フィジー日本国大使館の連絡先などをあらかじめ控えておくと安心ですね。
2. スリやひったくり、窃盗に注意
キリバスは治安もよく、世界最大のサンゴ礁の島があるので、ダイビングやスノーケリングが楽しめる国としても知られています。大きな犯罪の発生率は低く、治安上はほとんど問題はありませんが、軽犯罪は発生しています。宿泊先やレストランなど治安に心配がない場所であっても、貴重品の管理には注意が必要。必ず施錠をしましょう。
キリバスでは豪ドルが一般的に使用されていて、首都タラワにはATMがあります。しかし、その他の島にはATMはなく、主要ホテル以外にクレジットカードを使用できる場所は少ないので、滞在に必要な費用については現金で持つようにしなければなりません。そのため、貴重品の管理には十分気をつけましょう。
3. 暴力沙汰に巻き込まれないよう注意
キリバスは治安もよく、日本人が事件に巻き込まれたなどの被害例は報告されていないようですが、飲酒から傷害に至るような事件が発生しているようです。観光などで訪れる際には、たとえ治安が良いとはいっても注意が必要です。
キリバスの飲食街があるバイリキ及びベシオ地区やビケニベウ地区では、とくにこのような事件が発生しているようなので、巻き込まれないように気をつけましょう。具体的には、泥酔者や不審者には近づかないこと。少しでも異変を感じたら、速やかにその場から離れるようにしましょう。自らの安全確保を最優先して行動するようにしてください。また、夜間の外出や一人歩きは避けましょう。
4. 感染対策
治安がいいキリバスですが、感染症などには注意が必要です。キリバスでは犬が放し飼いにされていることが多く、噛まれたりすると狂犬病に感染する可能性もあります。また、蚊を媒介とするデング熱にも注意。デング熱には予防薬や予防接種がないので、虫よけスプレーを使用したり、肌の露出を控えるなどし、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防です。
キリバスの一部には病院や診療所はありますが、医療事情は良いとはいえません。簡単な常備薬を持参するといいでしょう。また、キリバスで大きな病気やケガをした場合は国外搬送されることになるので、治安状況を確認するだけでなく、万が一に備え十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。
5. マナーを知り、ルールを守ろう
太平洋の島国キリバスは、治安も良いことから観光客にとっては楽園ともいえますが、海岸以外での服装には注意が必要です。海岸以外では男性が上半身裸になることは好まれません。女性も、肌を露出する服装も好まれないことから、注意が必要です。また、キリバスでは頭部は神聖な部分とされているので、不用意に触れないようにしてください。自らが治安を乱すことがないように振る舞いましょう。
加えて、一部には伝統的な習慣により立ち入りが制限されている場所もあります。一般的な観光地にはこういった立ち入り禁止区域はないですが、うっかり踏み入れてしまわないよう、あらかじめ調べておくと安心です。
◎まとめ
ギルバート諸島、ライン諸島、フェニックス諸島、バナバ島などの33の環礁から形成されるキリバス。太平洋に囲まれ、治安もいいことから、ダイビングやフィッシング、スノーケリングなどを目的に世界中から観光客が訪れています。近年は、ライン諸島のクリスマス島の塩も有名。美しい環境や治安を守るためにも、訪れる際にはキリバスのルールを知り、自らもそのルールを守って楽しい滞在にしてくださいね。