中央アフリカ共和国は、その名の通りアフリカ中部にある内陸国です。サバンナや熱帯雨林が広がるこの国は赤道に近く、一年中暑い気候が続きます。1960年にフランスから独立して以来、中央アフリカはクーデターによる政権交代を幾度となく繰り返してきました。そのため、治安も常に不安定で、今なお国内の騒乱が収まりません。中央アフリカは綿花やコーヒーが主な輸出品ですが、経済は低迷し、国民は貧困にあえいでいます。
テロは起きていませんが、中央アフリカのあちこちで武装勢力による民間人の誘拐や殺害が起こっています。とくに首都バンギで悪質な事件が多く、予断を許さない状況です。治安がとても悪いことから危険情報は最大級の「レベル4」退避勧告が出されています。
目次
治安情勢が不安定な中央アフリカ。安全情報に注意してください。
1.退避勧告発令中、渡航は禁止して下さい
現在、中央アフリカ共和国全域に「レベル4」の危険情報が発令されています。「レベル4」とは、治安情勢が非常に悪くきわめて危険な状態であることを意味しています。どのような目的であっても渡航はやめてください。また、もしも中央アフリカに滞在中であれば、直ちに他国へ避難するよう勧告されています。
とくに首都バンギでは、過去に反政府勢力とキリスト教武装勢力の衝突が起こり、死者も出ました。最近でも、殺人事件が起こったことでそれが暴動へと発展し、20人以上の死者が出てしまいました。国民投票が行われた際にも、反対派と賛成派の間で銃撃戦が起こり多数の死傷者が出ました。
このように、中央アフリカは治安がきわめて悪く、とても危険な状態です。また近年、世界各地でテロが起きていることと合わせて考えても、渡航は中止すべきです。外務省の地域海外安全情報をこまめにチェックし、今後の状態の推移を見守る必要があります。
◎まとめ
中央アフリカは治安が非常に悪いので、とても渡航できる状態ではありません。いつ騒動が起きて死者が出る事態に発展するかわからない状態です。
中央アフリカ自体は、サバンナがあり豊かな自然に恵まれた国です。世界遺産の国立公園も2つあり、多くの希少な生物が生息しています。国内の情勢が落ち着いて治安が回復したら、すばらしい世界遺産を多くの人が観光できるはずですが、それは当分先のこととなりそうです。