野鳥の楽園といわれるモーリタニアの世界遺産、バンダルガン国立公園の魅力

野鳥の楽園といわれるモーリタニアの世界遺産、バンダルガン国立公園の魅力

モーリタニアには、野鳥の楽園といわれるほど豊富な鳥類が生息するバンダルギン国立公園があります。なんと、およそ700万羽もの渡り鳥がこの地に訪れるそうですよ。このバンダルギン国立公園は野鳥だけでなく、美しい景観や伝統的な生活を続ける先住民の文化などが評価され、世界遺産にも登録されております。世界中からもたくさんの観光客が訪れているんですよ。
今回は、そんなモーリタニアの世界遺産・バンダルギン国立公園についてご紹介いたします。

目次

野鳥の楽園といわれるモーリタニアの世界遺産、バンダルガン国立公園の魅力

バンダルガン国立公園とは?

出典: commons.wikimedia.org

バンダルガン国立公園とはヌアクショットとヌアディブの間に位置するモーリタニア西岸の国立公園で、ティミリス岬を中心とする12,000平方キロメートルのうちおよそ半分が海域であるという特徴を持っています。バンダルギン国立公園の沖合には暖流と寒流がぶつかる潮目があり魚が多く集まりますので、それを目当てとした鳥類や海生哺乳類が多くみられます。さらに園内に点在する島々は河口から流れ出した肥沃な砂の堆積をしているため、多くの種類の渡り鳥が1年を通して訪れるスポットとなり、年間を通じて約700万羽もの渡り鳥が訪れる野鳥の楽園となっています。そして1976年にはこうした鳥類や海洋生物の多様性が評価され、自然遺産としてユネスコの世界遺産に登録されました。

なおこのバンダルギン国立公園には500人から1000人ほどの先住民族イムラゲン人が棲んでいることも特徴の一つで、彼らはボラ漁などで生計を立てています。現在バンダルギン国立公園は野鳥やその他の生き物たちの保護を目的として、イムラゲン人以外の一般人の園内立ち入りが認められておらず、観光の際はエンジンのついていない船で行われることとなっています。しかしながら国外からのアクセスがあまり便利でないといった立地条件も重なり、このような保護環境は実に良好な状態です。

バンダルギン国立公園へのアクセス

バンダルギン国立公園はヌアクショットとヌアディブの間に位置し、モーリタニアの西岸に広がっています。モーリタニアの首都であるヌアクショットからは北に約200㎞離れていますが、ヌアクショットから出発する観光ツアーが開催されていますのでそちらにご参加ください。なおバンダルギン国立公園は一般人の立ち入りが禁止されており、エンジンのついていない船で観光する方法しかないため、ツアーへの参加が必須ですよ。

バンダルギン国立公園のおすすめポイント①:野鳥の楽園といわれる鳥類の多様性

出典: en.wikipedia.org

バンダルギン国立公園の最大の魅力は、なんといっても野鳥の楽園といわれるほど多種多様な鳥類が存在することでしょう!暖流と寒流がぶつかる潮目が沖合にあることや、サハラ砂漠から流出した砂によって形成された遠浅の地形のため1日2回の引き潮の際に海底に太陽光が注がれ大量のプランクトンや海藻類が繁殖するなどの条件が重なり、バンダルギン国立公園は魚たちが集まってくるエリアとなっているのです。その魚を目的として様々な種類の野鳥が集まってきますよ!その中でも特徴的なのが豊富な種類の渡り鳥が挙げられます。モモイロペリカンやオオフラミンゴ、シロペリカン、クロアザサシなど1年間でなんと約700万羽もこの地を訪れるそうですよ。遠くはシベリアからやってくる渡り鳥もいるこのバンダルギン国立公園ではおよそ300万羽が越冬しますので、これらの渡り鳥を観察したい方は11月から3月がベストシーズンです。是非モーリタニア観光の際には、野鳥の楽園といわれるバンダルギン国立公園に訪れ日本では目にすることのできない鳥類の圧倒的な数に感動してみてはいかがでしょうか?

バンダルギン国立公園のおすすめポイント②:伝統的文化と自然の共存

出典: oft-quoted Mandrake Silvertongue

バンダルギン国立公園には渡り鳥だけでなく様々な自然が存在していることも魅力の一つとして挙げられますよ!砂漠に近い陸地ではアカザ科やタデ科、トウダイグサ科などが見られ、沿岸部には西アフリカのマングローブが生育する北限となるヒルギダマシの小群生地があります。遠浅の海にも多くの海藻が繁茂していますので、是非バンダルギン国立公園ではそれらの自然も堪能してみてはいかがでしょうか?またバンダルギン国立公園では世界遺産に登録されているにもかかわらず、この地で生活を営んでいる先住民族が存在します。それがイムラゲン人であり、イルカの習性を巧みに利用したボラ漁で生計を立てているのです。彼らはこの公園の自然を壊すのではなく共存するという生活をしており、彼らのボラ漁も持続可能性を満たす適正なものと判断されていますよ。バンダルギン国立公園に訪れた際は、壮大で美しい自然や、その自然と共存して伝統的な文化を守り続けている先住民族にも是非注目してみてくださいね。

◎まとめ

モーリタニアの世界遺産、バンダルギン国立公園についてご紹介いたしました。日本では見ることのできない圧倒的な種類、数の野鳥だけでなく、壮大で美しい自然や伝統的な先住民族の文化など、バンダルギン国立公園には観光客を惹きつける様々な魅力が詰まっていますよ!是非モーリタニアに観光に訪れた際は、野鳥の楽園とも言われているバンダルギン国立公園に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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