名称:Manovo-Gounda St Floris National Park
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/475
圧倒的なスケールを誇る中央アフリカ共和国の世界遺産、マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園
中央アフリカ共和国の北部には、東京都約8個分もの面積を有している広大な国立公園があることをご存知でしょうか?それがマノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園であり、その圧倒的なスケールや、そこに住む様々な種類の野生動物を楽しむことができるとして世界遺産にも登録された観光スポットですよ。今回はそんな魅力が詰まった中央アフリカ共和国の世界遺産、マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園についてご紹介いたします。
目次
圧倒的なスケールを誇る中央アフリカ共和国の世界遺産、マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園
マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園とは?

マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園とは中央アフリカ共和国のバミンギ・バンゴラン州にある国立公園です。その最大の特徴は広大な敷地面積で、アフリカ中央部の17,400平方キロメートもの面積を有しています。南にはボンゴ高原、北にはアウク川に挟まれており、氾濫原やサバンナなどの豊かな植生に育まれて多くの野生動物が生息していることも、マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園の魅力の一つです。その動物の多様性が評価されて1988年に世界遺産に登録されたマノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園ですが、危機遺産リストにも登録されています。その理由として、近隣のスーダンとチャドで起こった内戦により、ゲリラたちによる活動資金の調達を目的とした密漁の横行が挙げられます。この密漁によって8万頭いたとされているアフリカゾウはわずか数年で数千頭単位にまで激減し、クロサイに至っては6000頭以上いたと推測される生息数がなんと10頭程度にまで数を減らされてしまい、絶滅寸前にまで追い込まれました。これらの密漁対策としてヨーロッパ開発基金は公園の維持管理のために援助を行っているものの、まだまだ密漁の横行はとどまることを知らず、1997年に危機遺産に登録されたという経緯です。今もなおマノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園は密漁の横行や、スーダンからの難民の流入などによる環境の悪化は解決しておらず、深刻な状況となっています。
マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園へのアクセス
マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園は中央アフリカ共和国のバミンギ・バンゴラン州にあり、中央アフリカ共和国の首都であるバンギからは約800㎞と非常に離れているため、都心から向かう場合は車での移動はおすすめできません。その際は近郊都市の空港まで飛行機で向かって、そこから車で移動すると効率的ですよ。マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園の近郊都市であるワッダにはワッダ空港がありますので、そちらをご陵ください。なおマノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園は非常に広大な敷地面積を有していますので、園内の移動も車が必須ですよ。