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イエメン共和国は中東のアラビア半島にある国です。世界遺産に登録されているサナアの旧市街やシバームの旧城壁都市など、魅力的な世界遺産もあって見どころ満載。そこで気になるのが治安ではないでしょうか。外務省の危険情報によると「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」が発表されているため、治安が不安定な状態です。ここではイエメンの治安情報について紹介します。
目次
【イエメンの治安】現在は退避勧告が出ているので渡航は見合わせて。
1.テロが頻発
世界でも指折りの観光地として有名なイエメンですが、現在は残念ながら外務省から発表されている安全・治安の情報によると、イエメン全土にレベル4の退避勧告が出されています。現在のイエメンは治安が良くありません。テロ組織「アラビア半島のアル・カーイダ」による軍や治安機関などの施設をはじめとし、テロ攻撃や殺害などが行われています。
イエメン国軍もテロ掃討作戦を開始していますが、現在も危険な状態は続き、治安は不安定な状態です。すでに滞在している方はイエメンから退避するよう勧告が出ています。また、いかなる目的であってもイエメンへの渡航は延期してください。
2.外国人を対象にした誘拐
イエメンでは外国人を対象にした誘拐も頻発しています。イエメンに限りませんが、誘拐や身代金要求などのニュースは日本でも過去に何度か報道され、このような状況から治安が良いとは言えません。イエメンは銃器が出回っていて、安価で簡単に入手できる背景があります。外国人を誘拐し、交渉材料として莫大な身代金を政府に要求することがあります。
また、誘拐し刑務所に拘禁されている親族の釈放などの要求をすることもあるそうです。事件の多くは部族により誘拐された後、テロの組織に譲り渡されます。このようなことからも言えますが治安は悪く、外国人は目立つ存在であることを意識しましょう。現在のイエメンは治安が不安定なので渡航は見合わせてください。
3.戦闘が激化、周辺国の情報も入手が必要
イエメンでは2014年9月以降、反政府武装勢力のホーシー派がイエメンの首都のサヌアを占拠しました。サウジアラビアなど連合軍の支援を受けた政府軍と、ホーシー派などの反政府勢力との間で戦闘が続いています。そのためイエメンや一部の周辺地域は治安も不安定です。また、2015年3月以降は空爆も交えた戦闘も続いている状況。一部周辺国、周辺海域で反政府勢力支配地域からの攻撃が発生しています。
外務省はイエメンに関しては危険度レベル4の退避勧告を出しています。イエメンへの渡航延期はもちろんですが、周辺国や周辺海域に渡航する際にも必ず事前に情報収集することをおすすめします。周辺国の治安状況も事前に確認しましょう。
◎まとめ
イエメンは外務省が発信している危険情報で退避勧告が出ています。身の安全を第一に考えることが重要です。どんな目的であってもイエメンへの渡航、滞在は見合わせるようにしましょう。数年前までイエメンは歴史的建造物が豊富で観光地としても魅力的な国でした。そのため現在の治安状況は非常に残念ですが、近い将来平和的に物事が解決し、以前のように観光ができる国に戻ってほしいと願うばかりです。