カリブ海の真珠と言われるキューバの魅力はその美しい海だけではなく、コロニアルな建物や社会主義国独特の雰囲気や文化にあります。アメリカとの国交が再開され、近い将来180度違った国になるかも？と言われているキューバ。その入国システムも正直、ややこしい部分があります。在日キューバ大使館の情報をもとに、現在のキューバの入国に関するビザについてご案内しましょう。
目次
カリブ海の真珠！キューバの入国に必要なビザは？ツーリストカードって？
キューバのビザの仕組み
30日以内の観光目的の滞在の場合はビザは不要ですが、入国の際に「ツーリストカード」が必要になります。ツーリストカードは在日キューバ大使館または旅行代理店から購入、またはキューバに乗り入れている航空会社のカウンターでも購入する事が出来ます。2010年5月より、ツーリストカードに加えて、海外旅行保険の加入が義務付けられるようになりました。保険会社は、キューバに承認されている国際的な業務を行っているアメリカ系以外でないといけません。入国審査時に、英文の保険証書の提示が求められるので用意しておきましょう。クレジットカード付帯の海外旅行保険をお持ちの方は、付帯保険会社から保険加入の英文証明書を取り寄せて下さい。また、ホテルの予約確認書（英語かスペイン語）も必要になっているので用意しましょう。
《ツーリストカード》
在日キューバ大使館領事部で購入する場合の必要書類
・パスポート
・パスポートの顔写真掲載部分のコピー
・申請書（領事部にあります）
・顔写真
・購入費用
在日キューバ大使館領事部から郵送で送ってもらう事も出来ます。
・パスポートの顔写真掲載部分のコピー
・サイトからダウンロードした申請書に記入
・顔写真
・購入費用を振り込みし、振り込み票を同封
・返信用封筒に切手を貼り自分の名前、住所を記入
旅行代理店での購入に関しては各旅行会社に問い合わせて下さい。
現在アメリカ経由でのキューバ入りは実質できないので、カナダかメキシコ経由が一般的です。経由地の航空会社のカウンターでもツーリストカードの購入が出来ます。
エア・カナダの機内ではツーリストカードが配られますので（エア・カナダの航空券にツーリストカード代が含まれている為）これを使用する事も出来ますが、詳しくはエア・カナダに直接問い合わせて確認して下さい。
《業務ビザ シングル》
商用目的の入国に際しては業務ビザの事前取得が必要になります。有効期間は二か月で、最大30日の滞在が可能です。
・申込書
・現地受け入れ会社の英文招聘状
・日本の所属会社作成の英文会社推薦状
会社のレターヘッド入りの用紙に、申請者名、役職、部署、渡航目的、出入国日、行動責 任・費用負担を保障する旨、希望のビザの種類を記載し、責任者の直筆署名と社判の捺印 が必要
・英文経歴書
・証明写真 1枚 5cmx5cm スナップ、デジタル・ポラロイド不可
・Eチケット
・ホテル予約確認書
・海外旅行保険証明書
《留学ビザ》
ツーリストカードで入国して滞在期間内にキューバにて留学ビザの取得する、というのは手続きが煩雑な上に、拒否される可能性もあるので、事前に日本で取得する事をお勧めします。詳細については、在日キューバ大使館領事部に問い合わせて下さい。
◎まとめ
キューバとアメリカとの国交は2015年に再開されましたが、まだ正常化には至っていないので、入国時に必要な海外旅行保険会社がアメリカ系の場合は不可となっています。また、アメリカ経由のキューバ入国には厳しい制限がついているので、実質観光での渡航はできません。（2017年2月現在）これらの条件や、キューバ入国に必要な書類はかなり流動的で、変更の可能性が高いので、渡航が決まったらすぐにキューバ共和国大使館領事部に詳細を問い合わせて最新情報を入手するようにして下さい。
