ブラジルとアルゼンチンにまたがった世界遺産、グアラニーのイエズス会伝道施設群

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ブラジルとアルゼンチンにまたがった世界遺産、グアラニーのイエズス会伝道施設群

ブラジルとアルゼンチンには、世界でも珍しい2国間にまたがった施設群が世界遺産に登録されていることをご存知でしょうか?それはグアラニーのイエズス会伝道施設群といい、悲しい歴史的な背景や美しい外観などの魅力が揃ったこの世界遺産には数多くの観光客が集まっていますよ!今回はそんな世界遺産、グアラニーのイエズス会伝道施設群についてご紹介いたします。

目次

ブラジルとアルゼンチンにまたがった世界遺産、グアラニーのイエズス会伝道施設群

グアラニーのイエズス会伝道施設群とは?

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グアラニーのイエズス会伝道施設群とは、ブラジルとアルゼンチンにまたがった施設群のことで、世界でも珍しく2つの国にまたがった世界遺産としても有名なスポットとなっています。この施設群が建設された歴史として、アメリカ州の先住民族であるグアラニー族が関係してきます。農耕を主に生計を立てていたグアラニー族は17世紀頃にブラジルのサンパウロを根拠地とする奴隷商人によって捕らえられ、ブラジルで労働する奴隷にされるということが頻繁に発生していました。そこでグララニー族の警備とキリスト教の布教活動を兼ねてイエズス会がブラジル南部、アルゼンチン北部、パラグアイの国境が接するあたりの密林地帯を普及活動の中心地とし、数々の伝道所を建設したことがこの世界遺産が誕生した始まりです。イエズス会はキリスト教を布教しながらも強制労働や奴隷狩りから逃れたグアラニー族をかくまって共同生活を送っていましたが、1767年にスペイン王カルロス3世がアメリカ大陸のスペイン領土からイエズス会の追放を命じたために、これらの伝道所は崩壊して、集落は放棄され廃村となってしまいました。現在はブラジルにサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群が、アルゼンチンにはサン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレート、サンタ・マリア・ラ・マジョールが残っており、グアラニーのイエズス会伝道施設群として世界遺産に登録されています。

グアラニーのイエズス会伝道施設群へのアクセス

グアラニーのイエズス会伝道施設群はブラジルに1箇所、アルゼンチンのミシオネス州内に4箇所の伝道所が存在します。ブラジルのサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群はリオグランデ・ド・スル州北西部の小さな町に位置しており、アクセスが不便であることをご留意ください。まずは飛行機でサウガード・フィーリョ国際空港まで移動し、そこから電車で約10分もしくはタクシーで約25分かかる「Porto Alegre」駅まで移動します。そこからはポルト・アングレ・バスターミナルから長距離バスに乗り換え、サンタ・アンジェロまで約7時間移動する必要があります。サンタ・アンジェロに到着したら、バスを乗り換えてサン・ミゲル・ダス・ミソオエス・バスターミナルまで約1時間ほど移動したら到着です。移動時間だけで非常に時間を要してしまいますので、途中の都市で宿泊の予定を立てておくことをおすすめしますよ。

グアラニーのイエズス会伝道施設群のおすすめポイント①:サン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群

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グアラニーのイエズス会伝道施設群の中でも、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州北西部の小さな町に位置するサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群は特に観光客から人気を博しているスポットですよ!1735年から1745年に建設されたこのサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群の特徴は日干しした赤いレンガ造りの外観です。グアラニー・バロック様式で作られたとされたと思われるこの赤煉瓦の壁面は、グアラニーのイエズス会伝道施設群の象徴ともいうべき見所ですので、是非じっくり見学してみてくださいね。またこのスポットの特徴として、他のアルゼンチンの4箇所の伝道所よりも先に1983年に単独で世界遺産に登録されたことが挙げられます。アルゼンチンの関連4施設が翌年に世界遺産に登録され、すでに世界遺産に登録されていたサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群と統合することになった経緯があるため、この世界遺産の先駆け的な存在であるサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群は人気を博していますよ。是非特徴的な外観であり、この世界遺産の先駆け的存在であるサン・ミゲル・ダス・ミソオエス遺跡群に足を運んでみてはいかがでしょうか?

グアラニーのイエズス会伝道施設群のおすすめポイント②:サン・イグナシオ・ミニ

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アルゼンチンのミシオネス州にあるサン・イグナシオ・ミニは、グアラニーのイエズス会伝道施設群の中でも特に保存状態がいいスポットとして、多くの観光客が訪れています。さらには保存状態の良さだけでなく、イタリア人建築家のジュアン・ブラサネッリによる美しい教会やグアラニー族による装飾など、芸術的な外観も魅力となっています。さらにはサン・イグナシオの町の中にはサン・イグナシオ・ミニ・イエズス会博物館の併設されており、当時の歴史などを詳しく学ぶこともできますのでおすすめですよ!是非グアラニーのイエズス会伝道施設群の中でも最も保存状態がよいだけでなく美しい設計や装飾が施された遺跡を見学したり、その当時の背景を感じることができる博物館を見学することができるサン・イグナシオ・ミニに訪れてみてはいかがでしょうか?

◎まとめ

ブラジルとアルゼンチンにまたがって世界遺産に登録されたグアラニーのイエズス会伝道施設群についてご紹介いたしました。世界的にも珍しい2国間にまたがる世界遺産ですが、それだけでなく一つ一つの施設も観光客を魅了する見所が揃っていますよ!是非そんなグアラニーのイエズス会伝道施設群に足を運んでみてくださいね!

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