パキスタンに築かれた難攻不落の巨大要塞!世界遺産ロータス城塞

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パキスタンに築かれた難攻不落の巨大要塞!世界遺産ロータス城塞

パキスタンの北部、首都イスラマバードの南東には、16世紀に築かれた世界遺産の要塞があります。3万人の軍勢を駐屯させることができたといわれるこのロータス城塞は、実戦は一度も経験しなかったものの、その堅固な造りと万全の設備から難攻不落の要塞と呼ばれています。

現在も、周囲約4km・厚さ10m以上という城壁や12の城門、さらには後世の建造物にも影響を及ぼしたモスクや宮殿などが良好に残っています。またロータス要塞は軍事施設としてだけでなく、パシトゥーン建築とヒンドゥー建築が見事に融合した最初期の事例として、インド・パキスタン地域の建築史においても重要な意味をもっています。そうした貴重な建築様式やデザインなどが評価され、1997年に世界遺産に登録されました。

今回はそんなパキスタンの栄光の世界遺産ロータス城塞についてご紹介します。

目次

パキスタンに築かれた難攻不落の巨大要塞!世界遺産ロータス城塞

ロータス城塞とは?

出典: en.wikipedia.org

ロータス要塞は1541年にシェール・シャーによって建設が始められました。シェールは現在のアフガニスタンやパキスタンに起源をもつパシュトゥン人の家系で、当初はインドのムガル帝国に仕えていました。現在のインドのビハール州一帯の統治者に出世していた1531年に、シェールは帝国からの独立を宣言。わずか10年の間に北インドを席巻し、ムガル皇帝を駆逐してスール朝を樹立しました。

要塞建設の目的は、現在のペシャワールとラホールを結ぶ街道と、近くにある世界最大級の岩塩鉱の防衛にありました。しかし、1545年にシェール・シャーが事故死すると、スール朝は早くも衰退に向かいます。内紛で四分五裂している隙を突いてムガル帝国が勢力を盛り返し、1555年に滅ぼされました。ムガル帝国以降は、ロータス要塞が使用されることはほとんどありませんでした。

ロータス城塞へのアクセス

ロータス城塞はパキスタン首都イスラマバード南東の都市ジェーラムの郊外にあります。ジェーラムへは、イスラマバード市内ないしベナジル・ブット国際空港から鉄道かバスで行けます。最寄り駅はジェーラム駅ではなくディーナ駅で、空港からこちらへバスで向かうこともでき、所要時間は約2時間半ほどです。

なおディーナ駅からロータス城塞まではバスで約40分ほど。帰りの終バスが早いことには十分注意をしてください。ジェーラム市街からなら、バスのほか地元の観光ツアーを利用することができますよ。

ロータス城塞のおすすめポイント①:12の城門

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ロータス城塞は一時的な攻防だけでなく、守備隊を長期駐屯させる意図をもって建設されました。そのため、三方を川に囲まれた台地上の城塞はとても広大で、城壁の外周は約4kmにも達します。分厚い壁は外部からの侵入をシャットアウトし、出入りは12の門に限られています。それらの城門もすべて切石積みの堅牢なもの。なかでも有名なのが、南に開いたソヘール門です。ソヘール門は高さ約21m・幅約20m・奥行き約15m・中央のアーチ部分の幅が約5mと巨大なだけでなく、内外ともに美しいひまわりの装飾が施されているのが見どころですよ。

また、中央のアーチ部分の両側に設けられたバルコニーの小さなドーム建築も、世界遺産ロータス城塞の観光ポイント。ロータス城塞の他の建築物はアフガン・ペルシャン様式がとられている一方で、このソヘール門のバルコニーはヒンドゥー様式を採用しています。ロータス城塞に訪れた際は、城壁のスケールだけでなく、ソヘール門をはじめとする城門の装飾にもぜひ目を向けてみてください。

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