サウジアラビアは、首都リヤドや第2の都市ジェッダをはじめ、商社などが駐在員として住む日本人も多い国で、日本人学校もあります。名前は知っていても、イスラム教徒の少ない日本人にとってなじみが薄いとサウジアラビア王国ですが、2019年9月27日から観光ビザの発給が始まりました。世界遺産もあるサウジアラビアへ観光旅行を考えている方に、おすすめのお土産品と、ちょっと通好みな物を4点ご紹介します!
目次
観光ビザでサウジアラビアへ!おススメのお土産をご紹介します
1.デーツ(ナツメヤシの実)
アラブ諸国を旅するとよく目にするナツメヤシ。イスラムの聖典コーランにも何度も登場する事からも、栄養価が高く非常に大切な食べ物とされているんです。どのアラブ人に聞いても美味しいナツメヤシの産地と言えば「サウジアラビア!」という答えが返ってくるぐらい、その品質と味が良い事で知られているのがサウジアラビア産のナツメヤシ。サウジアラビア王室ご用達の「バティール」のナツメヤシはドバイやアブダビでも大人気です!種を取ってアーモンドを詰めた物や、チョコレートコーティング、クルミやぴスタチをを挟んだ物など種類も豊富、値段も様々です。もっと手ごろな値段で、という方はスーパーに行けば個包装した物もあるのでぜひ。
2.ミスワーク
アラブ諸国で男性が木の枝のような物をくわえているのを見たことがありますか?それはアラクという木の根から作られた天然の歯ブラシ、ミスワーク(Miswak)です。
木の根と聞くと痛そうですが、実はとても柔らかい木の根で、最初に使う分だけをナイフで樹皮を削りしばらく水につけてからしごくと先がブラシ状になるんです。水洗いしておけば何度でも使用できて、傷んできたら削ればOK!独特の良い香りがすることからも人気があります。
最後の最後には土に返る、というこれ以上のエコはないことから、WHOでもミスワークの良さを認めて推奨しているとか。ただし売っているのはスーパーやお土産屋さんではなく、下町のキオスクや、小物屋さんのような庶民的なお店。1本1本個包装された物が一般的なので、お土産にピッタリですね。
3.アバーヤ
サウジアラビアでは女性はアバーヤ(アバヤ)と呼ばれるゆったりとした服を着る事が義務付けられています。黒を着ている人が圧倒的に多いですが、色のバリエーションやデザインはさまざま。金刺繍がついたような豪華な物から、近所の買い物に着るような簡単な物、値段も高いものからお手頃なものまであります。せっかくサウジアラビアに入国したのならば、記念に自分へのお土産として買うのはいかがでしょうか。
アバーヤで、見せる美しさではなく、隠す美しさに目覚めるかも?アラブ諸国を旅する事が多い方へのお土産としても面白いかもしれませんね。中はパジャマでも、さっと羽織れば立派なお出かけスタイルになりますよ。
4.アラビックコーヒー
アラブ諸国のおもてなしと言えば、甘いデーツとアラビックコーヒー。浅めに焙煎したコーヒー豆を、カルダモンなどの香辛料と一緒に煮だしたものです。その配合によってはカルダモンティーのコーヒー風味?というくらいカルダモンが主張している場合もあり、独特なカルダモンの風味は好みが分かれる所ですね。
アラビックコーヒーは砂糖を入れずに、甘いデーツをつまみながら飲むのが一般的です。サウジアラビアのホテルでは、ロビーでアラビックコーヒーのサービスをしていることが多いので、試しに飲んでみましょう。街角のコーヒーショップやスーパーに行けば、各種アラビックコーヒーが買えますよ。ネスカフェのインスタントアラビックコーヒーならばお湯を注ぐだけ。お土産にオススメです。
◎まとめ
イスラム教徒がメッカ巡礼に行く時には、帰りを待つ友人や家族らに必ず買うお土産があります。それはナツメヤシとザムザムの水。巡礼の地メッカにあるザムザムの泉から湧き続ける奇跡の水で、巡礼の途中に立ち寄りその水を飲み、帰りに5リットルのペットボトルや、お土産用の小さな容器入りの物を買い求めます。ザムザムの水は計量せずに免責にしている航空会社もあるそうです。
サウジアラビア滞在中に、アラビックコーヒーとナツメヤシをサービスされた時には、それは大切なお客様という意味を持つおもてなし。さらに、ザムザムの水を出されたら、それは最高級のおもてなしと言えるでしょう。サウジアラビアでは結婚式の入り口などで振る舞われています。