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2010年の大統領選挙後から続いた混乱により、2011年には内戦状態へと発展したコートジボワール共和国。国内では非常に激しい戦闘が起きましたが、支持を得たウワタラ大統領が治安回復に努め、現在はその混乱も収まりつつあります。では、そんなコートジボワールを観光する際にはどのような点に注意すればよいのか?治安情報とあわせてご案内していきます。
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【コートジボワールの治安】内戦後は比較的落ち着いているが注意が必要
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1.車上荒らしに注意
車内に貴重品を残しておくなんて、どの国においても危険な行為であることは確かですよね。コートジボワールでも、車内に置きっぱなしにしたバッグや買い物袋を盗まれるケースが多発しています。路上駐車だけでなく、ショッピングモールやレストランの駐車場を利用する場合も注意しましょう。
コートジボワールでは、路上に停めた車の見張り役をしてくれる若者が至るところにいます。止むを得ず路上駐車をする場合は、治安を考えて彼らに見張りを依頼をするのも良いでしょう。その場合は、チップを支払うことをお忘れなく。
2.徒歩での単独行動を控えよう
街中を移動する際はタクシーを利用しましょう。特に女性の場合は、近場への移動や日中の観光でも一人歩きは危険です。周囲の治安状況をしっかり把握し、複数人で行動することをおすすめします。犯罪のターゲットにならないために、目立ちにくい簡素な服装をするのも手ですね。
3.交通ルールを遵守する
コートジボワールの交通事情は決して良いとは言えません。交通事故による死者が多いのも、コートジボワールの治安で懸念すべき事項なのです。交差点に進入する際は、信号の表示を頼りきることはやめて必ず周囲を確認した上で通行してください。
また、タクシーや車をチャーターする場合も注意が必要です。道端で営業をしていたり、「格安料金でOK」などというドライバーは避けておいた方が良いでしょう。中には、交通ルールを無視したり運転が荒いドライバーもいるので、しっかり見極めるのが大切です。
コートジボワールでは、治安維持のため交通検問が頻繁に実施されています。警察や軍人の指示には従うのが原則ですが、賄賂などを求められるケースも。その場合は臆すことなく、毅然とした態度で正当性を主張しましょう。
4.アビジャンで注意したいエリア
コートジボワールの治安は落ち着きを取り戻しつつあると言えますが、大都市アビジャンには危険なエリアもあります。それがアジャメ、アボボ、ヨプゴンの各エリア。ここは低所得者層が多く住む場所で、他のエリアよりもスリなどの軽犯罪が多いのが特徴です。
また、プラトー地区は商業エリアですが、店舗が閉まった後の時間帯は犯罪の発生率が高くなっています。観光客ならショッピングに訪れることも多いかと思いますが、なるべく日が暮れる前には買い物を済ませておくように心掛けましょう。
5.人気の少ないところや密集地を避ける
コートジボワールでは、内乱時に拡散した銃器が今もなお犯罪に利用されています。人気が少なく治安が不安定なエリアでは、銃器で脅してお金を奪い取るという強盗行為も蔓延しているのだとか。万が一遭遇してしまった場合は、下手に抵抗せず要求に従うのが賢明。とにかく、命の確保を最優先で行動しましょう。
一方、人が密集している場所も治安状況が変化する可能性があります。政治集会が行なわれている場所や、デモが実施される裁判所付近にはなるべく近づかないようにしましょう。また、不特定多数の人が集まる市場なども長時間の滞在は避けた方が無難です。
◎まとめ
国家主導の治安対策が有効となり、一時期の内戦状態と比べると平和になりつつあるコートジボワールですが、国内に出回った銃器を用いた強盗や犯罪は今もなお収束しているとは言えません。また、リベリアやマリとの国境地帯の治安は非常に不安定で、外務省が発信する海外危険情報では「レベル2:不要不急の渡航中止」に指定されています。そのため、コートジボワールへ渡航の際は、最新の治安情報を得た上できちんと対策を練ることが重要です。