カリブ海の中央イスパニョーラ島の東側の国【ドミニカ共和国の治安】

画像出典:wsfpix / PIXTA(ピクスタ)

カリブ海の中央イスパニョーラ島の東側の国【ドミニカ共和国の治安】

ドミニカ共和国はハイチに隣接するイスパニョーラ島の東側の国で、カリブ地域ではキューバに次ぐ2番目に大きな面積をもっています。同じカリブの国に、ドミニカ島を国土とするドミニカ国があるので、区別するためにドミニカ共和国と呼びならわされています。カリブ海らしい美しいビーチリゾートが並び、年間を通じて多くの観光客が訪れます。また、カリブ海地域で歴史的世界遺産が最も多い国であることも、観光の魅力の一つ。治安もラテンアメリカ諸国の中では、比較的良い方だとされています。

ただし、旅行者を標的にした犯罪が増えているので油断は禁物!ドミニカ共和国の治安は近年悪化の傾向にあるようです。ドミニカ共和国での注意点についてご案内します。

目次

カリブ海の中央イスパニョーラ島の東側の国【ドミニカ共和国の治安】

目次を閉じる

1. 交通手段も豊富でなんでも利用可能だけど、気を付けて

出典: commons.wikimedia.org

ドミニカ共和国の首都サントドミンゴは、カリブ地域で唯一の地下鉄が走っているほど近代的な都市です。ほかには決まった路線を走るミニバス(通称:グアグア)や、乗合タクシー(通称:カロ)が一般的な交通手段となっています。治安は悪くはないので、どの交通手段も危険ではありませんが、最低限の注意は常に必要です。サントドミンゴに限らず、地方や海岸地区も同様、移動の際は注意が必要です。

夜の利用を避けたり、混雑した車内でのスリには十分注意しましょう。運転マナーも決して良いとはいえず、乗り合いバスやタクシーは客を探しながら走っているので脇見運転が多く、急停車するため接触事故や衝突事故が多いのも事実です。

また、日本と違い車も整備がされておらず、びっくりするほどぼろぼろの車もあります。タクシーやハイヤーなどの料金は走行距離ごとに分かれているので、乗車前に運転手に確認しましょう。

2. 首都圏問わず国内全域でおきているスリ、置き引き

出典: PROzug55

ドミニカ共和国の首都サントドミンゴや地方都市、観光地を問わず、国内全域で犯罪被害は発生しています。ドミニカ共和国の治安は悪くはないだけで、安全とはいえません。現地人に声をかけられ話している隙を狙ってカバンを盗まれるといった、2-3人でのグループによる犯罪が多いようです。外出時には多額の現金を持ち歩かず、支払い時に財布の中を他人に見られないようにするなど注意しましょう。 またなるべく夜間の外出や単独行動は控え、路地裏等の暗い道、人通りの少ない場所、落書きの多い場所、ゴミが多く放置されている場所、工事現場などには近寄らないことです。

目立つ服装は避け、ひったくられやすそうなカバンもなるべく持たないようにし、常に周囲の状況に気を配る必要があります。歩行者だけでなく、バイクからのひったくりもあるので気を付けてください。

3. 麻薬や薬物にかかわる犯罪に注意

出典: Capt. Keith "The Bull" Stevenson

ドミニカ共和国の治安は、殺人事件の発生こそ減少しているものの、拳銃を使用した凶悪な強盗事件や窃盗等の被害は増加していて社会問題になりつつあります。ドミニカ共和国では銃器の所持は許可制で、登録すれば簡単に銃器を所持できます。警察と犯罪者集団の間、また麻薬絡みの縄張り争いなどでの撃ち合いも発生、流れ弾による死傷事案もあります。

観光客を巻き込んだ犯罪までは及んでいませんが、麻薬に絡む犯罪や米国等から強制送還されてくる犯罪者による事件も多く発生し,ドミニカ共和国の治安悪化の原因となっています。

都市圏内の貧困層の多い地区や人気の少ない通り、そして夜の外出はなるべく控えた方が賢明ですが、万が一、酒に酔っての喧嘩や麻薬を巡る争いなどに遭遇した場合は、すぐに現場から離れ、巻き込まれることのないようにしましょう。

4. クレジットカードを使用する場所も注意して

出典: lchunt

ドミニカ共和国の治安は悪くありませんが、安心してはいけません。ドミニカ共和国の観光ではクレジットカードの扱いに注意が必要です。ドミニカ共和国での買い物で大金が必要になることはほとんどないとは思いますが、もしそのような場合でも多額の現金を持ち出すのは厳禁です。必要最低限な金額で身軽に外にでかけるのが賢明ですよ。

ただ、所持金では間にあわず、クレジットカードで購入したい場合もあるでしょう。そんなときには、クレジットカードやキャッシュカードの磁気個人データを機械でコピーするスキミングに気を付けてください。クレジットカードなどの使用は主要ホテルなど信頼できる場所以外ではなるべく控えるとともに、レシート(領収書)は確実に保管しましょう。

5. 写真撮影禁止場所もあるので注意して

出典: Edwine Seymour

旅の思い出にカメラは欠かせませんが、ドミニカ共和国では写真撮影が制限されている区域があります。また、ドミニカ共和国の隣にはハイチがありますが、ハイチの治安はあまり良くありません。国境および軍事施設は写真撮影禁止です。その他、礼拝堂等に禁止区域があるので、撮影前にガイドさんに確認しましょう。

◎まとめ

ドミニカ共和国の治安は、カリブ諸国の中では安定している方だといえるでしょう。主要な観光地や世界遺産の旧市街、海岸沿いのリゾートホテルなどの治安に、とくに問題はありません。観光地で発生するスリや置き引き、夜の外出には十分注意すれば、危険を感じることはないでしょう。治安が悪いエリアや国の情報を事前に調べて、カリブ海に浮かぶドミニカ共和国で素敵な旅をしたいですね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ドミニカ共和国でおすすめの記事

ドミニカ共和国のアクセスランキング