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外務省海外安全HP:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_258.html#ad-image-0
パラグアイの治安は、南米の中では比較的良い方だといわれていますが、それでも最低限の注意は必要です。首都アスンシオンなどについては、外務省が危険レベル1の十分注意としていて、アスンシオンより北部の地域には危険レベル2の不要不急の渡航中止としているエリアもあります。美しい自然の残る魅力的な国パラグアイで楽しむために、治安情報を確認していきましょう。
目次
パラグアイの治安は要注意!決して危険地域には立ち入らないで!
1. 首都アスンシオンでは強盗、スリに注意
外務省のパラグアイの危険情報によると、アスンシオン市内とその近郊、アルト・パラナ県シウダ・デル・エステ市及び同県プレシデンテ・フランコ市とその周辺地域、アマンバイ県ペドロ・ファン・カバジェロ市及び同県カピタン・バド市とその周辺地域について、危険レベル1の十分注意が勧告されています。
これらの地域では、バイクに乗ってのスリやひったくり、拳銃やナイフで脅して金品を強奪するなどの犯罪が多発しています。怪我や最悪の事態にならないよう、もし襲われたら抵抗せずに要求されたものを渡しましょう。
夜間の一人歩きや、昼間でも人気のない裏道を通るのも控えたほうが良さそうです。パラグアイ観光の拠点となる首都アスンシオンでも治安には注意が必要なので、しっかりと準備を整えてから渡航するようにしましょう。
2. 首都アスンシオンの危険地域を避ける
パラグアイの首都アスンシオンには、パラグアイ川沿岸部にチャカリータ地区と呼ばれる貧民街があり、市内でもとくに治安の悪い地域といわれています。日中でも治安が悪く、実際に日本人もカメラやカバンを盗られる強盗被害に遭っています。
また、この地区を含むセントロと呼ばれる旧市街も全体的に治安が悪いため、とくに夜の立ち入りは避けましょう。旧市街には、パンテオンがある英雄広場など、観光スポットとなっている場所も含まれています。市街観光の際には十分気を付けてください。
そのほか、旧市街に限らず市内のバーやカラオケ店などでは、麻薬の密売などが行われていることがあるためとても危険です。むやみに入店しないようにしましょう。
3. 防犯対策をしっかりと
パラグアイでは、スリやひったくりの他、ナイフや拳銃で脅して金品を奪ったり、暴行を加えられたりといった犯罪が多く報告されています。パラグアイでの滞在中、治安に警戒し、自分でできる防犯対策をとりましょう。
まず、周囲から目立ってしまうのは狙われる危険が高まるので、派手な服装や高級な時計、アクセサリー、ブランド物のカバンなどをもつのはやめましょう。また、貴重品は分散して携帯し、強盗にあっても金品すべてを取られないよう工夫が必要です。カバンは斜めがけでチャック付きのものとし、自分の前で抱えるように持ちましょう。
治安が悪いことを認識し、安全確保のため移動にはお金を惜しまないのが大切です。多少料金はかかっても、タクシーや公共バスを利用する方が良いでしょう。
4. コンセプシオン県などの危険レベル2のエリアには近づかない
パラグアイの一部では、外務省から危険レベル2の不要不急の渡航中止の勧告が出されている治安の悪いエリアがあります。それが、パラグアイ中部コンセプシオン県とサン・ペドロ県の県境にまたがる地域です。
ここでは、反政府武装グループ(パラグアイ人民軍、武装農民グループ)による身代金目的の誘拐がたびたび起こっていて、被害者の国籍はさまざまです。このグループは殺人事件等の凶悪犯罪も頻繁に起こしているため、不用意にこのエリアに立ち入らないようにしましょう。
パラグアイは、南米の中では治安が比較的良い方とされていますが、それでも安心できるようなものでは決してありません。外務省のホームページ等を確認し、危険情報が出ている地域への立ち入りについては避ける、もしくは十分注意して検討しましょう。
◎まとめ
パラグアイの治安について、注意すべき点とその対策についてご紹介しました。この国の犯罪件数は、報告されているだけで窃盗は月平均500件余り、殺人は100件余りなど、日本では想像もつかないような数に上っています。とくに、危険情報が出ている地域には決して足を踏み入れないようにしてください。パラグアイは美しい自然や動物などを見ることができ、またスペインと先住民族の文化が入り混じった魅力的な国です。現地の治安についての知識を持ち、旅を楽しみましょう!