記載の情報は情報が古い、あるいは内容に変更がある場合があります。現時点の正しい情報は必ずMOFA等でご確認ください。
公式・関連サイトURL:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_187.html#ad-image-0
カザフスタンは中央アジアにある国。カザフスタンの治安は全体的には旅行ができないほど悪いというほどではありませんが、カザフスタン全土は危険レベル1になっています。2016年にアクトベでテロが発生して以来、テロへの警戒が厳しく行われているので要注意。そこで今回は治安について注意すべき点を紹介します。
目次
カザフスタンは治安に十分注意すれば観光旅行も楽しめる国!
目次を閉じる
1. スリや置き引きには要注意!
カザフスタンの都市部や観光名所は比較的治安が保たれています。しかし、油断はできません。経済格差の大きな国とされ、それが治安にも影響を及ぼしています。困窮した経済的に苦しい人たちも多く、仕事に就けないと犯罪に手を染めてしまうこともあります。特に多いのがスリや置き引きといった犯罪。観光客は狙われやすいので注意してください。
ほとんどの国で旅行者がすべき警戒の仕方は、カザフスタンでも同様です。荷物からは目を離さないようにして、人混みではスリに注意しましょう。貴重品はウエストポーチや首から下げるポーチを使い、服の下に隠すのがおすすめです。
2. 白タク、ぼったくりにも気をつけて!
窃盗と同じくらい多くの被害報告を受けている無許可タクシー。いわゆる白タクによる被害です。無許可タクシーならすべて危ないわけではないのですが、中にはぼったくろうとしたり、さらには強盗に発展するタチの悪いタクシーもあります。夜は治安上歩いての移動はしたくありません。しかし、危ないタクシーは旅行者には見分けにくいので、できれば公共交通機関を利用してください。
それができない場合は、利用したお店やレストランで信用できるタクシーを呼んでもらったり、ホテルに連絡して手配してもらいましょう。
3. ニセ警官に騙されないで!
カザフスタンは警官が多い国です。旧ソ連の国に多い特徴で、そのために治安が守られているという面もあります。しかし高圧的な警官もいて、特にビザ関連の取り締まりは厳しいので、トラブルにならないように対処しましょう。
また、カザフスタンの治安や警官の権力を利用したニセ警官もいるため注意が必要です。所持品を調べるふりをして貴重品を奪い取ったり、なんくせをつけて賄賂を要求してきたりもします。怪しいと思ったらIDを見せてもらい確認し、本当に警官に頼らなければならないトラブルの際には、日本大使館に相談するようにしましょう。
4. 麻薬には関わらないように!
近年、カザフスタンでは麻薬に関係した犯罪が増え、治安が悪化していると言われています。カザフスタンの南側はアフガニスタンをはじめ、治安が安定しない国があります。麻薬の供給源となっていて、北側にはロシア、東側には中国という大国があり、麻薬輸送や密輸の経由地となっているのが原因です。
旅行者が麻薬犯罪組織と関わることはほとんどないですが、カザフスタン国内でも麻薬の売買を誘われることは少なくありません。また、麻薬常習者による犯罪が増えていることも、治安を不安定にする要因になっています。そのためにも、怪しい場所に足を運ばないことはもちろん、麻薬に関わることだと気づいたら絶対に避けてください。
5. 銃犯罪も多いので警戒!
カザフスタンでは銃を手に入れることが比較的容易で、銃の所持率は低くありません。比較的治安が良いとされている都市部でも、麻薬の常習者が凶暴化して暴れる事件や銃を使った強盗、麻薬売買組織と治安当局の銃撃戦も発生しています。
麻薬犯罪はともかく、強盗に関しては外国人旅行者が狙われることも少なくありません。特にカザフスタン南部のアルマティやシムケント周辺では、被害報告が増えています。観光などで南部へ行く際には十分に警戒して、治安が悪いとされる地域や、夜間に出歩くことはできるだけ控えてください。
6. テロにまこまれないために!
カザフスタンはイスラム教徒の多い中央アジアにあって、人口の7割ほどがイスラム教徒です。ただ、旧ソ連の国でもあり、現在でもロシアの影響を強く受けています。そのため治安が良いとは言え、文化的・宗教的な軋轢が生まれてしまっているのも事実です。
さらにアフガニスタンなど、イスラム原理主義過激派の活動が活発な地域にも近く、テロ事件が発生したこともありました。カザフスタンで日本人が狙われたテロ事件は起きていませんし、政府が国を挙げてテロ防止と治安維持に取り組んでいますが、ニュースなどは常に確認し情勢の変化には気をつけるようにしましょう。
◎ まとめ
カザフスタンは風光明媚な国であり、見どころもあり、旅行者にとっても魅力的な国です。ただ、地理的な理由もあって、ある程度の治安リスクがあることも確かです。とはいえ、一般的な治安は保たれている国なので、危険な行動は慎み、十分に情報を集めることで、過剰に不安視することなく旅行を楽しむことができますよ。旅行先として検討してみることをおすすめします。