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外務省海外安全HP:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=175
セルビアの治安と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。旧ユーゴスラビア内戦など紛争のイメージがあるセルビア。なんとなく治安が悪いと思っている方も多いのでは?しかしセルビアの治安は良く安全に観光ができる国です。
セルビアには世界遺産もあり、歴史ある街並みも観光としての魅力がたくさん。治安対策として夜道を一人で歩かない、スリや置き引きに気を付けるなど基本的な旅のルールを守れば快適に過ごすことができます。ここではセルビアの治安状況と安全に旅するヒントを紹介します。
目次
【セルビアの治安】セルビアは安全な国。でも身の回りの危険には注意して!
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1.スリや置引き対策
セルビアは治安が良くテロや凶悪事件が少ない国。しかし油断は禁物です。セルビアに限らず、海外旅行に出かける時にはスリや置き引きには十分注意してください。バッグは肩から斜め掛けをする、高価なものを身に付けないなどの防犯対策をしましょう。また、ズボンの後ろポケットに財布を入れない、わずかな時間でもバッグから目を離さないなど注意することが大切です。
日本ではレストランで足元や椅子にバッグを置いたりしますね。海外ではテーブルの上など目の届くところにバッグを置きましょう。ホテルや空港でチェックインする際にもスーツケースから目を離してはいけません。そしてパスポートの管理も怠らないようにしてくださいね。むやみに持ち歩くと観光客を狙ったスリなどのに遭う可能性があります。
治安が良いといってもスリや置引きは日常的に発生します。特に観光客は標的になりやすいので注意が必要です。
2.タクシーのぼったくりに注意しよう
セルビアは治安がよいものの、注意しておきたいのがタクシーのぼったくり。観光にタクシーは便利なので利用することが多いですよね。
ベオグラード市内のタクシーはメーター式なので、タクシーに乗ったら必ずメーターを使っているかチェックしましょう。また外国人と分かると、わざと遠回りしたり、不正な料金を上乗せされたりします。そんな時は毅然とした態度を取り、トラブルになった際は、タクシーのナンバーを控え、タクシー会社に連絡したり、宿泊先のホテルに相談したりしましょう。
ベオグラード空港から市内へのタクシーの料金は固定制です。ゲートを出てすぐのところにあるサービスセンターで料金を払いチケットを買う必要があります。声をかけてくるタクシーのドライバーもいますが、そのようなタクシーに乗ることのないように!通常の何倍もの料金を要求されることもあります。観光やビジネスでセルビアを訪れるときにはご注意ください!
海外旅行でのタクシー利用でぼったくりに遭うことはよくありますが、治安のよいセルビアも例外ではありません。快適な観光をするためにも注意する必要があります。
3.ナイーブな話題はしない
温かくて陽気な人が多いセルビア。しかしセルビアでは旧ユーゴスラビア内戦やコソボ問題の話題、民族的・宗教的な話題は思わぬ誤解に発展してしまう可能性があります。知り合ったばかりの人とそのような話しをするのは避けたほうが無難。セルビアを観光やビジネスで訪れる時には特に注意したいものです。
その国の政治や文化について一定の敬意や理解を示し、ナイーブな問題については触れないようにすることも、トラブルに巻き込まれないためには重要なことです。また、テレビや新聞などで周辺国の治安などについても確認するのも、安全に過ごすためにはしておきたいことです。
4.暴動やフーリガンは回避しよう
パレードやデモが暴徒化する恐れもあるので注意しましょう。セルビアを観光などで訪れた際に、デモなどに遭遇したら速やかにその場から離れるようにしてください。また、最近ではスポーツの試合等をきっかけに、サポーターやフーリガンなどによる犯罪が発生します。試合のある週末などは繁華街などでチームのユニフォームを着用して、騒いでいる人たちを見たら少し警戒したほうがいいです。
普通に観光していれば、そのようなグループに遭遇することはない少ないですが、万が一遭遇してしまったらすぐにその場を離れるようにしましょう。国全体としては治安のいいセルビアでも、繁華街や夜の時間帯など治安が不安定な状況もあります。身の回りの安全には気を配り、リスクを回避しましょう。
5.セルビアとコソボの国境は要注意
セルビアを訪れたなら、コソボも訪れたいと考える観光客もいることでしょう。しかし、セルビアとコソボは独立をめぐり対立した過去があり、国境周辺の治安は不安定です。2013年に関係改善に向けた合意が締結されましたが、必ずしも関係や治安が改善したわけではなく、セルビアから直接コソボを訪れることはトラブルになる可能性があります。
不要なトラブルを避けるためには、なるべくセルビアを先に訪れ、次にコソボの順で旅をした方が良いでしょう。またセルビアとコソボの2か国間を直接移動するのではなく、モンテネグロやマケドニアなど隣の第三国に一度出てから、コソボに入国することをおすすめします。
政治情勢によって治安は大きく変化します。観光などでセルビアやコソボを訪れる際には外務省のホームページなどで治安情勢に関する最新の情報を入手し、トラブルに巻きこまれないようにしましょう。
◎まとめ
セルビアを旅する時に気を付けるべき治安状況や防犯情報について紹介しました。治安のいいセルビアでは基本的な防犯対策をすることによって、治安上のリスクを回避することができます。かつての雰囲気を今も残す要塞や修道院など、ステキな観光地が目白押しの国、セルビア。治安情報を入手し、安全に快適に楽しい時間を過ごしてくださいね。