リトアニアはバルト海の東側に位置し、エストニア、ラトビアとともにバルト三国と呼ばれています。最近は他のバルト三国と同様に民芸品がとても人気で、女子旅の目的地となることも多い国ですね。首都ヴィリニュスを中心とした都市部へ訪れる観光客が多く、風光明媚な街の風景が魅力的です。
この国の治安はヨーロッパの中では比較的安定していますが、窃盗や強盗傷害事件なども起きているため注意が必要です。女性だけで訪れる場合も多いリトアニア、治安に注意し旅行を楽しいものにしましょう！
目次
【リトアニアの治安】都市部ではスリなどの軽犯罪に注意しよう！
1.犯罪被害の多い地域に注意する。
リトアニアの犯罪は首都ヴィリニュス、カウナス、クライペダ、シャウレイ、パネべージスの主要五大都市で約半数を占めています。犯罪の種類はスリなどの窃盗が一番多く、婦女暴行や薬物事件も増加傾向にあります。
治安の良くない犯罪被害の多い場所は、ビリニュス駅、各都市の繁華街や市場、バス等公共交通機関などの人が集まる場所です。またビリニュス空港付近には、いわゆる「ジプシー」と呼ばれるロマ民族の居住地域があり、様々な犯罪の多発地域となっています。
またリトアニアの公園はほとんど森林といってもいいような場所が多く、鬱蒼とした木々により視界が悪い場所もあります。そのため夜間などは治安が悪く、犯罪の温床となっています。夜間や人通りの少ないエリアへの立ち入りは控えましょう。
2.アジア人は狙われやすいことを自覚する。
リトアニアではアジア人観光客が少ないため、どうしても目立つ上傾向があります。そのうえ日本人はお金を持っているというイメージがあるので、スリなどの犯罪の標的にならないよう注意が必要です。
治安を考慮した服装を心がけ、高価なブランドものを身につけたり、過度に派手な服装をするのは控えましょう。カバンはファスナー付きの斜めがけのものにし、体の前に持ってきて注意を向けておくことが重要です。またブランド店などで購入した際のロゴ入りのショップバッグも狙われやすいので注意が必要です。
日本語で書かれたガイドブックを手に持ちながら歩いたり、大声で日本語で会話をしたりするのも控えるのが無難です。リトアニアの治安はビクビクするほど悪いものではありませんので、最低限の対策をしましょう！
3.犯罪事例を確認して対策する。
リトアニアで起こった観光客を狙った犯罪を紹介します。これらは実際に報告されている事例ですので、同じ目に遭わないようにしっかり対策しましょう。
治安が懸念されるリトアニアの主要五都市の路上では、ショルダーバッグのひったくり、ナイフを突きつけられて財布を取られるなどのケースがあり、裏通りでは強盗傷害事件も起きています。街中のレストランでは、テーブルや椅子に置いていたカバンが持ち去られたり、ホテルのチェックイン時でも置き引きなどが発生しています。
ビリニュスの公園は人目につきにくく、夕方以降の時間帯は治安が悪くなってるようです。強盗、強姦、ひったくりなどの犯罪発生の温床となっており、日没後は、地元の人でも立ち入らないようにしているほどですので近寄らないようにしましょう。
4.テロに警戒する。
イスラム過激派によるテロは、ヨーロッパ諸国で断続的に発生しています。リトアニアについては2017年2月の時点では発生していませんが、近隣の国々でもテロは発生しているため、警戒が必要です。
世界的な治安の不安定化が懸念されていますので、リトアニアでもテロに対しても認識しておくことが必要です。テロは自分で対策を取るのが困難ですので、せめて渡航前には外務省のホームページやニュースなどで治安についての情報収集を必ず行うようにしましょう。
自爆テロ犯の一般的な特徴として不自然に厚着をしている、行動が不審、泥酔したり、ドラッグをしたりしているなどがあるようです。そういった人に対しては、近づかないようにしましょう。
◎まとめ
リトアニアの治安について注意すべきこととその対策についてご紹介しました。この国の治安は比較的安定していますが、スリや暴行事件などの犯罪は発生しており、注意するに越したことはありません。
また3月11日の独立回復記念日等に愛国主義的な団体や経済困難を訴える人たちのデモが起きることがあります。過去のデモは暴徒化するものではありませんでしたが、不用意に近づくのはやめましょう。
リトアニアでの旅行が楽しい思い出となるよう、細心の注意をしましょう。
