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1991年からおよそ10年にわたって激しい内戦が繰り広げられていたシエラレオネ共和国。2002年以降は、国連や国際社会の協力により少しずつ情勢が落ち着いてきたものの、都市と地方の格差や若者の失業率の高さなど治安が悪化する要因を今もなお抱えています。さらには、インフラ基盤が不安定なことや医療状況が芳しくないという問題も。ここでは、シエラレオネを訪れる際にぜひ気を付けておきたいポイントを、治安情報とあわせてご紹介していきます。
目次
【シエラレオネの治安】内戦からの復興を遂げる国での注意点!
1.スリや引ったくりに要注意
出典: Development Planning Unit University College London/Flickr
首都フリータウンの治安は、アフリカの諸外国と比較すると概ね良好です。しかし、人口が過密状態にあることから、スリや引ったくりなどの軽犯罪は発生しています。若年層の失業率の高さが犯罪を助長している面もあるので、若者とのコミュニケーションには細心の注意を払いましょう。
シエラレオネの市街地を観光する際は、貴重品の携帯を最低限に抑え密集地では治安に対する警戒を強めましょう。また、フリータウンでは政治的な衝突が発生したこともあるので、デモや集会を目にしたら治安のことを考えて近寄らないことをおすすめします。
2.フリータウン以外での単独行動は控える
首都フリータウンのインフラは比較的整っているので、Wi-Fiなど通信手段を確保することも困難ではありません。しかし、フリータウン以外の街では、まだまだ整っていないのが実情。治安の良し悪しとは関係なく、地方観光のときは単独行動を避けて誰かと必ず行動することがベストと言えます。
シエラレオネの地方では治安が悪い地域もあり、東部コイナドゥグ地区で若者と警察の衝突が発生したり、南西部のボンティ地区でも死傷者が出るほどの暴動が起きています。治安が突然変化する可能性もあるので、シエラレオネの地方での観光はなるべく控えた方が良さそうです。
3.エボラ出血熱に念のため注意する
2014年に隣国のギニアで発生したエボラ出血熱は、一時期アフリカを中心に猛威をふるい、シエラレオネでも非常事態宣言を発令したほどの治安状況でした。その後、各国政府や国際機関の尽力によってウイルスの活動は治まり、WHOは2016年3月に緊急事態ではなくなった旨の発表しています。
ところが、非常に感染力の強いエボラウイルスを生存者が再発する可能性もゼロではないので、シエラレオネを含むアフリカ大陸を訪れる場合は充分に注意してください。また、マラリアやコレラなどの感染症への対応も怠らないようにしましょう。
4.隣国の動向に注意する
2018年9月現在、シエラレオネ国内で反政府組織や国際テロ組織による何らかの活動は報告されていません。ところが、シエラレオネがあるアフリカ西部諸国では度々テロが発生しています。隣国の治安動向をこまめにチェックし、充分すぎるくらいの注意を払う必要があるでしょう。
2015年11月にはマリの首都バマコ、2016年1月にはブルキナファソの首都ワガドゥグ,同3月にはコートジボワールの観光地グランバッサムがテロの発生場所となっています。治安の悪化がシエラレオネにも飛び火する可能性も捨て切れませんので、渡航前に最新の情報を得るよう努めましょう。
◎まとめ
およそ10年間続いた内戦の影響で、世界一寿命が短いとも言われる国シエラレオネ。そんな歴史を乗り越えて復興を成し遂げようとしていますが、まだまだ治安に不安を抱えている状況です。それでもシエラレオネには、歴史スポットや美しいビーチなど魅力的な観光地がたくさんあるので、治安にさえ注意すればきっと素敵な旅になりますよ。