謎の美しい尖塔!世界遺産「ジャムのミナレットと考古遺跡群」

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謎の美しい尖塔!世界遺産「ジャムのミナレットと考古遺跡群」

アフガニスタン中西部のグルー州にある「ジャムのミナレットと考古遺跡群」は、ハリルド川とジャム川の合流点の渓谷にそびえ立つ世界遺産です。ミナレットとは尖った屋根を持つ塔のこと。イスラム教の礼拝堂・モスクに付属しています。しかしジャムのミナレットにはモスクがありません。

ミナレットのある場所はモスクを建てられるような広さはなく、モスクが倒壊してミナレットだけ残ったとは考えにくいと推測されています。記念碑として建てられたと言われ、未だにミナレットが建てられた理由が不明です。この記事では世界遺産「ジャムのミナレットと考古遺跡群」について紹介します!

目次

謎の美しい尖塔!世界遺産「ジャムのミナレットと考古遺跡群」

ジャムのミナレットと考古遺跡群とは?

世界遺産「ジャムのミナレットと考古遺跡群」は、ジャムという地域にあるミナレットとその周辺の遺跡群のことです。2002年に世界文化遺産として登録されました。ミナレットのある場所は急流の川と険しい山の渓谷にあって、まるで灯台や打ち上げロケットのように見えるでしょう。人里離れた不毛の山々に囲まれ、ひっそりと建っているミレットは何らかの意味を持つ記念碑なのでしょうか。ミレットは謎のベールで包まれているのかもしれません。

ミナレットはイスラム建築で建てられたと言われています。ミレットに施された模様は素晴らしく見ごたえありますが、地盤浸食により8年間で約3センチ傾いてしまいました。このままの状態では倒壊の懸念があることから、世界遺産登録と同時に危機遺産にも指定されました。

ジャムのミナレットと考古遺跡群へのアクセス

「ジャムのミナレットと考古遺跡群」は交通の便が良くないため、アクセスすることが難しいです。成田から北京を経由し、イスラマバードまで飛行機を利用します。約12時間のフライトです。イスラマバードでまた乗り継ぎをして、約1時間のフライトでアフガニスタンの首都カブールまで向かいます。

首都カブールに到着後、ジャムまでレンタカーを利用すると約9時間のアクセスです。または西部の中心都市ヘラートからヘリコプターでというルートでアクセスすることもできます。所要時間は約1時間です。その後は装甲車に乗り継ぎ、標高1900メートルの山間の舗装になっていない道路を約1時間走行して、ようやく「ジャムのミナレットと考古遺跡群」に到着します。

ジャムのミナレット考古遺跡群のおすすめポイント2

ミナレット

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ジャムのミナレットは高さ65mという世界第2位の高さを誇り、周辺には宮殿や要塞の遺跡、ユダヤ人の共同墓地などの遺跡があります。ジャムのミナレットは精巧な煉瓦装飾が盛んなゴールド朝時代に建てられ、美しい透かし彫りで複雑な幾何学模様が見事な陰影を作り出しました。青色のタイルの装飾もよく目立っています。ゴールド朝時代の建築としては最高傑作ですよ。

また、ジャムのミナレットには文字も彫られ、コーラン(イスラム教の聖典)の中のマリヤム(聖母マリア)という章が全文刻まれています。キリスト教旧約聖書の影響を受けた、イスラム教の原点を知ることができる重要な資料です。アラビア文字刻印が特徴のジャムのミナレットは、アラビア語でマナーラという意味。これは光を灯す場所を表し、ミナレットの起源も灯台と言われています。

傾いていくミナレット

ジャムのミナレットは急な川の流れや洪水などによって地盤がだんだん削られ、傾いたミナレットになってきています。洪水や浸食の被害から守るため、ジャムに住む村人や考古学者、価値のある世界遺産に重要性を感じる人々が、この傾くミナレットを守って欲しいと願っているのです。そして世界中からも守って欲しいと寄付する人々が徐々に増えてきました。

また、ジャムに住む村の人々はこのミナレットを見ながら生活し、現在でもイスラム教の祝日やお祭りになるとこのミナレットに集まっています。ご馳走を食べながら過ごすことが習慣となっているので、自然災害だけではなく習慣や文化からも、何とか傾くミナレットを守ってほしいでしょう。

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