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外務省海外安全HP:http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_178.html#ad-image-0
ロシアはモスクワやサンクトペテルブルクを中心に、美しい世界遺産がたくさんあります。特にクーポラと呼ばれている玉ねぎ型の屋根を持つカラフルな建物が印象的です。観光地として魅力的なロシアですが、治安面では注意が必要です。
外務省は2017年8月現在、ロシア連邦に属して入るチェチェン共和国とスタヴロボリ地方において、武装勢力による襲撃や自爆テロ事件、誘拐が発生しているため、渡航中止勧告の危険レベル3と判断しています。他の地域は注意が必要の危険レベル1です。治安への対策をしっかり行い、旅に備えましょう!
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【ロシアの治安】美しいバラには棘がある?観光スポット周辺は特に注意!
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1.観光スポットではスリに注意
首都モスクワやサンクトペテルブルク、日本に最も近いウラジオストクなどの都市は、多くの日本人観光客が訪れています。その都市にある観光スポットは観光客が多く、スリや窃盗などの被害が多発していて治安に周囲が必要です。
スリやひったくりの被害に遭うだけではなく、銃やナイフなどで脅されて財布を取られるといった危険なケースも報告されています。また、人目につくような行動をとるなど、目立つことのないようにしてください。ロシアは美しい場所ですが、そういった危険がすぐ近くにあるかもしれません。治安の不安定な地域であることを認識し、常に注意しながら観光しましょう。
2.街歩きでの服装や行動に注意
ロシアでは、外国人の外出時におけるパスポートの携帯が義務付けられています。そのため、パスポートを狙った犯罪も発生しているので、現金やパスポートは分散して持つようにし、1つのカバンに大事なものを全部入れるのは避けましょう。
ロシアの治安を考えると、高価なブランドものを身につけるのは狙われる危険性が高まります。カバンは斜めがけできるファスナー付きのものにし、体の前に持ってきて注意を向けておくことが重要です。
街歩きや買い物の時にもカバンや財布、スマートフォンには常に注意してください。ショルダーバックやスマートフォンのひったくりが発生しています。歩きスマホや歩きながらの通話は、治安が心配されるような場所や夜間は特に厳禁です。
3.不良警察官に注意
パスポートを確認するため、警察官が道でパスポートの提示を求められることがよくあります。観光地でも警察官を装った人や不良警察官が提示したパスポートを奪ったり、不携帯による罰金をその場で要求したりするケースが報告されています。現場での罰金支払いは違法なので払わないでください。そして、パスポートは相手に渡さないようにしましょう。
他には道行く人が落とした財布を拾ってあげると、それを窃盗だと言いがかりをつけられ罰金を要求されるケースもあります。警察にも不安要素があるというのが、ロシアの治安の不安定さを物語っていますね。
4.集団グループに注意
外国人排斥運動団体は、アジア系やアフリカ系の外国人に襲撃する事件を起こしています。いわゆるスキンヘッド・グループや、サッカーチームのサポーターなどの集団はこういった行動に出る可能性があるので近づかないようにしてください。
危険性が高く治安が悪いとされているのは、モスクワでは旧アルバート通りやレーニン図書館周辺、マネージ広場など。サンクトペテルブルクではネフスキー大通りや駅周辺、大学寮や多国籍の人が集まる飲食店などです。ロシアでも有数の観光スポットや公共交通機関も含まれているので、完全に避けることは難しいですが夜間の立ち入りは避けましょう。
5.テロへの警戒が必要
過去にチェチェン紛争関連のテロが発生していましたが、2011年のドモジェドヴォ空港のテロ以降、モスクワでは発生していません(2017年8月現在)。しかし、現在においてもイスラム過激派思想を持つグループによるモスクワでのテロ計画の検挙は相次いでいます。
テロから身を守ることは容易なことではないですが、外務省のホームページなどからの情報を常に確認して、街では目立たない、行動のパターン化を避ける、用心を怠らないといった警戒が必要です。治安の悪い場所への立ち入りは避けてください。
また、自爆テロの実行犯は過去の事例で、妙に厚着をしている、行動が不審、薬物を使用しているなどの特徴がありました。こういった人のからなるべく離れるようにしましょう。ロシアでの治安を認識した行動が必要になります。
◎まとめ
ロシアの治安について、現状とその対策を紹介しました。スリやひったくりなどの犯罪からテロの懸念まで、治安への心配があるロシアですが、観光地としては魅力いっぱいです。安全な日本に住んでいると、危険への認識がおろそかになってしまいますが、自分の身は自分で守るという気持ちが必要になってきます。旅にトラブルはつきものなので何かあったら、地元警察や日本大使館へ連絡するようにしましょう!