ビザンチン建築の神髄!ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院

画像出典:Andy Hay / flickr

ビザンチン建築の神髄!ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院

「ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院」は、およそ1000年も続いた東ローマ(ビザンチン)帝国時代に建設されたギリシア正教会の3つの修道院です。ギリシア古典とオリエント的要素を組合わせた独特の文化、ビザンチン建築の神髄に触れることができる世界遺産です。

今回は、ギリシアの世界遺産「ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院」をご紹介したいと思います。華やかでどこかエキゾチックな香りがする3つの修道院。東ローマ時代の宗教の様子と、華麗なビザンチンの文化・芸術を存分に満喫できる世界遺産ですよ。

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ビザンチン建築の神髄!ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院

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ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院とは?

ギリシャの世界遺産「ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院」は、ビザンチン時代中期に建設された修道院です。ほぼ同時期にビザンチン様式で建てられた3つの修道院の特徴は、金がふんだんに使われた豪華なモザイク画やイコンです。この3つの修道院で建設過程が分かっているのは、ネア・モニ修道院のみ。東ローマ帝国時代に開花した華麗なるビザンチン芸術を今に語る修道院として、1990年にユネスコ世界遺産に登録されています。

南ギリシアで一番美しいといわれる「ダフニ修道院」、ビザンチン建築の傑作と称される「オシオス・ルカス修道院」そして11世紀以前のモザイク画と修道院建設の歴史を垣間見ることができる「ヒオス島のネア・モニ修道院」は、11~12世紀ごろの中期ビザンチン建築を今に伝える世界遺産です。世界遺産として訪れる人は少ないですが、美しいモザイク画やイコンなどはとても見応えがあり、当時の人々の信仰の篤さと情熱が修道院から伝わってくるようです。ギリシアの美しい景色と共に、ビザンチン芸術の傑作と称される修道院の魅力を感じてくださいね。

ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院へのアクセス

ダフニ修道院は、アテネのエレフテリアス広場からバスに乗りモニ・ダフニウで下車。所要時間は約40分です。
オシオス・ルカス修道院へは、アテネのリオシオン・ターミナルからディストモかアンティキラ行きに乗りディストモで下車。所要時間は約2時間半。そこからタクシーで約10分です。
ヒオス島のネア・モニ修道院へは、アテネからヒオス島まで飛行機で約40分。ヒオス・タウンから西へ約14キロメートル、車での所要時間は約40分です。

おすすめポイント①:ダフニ修道院

出典: photo stella / shutterstock

アテネから西に約10キロメートルに位置する、世界遺産のダフニ修道院。現在は中央聖堂のみが残っており、その美しさは南ギリシアで随一といわれています。5~6世紀に創建され、現在残っているのは11世紀に再建されたものです。外観の美しさはもちろんですが、ドーム状の天井に描かれたモザイク画は必見です。中央にはキリスト、窓の間には聖書を手にした16人の予言者が描かれています。

修道院内のモザイク画の制作には多額の費用が掛かったため、11世紀以降はほとんど描かれなくなりました。そういった意味でも非常に貴重な存在となっています。2018年現在内部は一部が修復中なので、訪れる前に内部見学可能かどうか確認することをおすすめします。

おすすめポイント②:オシオス・ルカス修道院

出典: Anastasios71 / shutterstock

デルフィ近郊のヘリコン山の西斜面に位置する、世界遺産のオシオス・ルカス修道院。10世紀前半に予言と治療で信仰を集めた聖人ルカス・ステリオティスによって建てられた修道院です。中央聖堂では複合型スクィンチ式の中期ビザンチン特有の建築様式が見られます。

世界遺産のオシオス・ルカス修道院はギリシアに残るビザンチン建築の傑作の一つといわれています。内部にある11世紀に描かれた貴重なモザイク画も必見です。地下聖堂には聖ルカスの墓所もあるので、こちらも見どころとなっています。

おすすめポイント③:ヒオス島のネア・モニ修道院

出典: iremt / shutterstock

東エーゲ海に浮かぶヒオス島にある世界遺産のネア・モニ修道院は、ギリシアの中でも有数の古い修道院。11世紀にコンスタンティノス9世と皇妃ゾイによって建てられました。ネア・モニ修道院の中央聖堂は、単純スクィンチ式と呼ばれるビザンチン特有の建築様式で造られています。11世紀以前に描かれた美しいモザイク画やイコンも大変魅力的で、さすがは世界遺産といった見ごたえです。

今はのどかな雰囲気が漂うヒオス島の世界遺産、ネア・モニ修道院。しかし1882年のギリシア独立戦争ではオスマン帝国による虐殺が行われた場所でもあるんです。17世紀までは裕福な修道院の一つとされ約800人もの修道士が住んでいましたが、彼らもここに隠れていた女性や子供たちと共に殺されてしまいました。そんな悲劇も含めた、島の長い歴史を静かに見つめ続けてきた修道院です。

◎まとめ

世界遺産「ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院」をご紹介しました。ギリシア正教会の3つの修道院はどれもビザンチン建築を代表する修道院。かつて栄華を誇った東ローマ帝国の庇護のもと花開いた、ビザンチン文化・芸術の素晴らしさを訪れて体感してみてくださいね。

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