名称:コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群
住所:
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/995/
南米の大国アルゼンチンには、イグアスの滝を中心とした多くの世界遺産が存在しています。パタゴニア地区にも世界遺産があり、その多くはユネスコ世界遺産の自然遺産。他にもスペイン植民地時代にスペイン人たちによってつくられた街の文化遺産も多くあります。
その中の一つがこの「コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群」で、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから、約700kmの場所にある第二の都市コルドバにある世界遺産。街自体も魅力のある観光スポットなので、世界遺産だけでなくその中世の時代を感じることができる街並みの街歩きを楽しんでください。
目次
アルゼンチンの世界遺産!コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群
コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群とは?
コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群は、2000年にユネスコ世界遺産の文化遺産に登録されました。16世紀以降にスペインからやってきた征服者たちによって、コルドバにキリスト教を広めるべくイエズス会の教会や住居などが造られました。イエズス会や先住民族たちが共同生活を行うために周辺にヘスス・マリア農園や、アルタ・カルシア農園、ラ・カンデラリア農園などの集落を形成しました。
1767年には、スペイン王カルロス3世により新大陸からの退去命令がでたため、この土地は一度放棄をされます。その後フランシスコ会によって維持され、イエズス会
が戻りました。世界遺産には南米最古の大学であるコルドバ大学やモンセラ中等学校などのイエズス会伝道所とそうした施設を維持するためにつくられた6つの農園(エスタンシア)が含まれています。
コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群へのアクセス
コルドバへは、日本からの直行便はないため、アメリカやメキシコなどで乗り継ぎ、の日本からの直行便のある都市まで一度飛行機で移動しその後飛行機で乗り継いでブエノスアイレスまで移動します。その後は、空路または長距離バスを利用してコルドバへ移動。飛行機の場合は約1時間半ほど、長距離バスの場合は8時間30分~11時間と経由地によって異なります。
コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群のおすすめポイント2
国立コルドバ大学
世界遺産「コルドバのイエズス会管区とエスタンシア」のおすすめポイントは、イエズス会伝道所のひとつでもある国立コルドバ大学です。この大学は、1613年にイエズス会によってつくられた南米最古のもの。1767年にイエズス会がスペイン国王による退去命令によってスペインに引き上げ、フランシスコ会によって運営されましたが、イエズス会が戻ってからは国立大学になりました。
もともとイエズス会によって建てられた大学であったため、東側がラ・コンパニーア・デ・へスス教会と隣接。また西側はイエズス会によってつくられた国立モンセラート中等学校があり、これら全体でイエズス会管区を形成され世界遺産として登録されてます。
アルタ・グラシア農園
出典: Przemyslaw Skibinski/shutterstock
次のおすすめポイントは、アルタ・グラシア農園です。この世界遺産は、イエズス会伝道所とそこで暮らす人々の生活を支えるためにつくられたもの。農園(エスタンシアス)は全部で6つあり、カロヤ 、ヘスス・マリーア 、サンタ・カタリーナ 、アルタ・グラシア 、カンデラリア 、 サン・イグナシオ です。最後のサン・イグナシオは現在残っていませんが、その他の農園は観光できますよ。
アルタ・グラシアは、あのキューバ革命で名を馳せたチェ・ゲバラの生まれた場所としても有名。チェ・ゲバラの記念館もあり、観光客が大勢訪れる町なので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
◎まとめ
アルゼンチンの世界遺産「コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群」をご紹介しました。アルゼンチン第二の都市にスペイン人によって造られた施設ですが、大学や教会、住居など美しい町並みが見られます。のんびりと町歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。