記載の情報が古い、あるいは内容にへんこうが生じている場合があります。現時点の正確な情報は必ずMOFAなどでご確認ください。
外務省海外安全HP:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=177
東ヨーロッパにある美しい国、ルーマニア。歴史的な建物も多く残されていて、観光名所も盛りだくさん。その反面、貧富の差が激しく決して治安が良いといえない状況です。事前の治安情報の収集は必須なので、安全を確認してから訪れるようにしましょう。
治安が良くない国では観光客はトラブルに巻き込まれやすいですが、ここルーマニアでもそれは同じ。自分の身は自分で守るという自覚を持って、安全で楽しい旅行をしましょう。それでは、ルーマニアの治安情報を確認しましょう。
目次
【ルーマニアの治安】貧富の差が大きいルーマニアでは、貴重品周りに注意!
目次を閉じる
1. スリやひったくりに注意
経済発展が著しいルーマニアは、その影響で貧富の差が広がり、治安の悪化が目立ちます。雇用情勢も良くないので、金品を狙ったスリやひったくりなど、観光客が巻き込まれるケースも多く、注意が必要。特に人通りの少ない場所は、治安が悪いので、近づかないのが良いでしょう。ルーマニアには観光客もたくさん訪れ、スリも紛れ込んでいる可能性も高いので、貴重品の管理には気を付けてください。
また、バイクや車を使ったひったくりは、抵抗すると危険です。ルーマニアの人でも、車道側はなるべく歩かないように気を付けています。治安があまり良くないという事を、常に意識しながら観光するように心掛けると良いですよ!
2. タクシーやバスの利用は慎重に
治安が良くないルーマニアでは、交通機関を利用するときにも注意が必要。特に混雑しているバスの中ではスリが多く、気づかないうちに財布を盗られた、というケースも少なくありません。観光客は、何もしなくても目立ってしまう存在。ズボンのポケットやバックパックなどに財布を入れるのはかなり危険。治安が悪いことを忘れずに、貴重品の管理をしっかりしましょう。
また、ルーマニアの街でよく見かけるタクシー。観光客にとても便利ですが、リスクも伴います。駅周辺に待ち構えているタクシーの中には悪質な運転手もいるので要注意。高額な料金を請求されないよう、注意をはらいましょう。比較的安心なタクシー会社を確認しておくといいでしょう。
3. 警察官でも警戒が必要
出典: West Midlands Police/flickr
治安が良くないルーマニアでも悪評が高い、ニセ警察官。警察官のふりをして近づいてくる、観光客を狙った悪質な犯罪です。街中で両替の話を持ち掛けてくるルーマニア人には要注意。話を聞かずに立ち去ってください。話を聞いてしまうと、ヤミ両替を取り締まる警察官に扮した仲間が近づいてきて、財布の中身をチェックしようとします。
警察官が突然財布の中身をチェックするようなことはありません。治安が悪い国では警察官が頼りですが、その反面気を付けるべき存在でもあるんです。少しでもおかしいと思ったら、身分証を提示してもらうなど、本物かどうか確認することが大切です。
4. ホテルでも気は抜かないで!
ルーマニア観光に訪れたら、一番リラックスできるのはホテルの客室ではないでしょうか?高級ホテルは居心地が良いものですが、残念ながら治安が悪いルーマニアでは、ホテルの客室でも盗難被害に遭う可能性があります。たとえ一流ホテルでも、無防備に部屋に荷物を置いて出かけるのは危険。貴重品はセイフティボックスなどに入れるなど、最低限の注意は必要です。ベッドメイクなどで不特定の人が部屋に出入りするので、しっかり貴重品の管理をしましょう。
また、ホテル内は治安も良く気が緩みがちですが、レストランやバーなど人の出入りがある場所では、常に周囲に気を配ることが大切です。
5. 夜の外出は控えましょう
海外では常識ですが、特に治安が良くないルーマニアでは、夜の外出はなるべく控えてください。人の少ない通りなどは治安も悪く、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。ルーマニアには夜景が美しい建物もたくさんあるので、夜間に外出するのであれば移動は車が良いでしょう。
観光客が多い賑やかな場所では襲われる心配はありませんが、スリや置き引きなどに要注意です。夜は飲酒している場合も多いので、どうしても気が緩みがち。治安が良くないことを忘れないように、危機管理には細心の注意を!
6. 野犬は触らない
治安が不安定なルーマニアで注意が必要なのは金品だけではありません。特にブカレスト市内では、野犬の数が増加していることが問題になっています。もともと飼い犬だった犬が繁殖した結果、野犬による被害も増加しています。治安情勢の悪化によるリスクは、窃盗などの窃盗だけではありません。
日本では動物を見ると自然に手が伸びる人も多いと思いますが、ここルーマニアでは危険です。病気を持っていたり、獰猛になっている犬もいるので、町で犬を見かけても極力近づかないようにしましょう。特にこちらから近づかない限りは、それほど心配はいりません。
◎まとめ
美しい街並みを誇るルーマニアは、魅力的な観光スポット。治安は決して良くありませんが、事前の準備や心がけ次第で防げるトラブルばかりなので、情報収集が大切です。ルーマニアは経済的な問題がほとんどなので、貴重品の管理や滞在中の行動に十分注意すれば心配いりません。
ルーマニアの治安は年々改善していますが、窃盗などの犯罪は依然として多発しています。訪れる地域の治安状況について改めて確認してから、訪れるといいでしょう。治安が悪いからといって警戒しすぎる必要はありませんが、無防備になりすぎないよう意識することを心がけてくださいね。安心で快適な旅行を楽しんでください!