【コスタリカの治安】かつて「中米の楽園」ともいわれた国の現状をチェック

画像出典:Tamarindowiki (CC BY-SA 3.0)

【コスタリカの治安】かつて「中米の楽園」ともいわれた国の現状をチェック

かってコスタリカは「中米の楽園」と呼ばれ、常設軍が必要ないほど治安が良い安全な国でした。しかしコスタリカの治安状況は1980年代から悪化が始まり、 1990年代から今日まで一般犯罪が急増してきています。麻薬犯罪、銃器の流入、社会格差の増大、若者の失業問題など様々な問題が複雑に絡み合いコスタリカの治安の悪化を生み出しています。現在の治安状況そして旅行時に気をつけるべきポイントをまとめました。

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【コスタリカの治安】かつて「中米の楽園」ともいわれた国の現状をチェック

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1.長距離バスターミナルでのスリ、置き引き

コスタリカでの移動手段の一つ長距離バスターミナルは、 治安があまりよくありません。犯人は複数でターゲットを物色しています。荷物は足元に置き放しにせず、常に手から離さぬよう、あるいは身体の一部が触れているようにしましょう。一人が話しかけて注意を引き、その隙に別の者がスリを行うという手口もあります。

コスタリカ国内の長距離バス車内でも荷物をしっかりと手に持ち、網棚などには絶対に載せない。信じがたい事実ですが、運転手が犯罪組織の一員の場合もあります。たとえ座席に貴重品を置いてあっても、高い確率で置引き被害に遭います。バッグやカバンの把手に腕を絡ませ、持っていかれそうになった際に、睡眠中でも気がつくように抱きかかえる ようにして注意を払ってください。

2.サンホセ中心部の歩行者天国付近のひったくり

コスタリカ、サンホセ中心部の歩行者天国付近では、衣服にケチャッ プ状のものをかけ、拭き取るふりをしながら所持品をひったくる、いわゆるケチャップ強盗がいます。「服が汚れているよ」と指摘されても無視し、安全な場所に着いてから拭い取りまし ょう。最近では「盗難被害に遭った。少しお金を融通してくれないか。」という寸借詐欺や、その際に取り出した財布を狙うなどの犯罪がおこっています。

バスの停留所や交差点で立ち止まっている時に、走行中の車から手が伸びてきて貴重品をひったくられることがあります。特に暗くなってからは目の前を通る車やバイクにも注意してください。周りに人通りがあっても襲われることがあります。油断のならない、都会特有の治安の悪さといえるでしょう。

3.タクシーは赤い車に黄色い三角印が安全!

コスタリカでは公共交通機関としてタクシーとバスがよく使われます。タクシーは一般的に安全ですが、ピラタと呼ばれる白タクも多いため、許可を受けたタクシーであることを確認してから利用してください。赤い車体に三角形のマークが目印です。バスはルートによっては治安が悪い地区を通るものもあるので、このようなバスの利用は避けるようにしましょう。

近年、乗用車の数が急増し、道路の整備が追いつかないため、コスタリカ、サンホセ市内では慢性的に渋滞が発生しています。また運転マナーは日本に比べて悪く、交通ルー ルを守らない車両が多いほか、頻繁にクラクションを鳴らす、他車に道を譲らない、歩行者の飛び出し・無理な横断、急な追い越し・割り込み、方向指示器を作動させずに車線変更をする、など様々です。 

4.地元で日常起こっている喧嘩や麻薬には関与しない

コスタリカの都市の貧困層の多い地区では、酒に酔っての喧嘩や麻薬を巡る争いなどが日常的に起こっています。まずはこのような地区へは近寄らず、遭遇した場合はすぐに現場から離れ、巻き込まれることのないようにしましょう。 コスタリカ、サンホセ市内であっても、繁華街のすぐそばには空き地があり、空きビル、駐車場などに連れ込まれ暴行を受ける可能性がある場所はあります。

コスタリカは南米の麻薬が北米へ運ばれる中継地点となっており、国内へ大量の麻薬が流入しているため、麻薬に関する犯罪(麻薬の購入代金ほしさに行う短絡的な強盗・殺人等)が問題となっています。また、最近では地方のリゾート地においても外国人相手に麻薬が売買されているので、売人らしい者には近づかないことが賢明です。

5.テロリスト行為や街の暴動が起きたらまずその場を離れよう!

コスタリカにはイスラム過激派組織等のテロリストグループが存在しないといわれていますが、日本人がテロ・誘拐等の犯罪 に巻き込まれる可能性がないわけではありません。特に最近では富裕層をターゲットとした営利目的での誘拐が発生しており、 誘拐対策には常に注意を払う必要があります。近年、他国でも日本人が巻きこまれたテロ事件も発生しています。このような情勢を充分に認識し、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう、状況に応じて安全対策をたてるようにしましょう。

◎まとめ

コスタリカの都市、サンホセの治安の悪さは「レベル1」で十分に気を付けなければいけない地区。コスタリカの地方太平洋沿いのハコやタマリンド、マヌエル・アントニオやカリブ海沿い南部地区のカウィータ、マンサニージャなどの有名な観光地でも強盗事件、置き引き及びひったくりなどが発生しています。身の安全を第一に考えて、常に緊張感を持って行動するようにしましょう。

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