名称:サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳
住所:Sammallahdentie, Rauma
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/579/
北欧にある最も豊かな国の一つであるフィンランドには、旧石器時代から人が住んでいたと考えられています。人口の9割以上がフィン人が占め、北部にはノルウェーやロシアなどをまたいで先住民族であるサーミ人が住んでいます。そんなフィンランドの世界遺産「サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳」では、紀元前1500年ごろにこの地に住んでいた人々の信仰と習慣が垣間見える遺跡。キリスト教が誕生するよりさらに前の時代、古の人々がどのような宗教観をもっていたのかとても興味深いですよね。今回はその世界遺産、サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳を紹介しましょう。
目次
フィンランドの世界遺産、サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳!
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳とは?
世界遺産サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳はフィンランド南部に位置し、ボスニア湾の海岸線から15キロほど内陸にあります。実はサンマルラハデンマキは当時海沿いにありましたが、土地の隆起によって海から離れていきました。紀元前1500年から紀元前500年ごろの遺跡であり、最も古いものは紀元前3000年まで遡ります。1891年に発見されたこの世界遺産は、一見するとたくさんの石が積み上げられた地味な場所。しかしこの積まれた石こそサンマルラハデンマキで重要な意味を持つのです。
フィンランドの世界遺産サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳には、花崗岩を砕いた石を積み上げた墓地があります。さらにその中には「フルートの長石塚」と呼ばれるものや、この地域ではあまり見られない珍しい形の「教会の床」などは興味深いものの一つ。これらの遺跡から、当時の人々は死者への埋葬文化や太陽崇拝などの宗教観を持っていたと言われています。
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳へのアクセス
フィンランドの首都ヘルシンキから車であれば3時間ほど。バスではラウマを経由してからラッピという町へ約4時間ほどで着きます。ラッピから世界遺産サンマルラハデンマキまでは4キロ。バスやタクシーで約10分ですが、歩けない距離でもありません。
サンマルラハデンマキの石塚墳の見どころ
フィンランドの世界遺産サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳は、花崗岩で作られた様々な形の墓地遺跡。遺跡の北と南に駐車場があり好きな方から周ることができ、バスで向かう場合の入口は北です。積まれた花崗岩には当時使われていただろう青銅器の跡が見られますよ。紀元前1500年に加工されたとは思えないほど真っすぐに割られているものや、削った跡があります。
まだ発掘されていない石積みもあり、その周辺に草や日本では見慣れない苔などが生えています。世界遺産サンマルラハデンマキは小高い丘の森の中にあるので、のんびりと散歩するには気持ちのいい場所です。
◎まとめ
フィンランドの世界遺産サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳は非常に貴重な文化遺産です。しかし世界の数々の世界遺産と比べてしまうと、正直非常に地味な場所であり、見どころは少ないと言えるでしょう。しかし古代の人々の様子を知ることができる唯一無二の世界遺産であることは間違いありません。ぜひガイド付きのツアーに参加することをおすすめします。