北欧スウェーデンは洗練された文化や雄大な自然、人々が穏やかに暮らす国というイメージで旅行地としても人気ですね。ヨーロッパ内でも治安の良い国としても知られています。
しかし近年、治安が良いとされつつもスウェーデン国内での犯罪は増加傾向にあることも事実。イスラム過激派によるテロの潜在的なリスクも否定できません。ここではスウェーデン滞在を楽しむために心にとめておきたい治安に関する注意点をご紹介します。
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【スウェーデンの治安】治安が良くても気を付けたい滞在時のポイント
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1.スウェーデンの玄関口、ストックホルム・アーランダ空港
スウェーデンの首都、ストックホルムのアーランダ空港。北欧デザインのお洒落な空港としても有名なアーランダ空港で、日本人をターゲットとした盗難が報告されています。治安の良いスウェーデンだからといって油断は大敵です。日本人は多額の現金や高価な物品を持っていると狙いをつけられています。アーランダ空港でも、犯人グループのひとりに話しかけられているすきに別のひとりに手荷物を盗まれるという連携プレーでの盗難が相次いでいます。
怪しげな人物に話しかけられたなら相手にしないようにしましょう。たとえ一見怪しくなさそうでも常に自分の荷物から目を離さないこと。治安の良し悪しに関係なく、様々な人々が行き交う空港での盗難には十分注意しましょうね!
2. 自分の荷物は自分で守る!置き引きにご注意!
ホテルのロビーや朝食ビュッフェ、レストランや観光バス内など、治安の良いスウェーデンや日本なら警戒心も薄れるような場所での置き引き被害が相次いでいます。
観光や出張で訪れたスウェーデンで滞在するホテル。ロビーで何気なく置いたバッグやブリーフケースが狙われています。周囲にうまく溶け込んだ服装をした置き引き犯がホテルに出没、ロビーや朝食ビュッフェの時が狙われやすいそうです。レストランや観光バスも同様で、日本なら何も考えずに椅子に掛けたり置いたりしておいた荷物が、スウェーデンでは置き引きのターゲットとなってしまいます。
貴重品は肌身離さず、治安の良さ故つい忘れがちなことですがあくまでもここは海外。自分の荷物は自分で守りましょう!
3.スリやひったくりにご用心!
観光客の大敵、スリやひったくりは治安の良いスウェーデンでも注意が必要です。貴重品はカバンの中の内ポケットにしまったり、分散させて持つようにしましょう。また日本人は多額の現金をもっていると思われているので、必要以上の現金を持ち歩かないことをおすすめします。
偽物の警察官に貴重品を調べるといわれ、そのまま持ち去られたり、突然ぶつかってきてケチャップをつけられ、謝まられているスキに盗難されたりといった被害も出ているそうです。親しげに話しかけてくる人、やけに近づいてくる人には要注意!服装や持ち物も過度に目立たないよう、自然なものにしておきましょう。治安の良さを過信しないことが肝心ですね。
4.どんな場所が危険なの?
治安の安定したスウェーデンの中で、犯罪が多く報告されているのは主にストックホルム、ヨーデボリ、マルメといった大都市です。特にスウェーデンの首都ストックホルムの観光名所、旧市街(ガムラスタン)でのスリ被害が多いとのこと。絵になる街並みの写真を撮ったり散策を楽しんだり、夢中になっているすきを狙われるので注意してくださいね。
また、前述の空港や大きな鉄道駅、公共交通機関、ホテル、レストランなど人が多く集まる場所での貴重品や荷物の管理を徹底することをおすすめします。
治安が良い国ではあるものの、夜や人気のない場所での一人歩きにも注意が必要ですよ。日本ほど無防備ではいられないことを常に念頭に置いて行動したいですね!
5.スウェーデンのテロ警戒レベル
治安の良い国といわれるスウェーデン、しかし2010年と2017年にストックホルムでイスラム過激派によるテロが起きたことは世界的にも報じられましたね。ヨーロッパ有数の治安の良さを誇るスウェーデンといえどテロの可能性は常に存在しているというのが現実です。2010年の事件以降、テロ警戒レベルはレベル1〜5のうち「レベル3」を保っていますが、予断を許さない状況に変わりはないでしょう。
スウェーデンへご旅行の際は最新の治安情報を入手したり、現地では社会的にタブーとされる話などは日本語であっても避けるなど、周囲への配慮も心掛けたいですね。
◎まとめ
治安の良さを考えればヨーロッパの中でもトップクラスといえるスウェーデン、基本的には安心して過ごせる国といえるでしょう。しかし日本と同じ感覚でいると思ってもみないトラブルに巻き込まれて、楽しいはずの旅行が台無しになりかねません。盗難など自分で防げる犯罪は確実に防ぎ、スウェーデン滞在を素敵なものにしてくださいね!