サラエボの観光スポット8選~多文化が融合する歴史観光都市を歩こう~

画像出典:Leonid Andronov

サラエボの観光スポット8選~多文化が融合する歴史観光都市を歩こう~

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ。観光地、というイメージよりも第一次世界大戦の引き金になったサラエボ事件や1990年代に起きたユーゴスラビア紛争のイメージが強いかもしれませんが、実は観光が非常に盛んな街です。

東欧特有の赤レンガが並ぶ美しい街並みはもちろんのこと、多民族都市のため1つの都市にいながら様々な文化観を見ることができるのもサラエボの魅力です。郊外に行けば美しい自然に巡り会えるのもうれしいところ。近代に起きた紛争について学べる観光施設も多数あります。

今回は様々な顔を持つサラエボを丸ごと楽しむための観光スポットをご紹介します。

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サラエボの観光スポット8選~多文化が融合する歴史観光都市を歩こう~

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1. サラエボ大聖堂

出典: Leonid Andronov

サラエボの代表的なランドマークと言えばサラエボ大聖堂です。イエスの聖心大聖堂としても知られるこの観光地はボスニア・ヘルツェゴビナの中で最大規模のもの。ここは観光スポットでもありますが、サラエボに住むクロアチア人達の集いの場所でもあるのです。

1874年に建築されたネオ・ゴシック式の壮大な建物は外観だけでも見応えがありますが、ぜひ内部にも足を踏み入れてみてください。その豪華な造りは一見の価値あり。天気の良い日であれば窓から入る光が特に美しいのです。

毎日8:00から19:00まででタイミングが良ければミサがみられるかもしれません。この大聖堂の目の前には紛争の悲劇を忘れないために塗られた赤いペンキの通称「戦争のバラ」も見ることができます。2つの時計台が特徴的な建物はサラエボ観光の際の目印にもなるはずですよ。

2. ガジ・ヒュースレフ・ベイ・モスク

出典: mura

ボスニア・ヘルツェゴビナ最大のモスクであるガジ・ヒュースレフ・ベイ・モスク。サラエボの中心地に位置するここは1532に建てられました。1990年代の紛争での被害も見受けられますが、基本的にオリジナルのまま。

オスマン建築の代表的な建物で、サラエボに住むイスラム教徒だけではなく観光客にも人気のスポットです。その広大な敷地内には当初小中学校や、ハンマームと呼ばれる公衆浴場まで含まれていたんですよ!1つの敷地内に様々な建物を見ることができ見応えがある観光スポット。

内部を見学する際には入り口でグループツアーに申し込むことも可能です。観光客が入場できない時間もあるので、注意してくださいね。モスクの中は外観に比べてかなりシンプルで、落ち着いた雰囲気。チャンスがあれば入ってみてはいかがでしょうか?

3. フェルハディヤ通り

出典: commons.wikimedia.org

サラエボの中心街にある歩行者天国フェルハディヤ通り。ここはサラエボ観光では絶対に外せない場所ではないでしょうか。サラエボ大聖堂の裏手に続くこの通りの左右にはお土産やさんやカフェ、レストランなどが数多く並びます。

観光客はもちろん地元の人も多くいる通りなのでとても活気があって、街歩きが楽しいところ。ボスニアの伝統的な料理を味わうことや観光のお土産探しにもぴったりです。カフェにゆったりと座って通りを眺めているだけでも面白い光景が見られるかも。サラエボに来た全ての観光客がおそらく行くであろう必見の場所。

4. バシチャルシァ広場

出典: commons.wikimedia.org

フェルハディヤ通りをまっすぐ進んだところに位置するのがバシチャルシァ広場。サラエボのシンボルで、サラエボの観光スポットと言ったらバシチャルシァ広場の水飲み場の映像を思い浮かべる方も多くいるでしょう。撮影スポットであり、観光客だけでなく地元の人も多く集まる広場です。オスマン式建築物である木でできた水飲み場は現役で、ここから出る水は飲むことが可能。

この周辺はサラエボの旧市街の職人街でもあり、職人たちが作った民芸品などの商品を購入することができますよ。なんと紛争中に実際に使われた銃弾の薬莢を利用した商品もあるそうです。トルコ人が多いエリアのためトルコのコーヒーセットなど観光のお土産になりそうなものがたくさん見つかるのではないでしょうか。ただ「ハト広場」の異名がつくくらいハトが多いのも事実。ハトの落し物に注意しつつ観光してみてくださいね。

5. ボスニア・ヘルツェゴビナ国立博物館

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サラエボ大学の近くに位置する観光地はボスニア・ヘルツェゴビナ国立博物館。1888年にサラエボの中心地に建てられたこの博物館は、20世紀に入ってから拡大工事が行われました。現在その広大な建物自体は考古学、民族史、自然史、図書館の大きく4つの部門に分かれています。広大な敷地なので1日ですべて回るのは難しいかもしれません。随所に英語の説明を見ることができます。

火曜日から金曜日は10:00から19:00まで。週末のみ14:00に閉館するので土日に観光する際は注意してくださいね。月曜日は休館日。ボタニカルガーデンも観光客に人気の場所なのでぜひ庭も含めて見学してみてください。

6. ボスニア・ヘルツェゴビナ歴史博物館

出典: commons.wikimedia.org

国立博物館と同じ敷地にあるボスニア・ヘルツェゴビナ歴史博物館は、サラエボの中でもボスニア紛争について知ることができる人気の観光スポット。財政状況等のため一旦閉まっていましたが2015年に再オープン。1990年代の紛争に関する展示を写真や家の模型、実際に使われていた戦車などから知ることができます。

戦時中に何を食べ、何を飲み、極寒の冬をどのように過ごしたのかなど。実際にこの歴史博物館の建物も被害を受けていて現在も修復が完全に終わっていない状態です。サラエボへ観光に来てボスニア紛争について知見を深めるのは必須と言っても過言ではないかもしれません。

週末も含めて毎日9:00から17:00まで見学可能。サラエボの中心地にあるため観光しやすいのもいいところ。ぜひ次に紹介するトンネル博物館と合わせて訪ねてみてはいかがでしょう。

7. トンネル博物館

出典: commons.wikimedia.org

サラエボ紛争の跡をより身近に感じることができるのがトンネル博物館。ここは紛争時に実際に使われていたトンネルの一部が公開されている珍しい観光地です。全長が800mもあると言われるトンネルのうち歩くことができるのは15mのみですが、当時の雰囲気を味わうことが可能。この暗く狭いトンネルを使って物資や人が運ばれていたそうです。

外観は民家そのもの。実はこの場所、個人の自宅を博物館として公開しているのです。規模としては小さいのですが、他にも紛争を説明する約18分のビデオや写真、軍服なども展示されていてサラエボ紛争について学ぶことができると観光客に人気なのです。サラエボの街からは少し離れていますが、バスとトラムを乗り継いで1時間程度。道順が不安な方は街中に多数あるツアーに参加しても観光に行けますよ。

8. ギャラリー95/07/11

サラエボの街中にある観光客に人気のギャラリー95/07/11。ここは1995年7月に起こったスレブレニツァの虐殺について展示を見ることができる場所です。

紛争時にボスニアのイスラム教徒(ボシュニャク人)8,000人以上が彼らのアイデンティティーだけを理由に大量虐殺されましたが、ここでは被害者1人1人の写真やドキュメンタリー映画など悲しい歴史を忘れないために作られた観光スポット。

決して楽しい観光地ではありませんが、遠くない過去にジェノサイドと認定された悲劇を実際に知ることができる貴重な場でもあります。展示はかなり過激なものが多いため、行く前にはそれなりの覚悟を。特にドキュメンタリー映画を見て号泣する観光客も少なくないとか。サラエボの中心地にありますが入り口がわかりにくいので事前に場所をチェックしてくださいね。サラエボで平和の意味について考えさせられる場所です。ぜひ足を運んでみてください。

◎まとめ

いかがでしたか?サラエボには美しい旧市街を彩るような素晴らしい建築物や自然と共に紛争に関する観光スポットが目白押し。1つの街で様々なスタイルの観光をすることができるのがとても魅力的な場所です。知られざる観光都市サラエボで、あなたも新しい発見をしてみませんか。

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