日本にゆかりのある街サンダカンで歴史と自然に触れる旅!

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日本にゆかりのある街サンダカンで歴史と自然に触れる旅!

イギリス統治下の北ボルネオ時代は、首都として機能していたサンダカン。第二次大戦時に爆撃を受け、街のほとんどが破壊されてしまいましたが、周辺には貴重な大自然を活かした動物保護区や歴史スポットが点在しています。オランウータンやテングザル、ボルネオベアに会える野生動物保護区から、沖合にあるウミガメの保護区「セリンガン島」まで、とにかく見どころが盛りだくさん!サバ州東海岸付近で起きている海賊事件により、残念ながら現在は「渡航中止勧告」が発令されていますが、豊かな自然と急速に発展する街並み、そして日本との縁深い歴史スポットを楽しめるサンダカンは一度は訪れておきたいところ。今回は、そんなサンダカンでおすすめのスポットを4ヶ所ご紹介していきます。

目次

日本にゆかりのある街サンダカンで歴史と自然に触れる旅!

1.オランウータン・リハビリテーション・センター

出典: Bernard DUPONT/Flickr

自然や動物が好きな方にぜひおすすめしたいのが、サンダカンの西およそ24kmの場所に位置する「セピロク・ネイチャー・リゾート」です。ここには、身寄りのないオランウータンを保護し、自力で生活していけるようトレーニングを施す「オランウータン・リハビリテーション・センター」があります。

一般公開されているのは、野外保育園にいるオランウータンの餌やり風景のみで、餌を目指して森の中から集まってくるオランウータンを間近で観察することができます。運が良ければ、リハビリを終え森林保護区内に帰ったオランウータンに会えることもあるのだとか。ただし、超至近距離まで近づいてくることもあるので、所持品には充分注意してくださいね。

2.ラブック・ベイ・テングザル・保護区

出典: pixabay.com

長い鼻が特徴の「テングザル」は、ボルネオ島の固有種です。このテングザルの餌付けに初めて成功したのが「ラブック・ベイ・テングザル保護区」。サンダカンから約40Km離れたラブック湾近くに位置し、2001年のオープン以来、テングザルを間近で観察できる貴重なスポットとして人気を博しています。

マングローブの林を散策しながら野生のテングザルを見られるだけでなく、敷地内にはレストランや売店も完備されており、ピクニック感覚で楽しめるのがうれしいところ。サンダカンから日帰りで訪れることもできるので、お子様連れファミリーにおすすめです。

3.サンダカン戦争記念公園

出典: commons.wikimedia.org

皆さんは「サンダカン死の行進」という言葉をご存知でしょうか?これは、第2次大戦中に日本軍がオーストラリア・イギリス軍捕虜2千数百名を約260Km離れたラナウまで移動させるも、9か月後にラナウに到着した時には400人ほどしか残っていなかったという悲しい実話です。

その出発地点となったのが「サンダカン戦争記念公園」。園内には、記念碑のほかにステンドグラスが美しい記念館が建っており、当時を物語る写真や資料が多数展示されています。日本人にとっては目を背けたい出来事ですが、サンダカン歴史を振り返りながら観光するのもたまには良いのかもしれませんね。

4.日本人墓地(からゆきさんの墓)

出典: commons.wikimedia.org

「からゆき(唐行き)さん」とは、娼婦として東アジアや東南アジアに売られていった貧しい家の娘たちを指した言葉です。明治時代後期に盛んに行われていた斡旋行為は、「日本人娼婦追放宣言」と共に終息し多くのからゆきさんが日本へ帰国しましたが、日本の恥と罵られることを恐れ残留した人もいました。

海の見える小高い丘の上に建つ「日本人墓地」には、そんなからゆきさん達が眠っています。一般的な知名度は極めて低い観光スポットですが、サンダカンに来たのであればぜひ足を運んでおきたいですね。

◎まとめ

サンダカンは、ネイチャーリゾートの中心地として数年前から再開発が行われている注目のエリアです。マレーシア東方沖で海賊による誘拐や強奪事件が発生しているため、残念ながら現在は気軽に訪れることができませんが、日本の歴史を知るためにも一度は訪れておきたいですね。渡航勧告が解除されるその日まで、こちらの記事を参考にサンダカンについて学んでおいてはいかがでしょうか?

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