名称:洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」
住所:Bethany, Balqa
公式・関連サイトURL:https://worldheritagesite.xyz/al-maghtas/
中東と西アジアに位置するヨルダンには、キリスト教に関する重要な場所があります。それはあのイエス・キリストが洗礼を受けた場所です。そしてキリストが服を脱いだ場所まで判明されたため、事前予約をすれば同じ川で当時の様子を模した洗礼を体験することができますよ。今回は世界遺産に登録された、洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」について紹介します!
目次
洗礼体験もできる!洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」
洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」とは
洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」は、エリヤの丘とヨルダン川周辺にあるヨハネに関する教会群の2つのエリアから構成されています。隠修士の洞穴や洗礼用のプールなど、ローマ帝国時代の遺構やビザンツ帝国時代の名残を感じることもできる世界遺産です。場所はイスラエルとの国境にあるヨルダン川の東岸に位置しています。
「アル・マグタス」とはアラビア語で洗礼や浸礼をという意味。イエス・キリストが洗礼者・ヨハネから洗礼を受けた、キリスト教徒にとって重要な場所でもあります。ユネスコがこの地の発掘を支援していたこともあって、キリスト教徒にとってこの場所は重要な巡礼地の一つとなりました。歴代のローマ法王のヨハネ・パウロ2世やベネディクト16世もこの地を訪れています。
洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」へのアクセス
洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」は、首都アンマンから西へ約50km離れたところにあります。公共のバスは走行していないため、レンタカーやタクシーを利用しましょう。また、アンマンからはガイド付きのツアーもあるので参加してみるのもいいでしょう。有名観光地の死海までは9kmと近いのでセットで訪れるツアーもありますよ。
洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」のおすすめポイント2
洗礼を受けた場所
この世界遺産を訪れたなら、キリストが洗礼を受けたとされる場所は必見です。キリストの洗礼の様子を描いたモザイクがあるので、それを見てから周るとイメージが湧くでしょう。一枚の布を身体に巻き付けて洗礼者から水を受けます。洗礼の場所にはキリストが服とを脱いだとされる場所も残っていますよ。この場所はかつて教会が建っていたそうです。
ちなみにモザイクではキリストの足元は川が流れていますが、ヨルダン川の流れが変わり現在は池の様になっています。幅5mから10mほどの川を挟んだイスラエル側では、実際にヨルダン川に浸かり洗礼体験をすることが可能です。世界遺産で洗礼という貴重な体験を求めて多くの観光客が川に浸かる光景を目にしますが、かなり水が濁っているので興味のある方はぜひチャンレンジしてみてください。
教会群やモザイク
この世界遺産には他にもヨハネに関する教会や修道院、礼拝所などの見どころがあります。ここにはキリスト教でも様々な宗派の教会が建っていますが、おすすめスポットはギリシャ正教会です。石造で出来たオレンジ色の外観は、荘厳な雰囲気ながらもどこかトロピカルで可愛らしい。おとなしい外観とは打って変わって、屋内はとても鮮やかで圧倒されます。
この世界遺産ではモザイクも見どころです。キリストが洗礼を受けた様子のモザイクはイメージも湧きやすいですが、昇天するエリヤを表現したモザイクやヨルダン川が描かれたもの、2009年に元ローマ法王やベネディクト16世が訪れた際のモザイクなど、一つ一つが美しいアートになっています。
注意事項
中東でも比較的に安定しているヨルダンですが、イスラム教国なので女性は肌の露出は控えましょう。タクシー運転手やホテル従業員などのセクハラが多発しているため気を付けてください。また、イスラム教徒はラマダーン中は日が出ている間は食事を摂ることができません。その間は閉鎖する飲食店も多いです。日が沈みかけると一気に道が混雑するため、思わぬ足止めを食らうことがあります。
◎まとめ
洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」について紹介しました。この世界遺産は比較的新しく、アンマンからのアクセスも良いのでこれから観光客が増えていくでしょう。洗礼当時の様子がイメージしやすい様に工夫されていたり、身を持って洗礼の体験をすることができたりと、キリスト教信者でなくても楽しめると人気のスポットです。ぜひ訪れてみてください。