5つの顔を持つアフリカの最高峰!世界遺産キリマンジャロ国立公園

画像出典:Graeme Shannon/Shatterstock

5つの顔を持つアフリカの最高峰!世界遺産キリマンジャロ国立公園

タンザニアの北東部に位置するキリマンジャロは、標高5,895mを誇るアフリカの最高峰です。赤道から約300km付近にあるにも関わらず山頂は年中雪に覆われており、サバンナを見渡すかのようにそびえ立つ白い雄大な山はタンザニアのシンボルとなっています。1987年には、キリマンジャロ山域一帯が「キリマンジャロ国立公園(Kilimanjaro National Park)」として世界遺産にも登録されました。

アフリカの大自然といえば、真っ先に野生動物を思い浮かべる方が多いですよね。
キリマンジャロ国立公園は標高によって気候帯が異なるため、多様な動植物に出会うことができるのです。登山のみならず、サファリやキャンプなども楽しめちゃいますよ!
それでは、タンザニアの世界遺産「キリマンジャロ国立公園」についてご紹介していきましょう。

目次

5つの顔を持つアフリカの最高峰!世界遺産キリマンジャロ国立公園

キリマンジャロ国立公園とは?

出典: Avatar_023/Shutterstock

山脈に属さない山としては、世界一の高さを誇るというキリマンジャロ。日本ではコーヒーの産地としても知られていますよね。白い雪化粧が美しいキリマンジャロは標高によって5つの気候帯に分かれており、それぞれに独自の動物群と植物群を有するのが特徴です。

山裾は常緑樹の森に支配されていますが、標高約3,000m辺りになると低木が生い茂るようになり、さらに標高の高い4,000mゾーンでは月の表面のような乾燥した岩肌の風景に変わります。さらに登ると地面は細かい氷雪に覆われ、山頂付近にはなんと氷河が!ただ、この氷河は地球温暖化による気候変化のため年々減少しており、15年後には消滅してしまうとも言われているのだとか。

キリマンジャロといえば、高山の中でも比較的登りやすいことでも知られていますが、楽しめるのは登山だけじゃありません。山の景色や動植物の観察は楽しみたいけどちょっと体力に自信がないという方には、ハイキングがおすすめ。トレイルが整備されているので、小さなお子様や年配の方が一緒でも安心です。

アフリカならではのアクティビティーを楽しみたい方は、低地にあるシラ高原でサファリ体験をしてみましょう。四輪駆動車に乗ってサバンナをぐんぐん進めば、気分はまるで探検家!
ブルーの美しい火山湖・チャラ湖(Lake Chala)では釣りをしながらのんびり過ごすのも良いですね。

このようにキリマンジャロ国立公園は、様々な顔を持つ自然の宝庫として、そして、アフリカ大陸のシンボルとして地元民のみならず世界中の観光客に愛されいます。世界遺産に登録されるのも納得です。

キリマンジャロ国立公園へのアクセス

日本からタンザニアまでの直行便は運航していないので、アムステルダムかフランクフルトを経由してキリマンジャロに入りましょう。キリマンジャロ国際空港から世界遺産「キリマンジャロ国立公園」の観光拠点となるモシ(Moshi)までは、車で約1時間。モシから登山口の一つであるマラング(Marangu)までは、車で40分(約35Km)です。

キリマンジャロ国立公園のおすすめポイント

◆モシ

出典: miiiiki/PIXTA(ピクスタ)

キリマンジャロ国立公園への玄関口となるのが、南側の山麓に位置する街・モシ(Moshi)です。
キリマンジャロといえば日本ではコーヒー豆の銘柄として有名ですが、ここモシ周辺はキリマンジャロのコーヒー栽培の中心地でもあります。

キリマンジャロの登山ツアーに参加予定の方や宿泊施設を探したい方は、まずこのモシを訪れると良いですよ。とても小さな街ですが、中心地には食堂やホテル、ツアー会社などが集まっていてとても便利。
ちょっとした散策も楽しめます。

◆ベースキャンプ

出典: Juergen_Wallstabe/Shatterstock

七大陸最高峰の中でも、比較的易しいといわれているキリマンジャロ登山。もちろんプロの登山家でなくとも登ることができるのですが、その道のりは決して易しいものではないので登山を予定している方は覚悟して挑みましょう。一般登山者の足では、一週間から10日程かかる場合もあるそうですよ。

キリマンジャロには7つの公式トレッキングルートがあり、中でも「マチャメ・ルート」は最も困難なルートであると同時に、最も景色が美しいコースであるといわれています。
観光客にもっとも人気があるのは、南東のマラング村から登る「マラング・ルート」。登山道もよく整備されていて勾配もきつくはありませんが、それでも山頂までは6日ほどを要するのだとか。

ルート上には要所要所にキャンプサイトがあり、世界中からたくさんの登山客が集まります。
景色や動植物を愛でながら山を登るのも良いですが、様々な国の人々と交流を深められるのもまた、旅の醍醐味だと思いませんか?

◆ウルフピーク

出典: ranplett

キリマンジャロには、シラ(Shira)峰とキボ(Kibo)峰、マウエンジ(Mawenzi)峰の3つの峰が並んでいます。その中でも最も高く美しいと言われているのが中央のキボ峰で、その最高地点が「ウフルピーク(Uhuru Peak)」です。

「ウフルピーク」にはアフリカで最も高い地点、そして、独立峰としては世界で最も高い山に登頂したことを称えてくれる標識が立っており、 この看板の前で記念撮影をするのが登頂者の定番となっているのだとか。

この標識を見れば、いかに素晴らしいポイントに自分自身が立っているのかを実感できるでしょう。
登山者の半分程度しか辿り着けないと言われている「ウフル・ピーク」ですが、体調を万全に整えてゆっくり進めば夢ではありませんよ!

さらに、「ウフルピーク」に設置された木箱の中のノートに名前を記載しておけば、下山後、事務局で登山証明書を発行してもらうこともできます。ぜひそちらもお忘れなく!

◎まとめ 

アフリカ大陸の最高峰・キリマンジャロは、タンザニアが誇る世界遺産です。標高5,895mにも関わらず一般の観光客でも登ることが可能なので、時間と体力に余裕がある方はチャレンジしてみませんか?
きっと生涯忘れられない感動と達成感を得られるでしょう。

また、タンザニア北部には同じく世界遺産である「セレンゲティ国立公園」や「ンゴロンゴロ保全地域」などもあり、世界有数のサファリの聖地となっています。ぜひ合わせて訪れてみてくださいね!

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