名称：ソルターニーエ
住所：Soltaniyeh , Zanjan
公式・関連サイトURL：http://whc.unesco.org/en/list/1188
イランのザンジャーン州にある都市遺跡ソルターニーエ。イランだけでなくアジアでも最大級の規模を誇る霊廟オルジェイトゥ廟を持つ世界遺産です。オルジェイトゥ廟はインドのタージマハルなど、後のイスラム建築に多大な影響を与えた非常に貴重な古代建築といわれています。今回はそんなイランの世界遺産、ソルターニーエについてご紹介いたします。
目次
アジア最大級のオルジェイトゥ廟を有するイランの世界遺産、ソルターニーエ
ソルターニーエとは？
イランの首都テヘランより北西方向に約240キロ離れたザンジャーン州東部に位置する世界遺産ソルターニーエは、イルハン朝第8代君主であるオルジェイトゥの命によって建設された都市遺跡。14世紀にはイルハン朝の首都として宮殿や病院、バザールなども造られ、イランの東西南北を結ぶ交易ルートの要衝として栄えました。ソルターニーエの建築様式は、カザフスタンの「ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟」やインドの「タージ・マハル」といった他国のイスラム教建築にも影響を与えたことでも知られています。
ソルターニーエへのアクセス
世界遺産ソルターニーエは、イランのザンジャーン州に位置しています。イランの首都テヘランからザンジャーン州までは、バスや電車などで向かうことをおすすめします。バスの場合約4時間、電車の場合テヘラン駅からザンジャーン駅まで約5時間で向かうことが可能です。
なおザンジャーン駅やバスの停留所などがある中心部からソルターニーエへ向かうには、さらに移動が必要となりますのでご注意ください。
タクシーを利用する場合は約40分ほどの移動時間を要し、バスを利用する場合は最寄りの停留所であるソルターニーエ停留所まで乗車してください。
ソルターニーエのおすすめポイント①：オルジェイトゥ廟の圧倒的なスケール
出典： Morteza Safataj / shutterstock
ソルターニーエで最も有名なのがオルジェイトゥ廟です。アジア全体で見ても最大級、高さ約50メートル直径約38メートルで3階建てという立派な造りの廟。オルジェイトゥ廟の特徴としてターコイズブルーのタイルで覆われたドーム、8基のミナレットを備えていること、美しさと強度を兼ね備えた2重構造のドームなどがあります。
しかし残念なことにドーム部以外の外装はほとんど失われ、8基のミナレットの大部分は半分に折れてしまっています。それでも当時の姿がいかに素晴らしかったかを想像させてくれる迫力ある佇まいですよ。
ソルターニーエのおすすめポイント②：オルジェイトゥ廟の内部
出典： LindaMarieCaldwell / istock
ソルターニーエの最大の見所であるオルジェイトゥ廟は内部も非常に魅力的なスポットとなっています。3階建てで吹き抜けの構造になっている内部の壁には、タイルによる装飾や植物などをモチーフとした幾何学模様が施されており見応え充分。イスラム美術ならではの左右対称の美しい模様は時間を忘れて見入ってしまいそう。
ちなみに3階部分はテラスになっており、外の絶景を見渡すことができそちらもおすすめですよ！
◎まとめ
イランの世界遺産ソルターニーエについてご紹介いたしました。イラン国内だけでなくアジアでも最大級の規模を誇るオルジェイトゥ廟の圧倒的な存在感や内部の美しい壁画やモザイク、都市遺跡を見渡すことができる絶景などソルターニーエには魅力が詰まっていますよ！イランに観光に訪れた際は、そんなソルターニーエに是非足を運んでみてくださいね。
