名称:Town of Luang Prabang
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/479/
かつてラオスの前身となるラーンサーン王国の都だったルアン・パバーンは、メコン川上流域に位置する静かな街。首都がビエンチャンに遷った後も、ラオス北部の経済や観光の中心地となっています。
ルアン・パバーンの町には、かつての王都らしい厳かな寺院や仏塔などが数多くあります。早朝には托鉢をする僧侶の行列も見られ、穏やかな空気が流れています。人口も6万人ほどと、さほど多くはありません。そんな静かな世界遺産の町ルアン・パバーンの見どころをご紹介しましょう。
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癒しと安らぎの古都へ!ラオスの世界遺産の街ルアン・パバーンの魅力
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ルアン・パバーンの町とは?
ルアン・パバーンは、古くは「ムアン・スワー」と呼ばれていました。14世紀にラーンサーン王国が成立すると、初代国王ファー・グムがこの地を都に定めました。「ルアン・パバーン」とは「パバーン仏の都」という意味で、ファー・グムが国の守護像として持ち込んだパバーン仏にちなんでいます。金・銀・銅の合金製のこの仏像は、現在もルアン・パバーンの王宮博物館に収蔵されています。
16世紀に王国の都がビエンチャンに遷されましたが、18世紀初めに後継者争いから国は4つに分裂。そのうちの1つとして、ルアン・パバーンを都とするルアン・パバーン王国が建国されました。
20世紀初頭には、現在のラオス・ベトナム・カンボジアの全域がフランス領インドシナとして植民地化されます。第二次世界大戦後の1949年にはフランスの都合によってラオス王国が誕生しました。ラオス王国の首都はビエンチャンでしたが、王族の居所はルアン・パバーンに置かれていました。1975年にラオス人民民主共和国が樹立されると、王制は廃止され、今日に至っています。
ルアン・パバーンへのアクセス
ルアン・パバーンには、世界遺産の旧市街のすぐ近くにルアンパバーン国際空港があります。ビエンチャンからの国内線のほか、バンコクやハノイなどとの間に国際線も複数就航しています。アンコールワット遺跡群の観光拠点となるシェムリアップへの便もあるので、インドシナの世界遺産めぐりの中継点としても便利ですよ。
空港から市内までは、タクシーを利用することになります。3人まで均一料金で、空港での前払いとなります。ルアン・パバーンの旧市街は小さいので、徒歩で十分見て回れます。
ルアン・パバーンのおすすめポイント①:王宮博物館
ラオス王国時代に王族が住んでいた王宮は、現在では国立博物館として利用されています。調度品や贈答品などが展示されていて、当時の雰囲気を感じ取ることができます。決してゴージャスとはいえませんが、仏教を重んじ、その加護によって王権を確立していたラオスの貴族の暮らしぶりがうかがえます。
王宮博物館のいちばんの見どころといえば、なんといっても町の名の由来となった「パバーン仏」!高さ83cmの合金製の仏像で、両の掌をこちらに向けた、穏やかな立ち姿が印象的です。王国の栄枯盛衰とともに、何度も街の外に持ち出された経験のあるルアン・パバーンのシンボルは、皮肉にも王制の終焉によって安息の場所を得ています。
ルアン・パバーンのおすすめポイント②:ワット・シエントーン
古都ルアン・パバーンにはたくさんの寺院がありますが、最も由緒あるものの1つが、このワット・シエントーンです。1560年にラーンサーン王国のセーターティラート王が建立したもので、王族の骨壷が数多く安置されています。
メコン川とその支流のナム・カーン川の合流点に臨んで建てられていて、半島状のルアン・パバーンの先端付近に位置しています。創建時代からの建造物としては、涅槃像の聖壇がありますよ。他にも1880年に建てられた経典を納めるための図書室や、1961年築の鐘楼などがみどころです。
3層屋根の本堂そのものが美しいので、ルアン・パバーンのメインストリートのサッカリン通りを散策がてら、まずはこのワット・シエントーンを目指しましょう。
ルアン・パバーンのおすすめポイント③:プーシーの丘
王宮のすぐ向かいにある比高150mほどのプーシーの丘は、ルアン・パバーン随一の景観スポット!入場料を支払い、328段の石段を登ると、世界遺産ルアン・パバーンの町とメコン川を一望に付すことのできる絶景が広がりますよ。とくに夕日の美しさで知られていて、暮れ方には観光客だけでなく地元の人たちもプーシーの丘に集まります。
丘の上には、「タート・チョムシー」と呼ばれる金色の仏塔があり、夜間にきらびやかにライトアップされます。もちろん夕暮れや夜だけでなく、日中の眺めもおすすめ!丘の中途にも、仏足の納められた岩穴や砲台の跡などの見どころがあるので、世界遺産の街並みの風景と一緒にじっくり楽しんでくださいね。
◎まとめ
ラオスの世界遺産の古都ルアン・パバーンの町をご紹介しました。ラオスは日本人にはまだ馴染みが薄いかもしれませんが、ニューヨークタイムスの調査で「行ってみたい国」のNo.1に選ばれたこともあるんですよ。そんなラオスを代表する観光地にして世界遺産のルアン・パバーンの町。
日本からのアクセスも決して悪くないので、まだ行ったことのないアジアを見てみたいと思ったら、ルアン・パバーンの町はおすすめです!