セネガル最後のアフリカゾウの楽園!世界遺産ニオコロ=コバ国立公園

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セネガル最後のアフリカゾウの楽園!世界遺産ニオコロ=コバ国立公園

セネガル南東部にある「ニオコロ=コバ国立公園(Niokolo-Koba National Park)」は、西アフリカの国立公園としては最大の面積を誇ります。公園内にあるアシリク山はセネガル最後のアフリカゾウの生息地としても知られており、ほかにもライオンやヒョウ、リカオン、カバ、スイギュウなど80種の哺乳類と爬虫類、そして300種以上もの鳥類が生息しています。

1981年には世界自然遺産に登録されたニオコロ=コバ国立公園ですが、ガンビア川上流のダムの建設により自然環境が悪化したため、2007年には危機遺産リストにも登録されることとなりました。
それでは、セネガルの世界遺産「ニオコロ=コバ国立公園」についてご紹介しましょう。

目次

セネガル最後のアフリカゾウの楽園!世界遺産ニオコロ=コバ国立公園

ニオコロ=コバ国立公園とは?

出典: evenfh/Shatterstock

セネガルの世界遺産「ニオコロ=コバ国立公園(Niokolo-Koba National Park)」は、ギニアの国境近くタンバクンダ(Tambacounda)州にある国立公園です。かつてはこの地で遊牧や農業、狩猟などが行われ実際に人々が生活を営んでいました。しかし、20世紀中頃から狩猟が全面禁止となると住んでいた人々は立ち退きに。その後1953年に動物保護区に指定され、1954年には国立公園となったのです。

豊かな野性動物の生息地として有名なニオコロ・コバ国立公園でしたが、公園の拡張や管理体制の甘さから密猟が横行されるようになり、一時は動物の個体数が激減するという危機に直面しました。
また、ガンビア川にダムが建設され、動物たちの生命線である川の水が汚染されたことから、現在は危機遺産リストにも登録されています。

本流のガンビア川とその支流のニオコロ・コバ川、クルントゥ川流域の森林や草原から形成されるニオコロ=コバ国立公園は、雨期には多くの平地が沼沢となり、乾期には干上がって草原になるのが特徴です。
ただ、シマンティ(Simenti)にある沼地だけは年中干上がらないため、年間を通して様々な動物が喉を潤しにやってくるんですよ!ニオコロ=コバ国立公園観光の中心となるシマンティには宿泊施設もあるので、ゆっくり滞在しながら動物を観察するのもおすすめです。

ニオコロ=コバ国立公園へのアクセス

観光の拠点となるのは、セネガルの首都ダカール(Dakar)です。日本からセネガルまでの直行便はないので、中東やヨーロッパで乗り継ぐ経由便を利用しましょう。ダカールからニオコロ=コバ国立公園までは東へ約600Kmです。

ダカールからはケドゥグゥ(Kedougou)行きのバスに乗り、途中のニオコロ・コバで下車します。
幹線道路は舗装されていますが、穴ぼこが多く状態はあまり良くありません。車酔いしやすい方は要注意!
ダカールは比較的治安も良く日本人が経営する宿もあるので、アフリカ旅行が初めての方でも安心ですよ。

ニオコロ=コバ国立公園のおすすめポイント

◆アシリク山

出典: evenfh

世界遺産「ニオコロ=コバ国立公園」は、セネガル最後のアフリカゾウの生息地として知られています。
その棲みかとなっているのが、公園内にそびえる標高311mのアシリク山(Mont Assirik)。ここにはアフリカゾウのほか、体重1tにもなるジャイアントエランドの最後の一群も生息しているんですよ。

一時は密猟や干ばつの影響による個体数の減少が危惧されていたアフリカゾウですが、現在は保護下におかれ頭数の調査なども定期的に行われているため、絶滅の危機は免れています。
セネガルのアフリカゾウをいつまでも守っていきたいですね。

◎まとめ

世界遺産「ニオコロ=コバ国立公園」は、西アフリカで最も多くの野生動物を見ることができる場所です。セネガルで絶滅が危惧されるアフリカゾウやキリン、ジャイアントエランドなども見ることができるので、ぜひ足を運んでみてください。ちなみに、公園は毎年12月から5月末までのみ開園しています。

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