池を覆う牡丹が圧巻！噴火でできた洞窟を巡る大根島の観光スポット4選

中海に浮かぶ大根島（だいこんじま）は、島根県松江市に属する周囲約12kmの火山島。大根島の名前は『出雲風土記』の「たこ島」が名前の由来です。今から約19万年も昔に噴火によってできた島で、たび重なる噴火と海面の上昇と降下がくりかえされ、緩やかな丘をもつ島になったと考えられています。

中海は、東西が日本海と宍道湖につながっている汽水湖。大根島の西側は松江市街地と、東側は江島と干拓用護岸道路でつながっているため、松江市街地へは車で30分ほどとアクセスは便利です。桜やぼたんが綺麗に咲き、天然記念物の洞窟があるなど豊かな自然が残されている大根島。その中でも、忙しい毎日を忘れられるような選りすぐりの4スポットをご紹介します。

1.神秘的な洞窟探検を！天然記念物に指定された「竜渓洞」

大根島は島の真ん中にある大塚山の火山活動によってできた島。現在の大塚山は標高約42mと日本一低い火山なのですが、この火山活動の証拠として知られているのが第2熔岩洞窟の「竜渓洞（りゅうけいどう）」です。洞窟が左右に何度も曲がって伸びており、龍神様の住みかのようだと例えられたことが名前の由来。

洞窟内は自然観察指導員が案内してくれます。大根島や洞窟についての説明はとてもわかりやすく、予約をすれば無料で案内してくれます。おすすめの時期は夏で、所要時間は1時間ほど。第1熔岩洞窟、竜渓洞ともに国の特別天然記念物ですが、第1熔岩洞窟は落盤の危険があるため、残念ながら入ることができません。大根島に行くなら、イチオシの観光スポット「竜渓洞」へ探検に出かけましょう。

2.庭園の池を覆いつくす牡丹が圧巻！「由志園」

由志園は、園内を回遊しながら鑑賞する広大な回遊式庭園。ここでは四季の花々を楽しむことができますが、見どころは何と言っても「大輪の牡丹」です。庭園の池を覆いつくす3万輪もの牡丹の花は必見！

また大根島は、薬用の雲州人参（高麗人参）の生産地としても有名。由志園門の前には大根島産の雲州人参を集荷・加工・販売する「牡丹と雲州人参の里」があり、観光客でにぎわっています。施設内の「まちの駅」があり、観光情報コーナーではパンフレットをもらえます。境港～江島大橋～江島～大根島と、ドライブで立ち寄るのもおすすめです。

3.大根島ならではのお土産を買うなら「由志園内の売店」

由志園内の売店で、牡丹と高麗人参をモチーフとした大根島ならではのお土産を買いませんか。エビせんべいに牡丹の花を練りこんだ「牡丹せんべい」は見た目も可愛いおせんべい。1袋100g入りで540円。「牡丹まんじゅう」は由志園の名物饅頭で1箱（8個入）が700円。牡丹まんじゅうは期間限定販売のため、9～6月のみ購入可能です。

秘伝の焙煎方法によって生まれた「高麗人参珈琲」は1箱10g×5袋入が650円。一度は飲んでみたいと誰しもが思う、気になる商品のひとつ。ほのかな甘さに高麗人参の香りが口の中に広がる「高麗人参羊羹」は1箱250g入が850円。抹茶と一緒に食べるのがおすすめです。

※2016年12月1日現在の情報です。

4.火口だった大塚山だからこそ、牡丹「大塚山公園（グリーンステラ）」

「大塚山公園（グリーンステラ）」は、大根島のほぼ中央に位置する大塚山にある公園。牡丹は通常4月下旬から5月上旬が開花シーズンですが、特許を取得した特殊な栽培方法を取り入れている「展示温室グリーンステラ」では、牡丹を一年中楽しむことができます。

大塚山は大根島の元になった火口で、島の土は火山灰質。牡丹の栽培にとても適しているといわれ、約300種類もの牡丹を年間約180万本生産しています。春は満開の桜が美しい桜の名所で、園内にはアスレチックや芝生広場もあり、子供連れでもゆっくり楽しめる公園です。

◎まとめ

噴火によってできたという神秘的な大根島。そこでは火山島であるが故に適した牡丹の栽培をしています。たくさんの牡丹を間近で見ることはないので、ぜひ見てみたいものですね。有名で高級な高麗人参は、体にいいことは知っていても中々手に入りません。いきなり高麗人参を食べるのに抵抗がある人は、高麗人参を使ったお菓子や飲み物で試してみるのがおすすめです。

山陰へ旅行に行くなら、そんな異国の地に来たような不思議な感覚になれる大根島にも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。火山島のパワーをもらって、旅の思い出を作りましょう。

池を覆う牡丹が圧巻！噴火でできた洞窟を巡る大根島の観光スポット4選