マダガスカル固有の動植物の宝庫!世界遺産アツィナナナの雨林群

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マダガスカル固有の動植物の宝庫!世界遺産アツィナナナの雨林群

世界遺産「アツィナナナの雨林群」は、マダガスカル国内に点在する6つの国立公園に含まれる13の地域から成っています。6000万年以上も前に大陸から切り離されたマダガスカル島には、独自の進化を遂げた多様な鳥類や昆虫類などが確認されています。

地形学的にも生物学的にも貴重な地域として、2007年世界遺産に登録されたアツィナナナの雨林群。その魅力と見どころをお伝えしましょう。

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マダガスカル固有の動植物の宝庫!世界遺産アツィナナナの雨林群

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アツィナナナの雨林群とは?

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世界遺産アツィナナナの雨林群のあるマダガスカル島は、約6500万年前にゴンドワナ大陸から切り離されました。以来外界と接触することなく、島として世界第4位の面積をもつことから、マダガスカルには独自の生態系が発展したのです。

たとえば、マダガスカルに生息するおよそ200種の鳥類のうち、実に半分近くがこの島の固有種。爬虫類は約300種、また両生類はカエルだけでも200種が見つかっています。植物についても、世界に8種類しか存在しないバオバブのうち、なんと6種類がマダガスカルだけの固有種です。

哺乳類ではとくにサルのなかまがユニークであることで知られています。日本でも動揺でおなじみのアイアイや、尻尾が愛らしいワオキツネザル、なぜか地面を飛び跳ねて移動するベローシファカなどは、やはりマダガスカルの固有種です。

多様な生態系と動植物相を有する貴重な古い森林として、アツィナナナの雨林群は2007年に世界遺産に登録されました。

アツィナナナの雨林群へのアクセス

世界遺産アツィナナナの雨林群は、マダガスカルの広範囲にまたがっているため、どの部分に行くかによりアクセス方法が異なります。ザハメン国立公園へは、首都アンタナナリボから国内線でアンバトンドラザカ空港に行き、車でアラオトラ湖畔を東に折れると到着できます。

またラノマファナ国立公園は、国内線でフィアナランツォア空港まで行き、空港から車で北東方面に向へばOK。世界遺産を構成しているその他の公園は、アンタナナリボからさらに離れた場所に位置しています。効率よく回るには、ツアーに参加するのが便利でしょう。

アツィナナナの雨林群のおすすめポイント①:ラノマファナ国立公園

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世界遺産アツィナナナの雨林群に含まれる6つの国立公園のうち、最も有名で人気があるのがラノマファナ国立公園です。標高800~1200mに広がる熱帯雨林で、30種ほどの固有種の鳥類が生息しています。

また、1986年に発見された「キンイロタケキツネザル」はとくに有名!約90種の美しい蝶や、カメレオンなどを含む60種以上の爬虫類も見られます。夜間のネイチャー・ウォークのコースもあり、自然や写真が好きな人にはたまらない世界遺産スポットです。

ラノマファナ国立公園には、5つのトレッキングコースが整備されています。一般の観光客には最も短いコースが好評。ワイルドライフをより満喫したい人は、もちろん長いコースにチャレンジしてみましょう。公園のシンボル「キンイロタケキツネザル」に出会うには、美しい滝を通る4時間の「バリボロメナ・コース」がおすすめです。

アツィナナナの雨林群のおすすめポイント②:ザハメン国立公園

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首都アンタナナリボ北東のザハメン国立公園は、湿度が高く一年中しめぼったい気候が特徴です。公園は西と東の2つのエリアに分かれていて、未踏査の区域では自然学者達が今も調査を続けています。

ザハメン国立公園で見られる生物の多様性は、世界遺産アツィナナナの雨林群のなかでも群を抜いています。45種以上いる哺乳類のうち、13種は貴重なキツネザル。腕と足の毛色だけ違う「カンムリシファカ」や文字通りの色合いの「シロクロエリマキキツネザル」、もう少し大きい白黒の「インドリ」に、目が大きくてかわいい「ミミゲコビトキツネザル」などの可愛らしいキツネザルたちに出会えますよ。

また、100種以上いる鳥類のうち、マダガスカル地域特有の鳥は67種にも上ります。植物相も豊富で、60種以上のランと20種以上のヤシ、さらに500種以上の樹木もみられます。

ザハメン国立公園では、1泊しながら森や湖を通って野生動物を見つけるコースと、落差80mの滝のそばでキャンプをする短いコースの2つのトレッキングコースがあります。どちらも、生態系豊かな世界遺産の素晴らしい体験ができるでしょう。

アツィナナナの雨林群のおすすめポイント③:マソアラ国立公園

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マソアラ国立公園はマダガスカル島の北東に突き出た鉤状の半島にあり、海や砂浜に接しているのが特徴です。ここにはマダガスカル島の生物種の半数が住んでいるといわれ、森の生き物だけでなく、クジラなど海洋生物を観察することもできます。

固有種の多いマダガスカルのなかでもさらに貴重なマダガスカルヘビワシや、アカチャアオバズクといった鳥類を目にすることができるのも、マソアラ国立公園のポイント。夜になれば果食のコウモリが、世界遺産の森を舞い飛びます。

海辺にはおしゃれなロッジなどもあるので、世界遺産の熱帯雨林で大自然に抱かれながら一夜を過ごすというのも面白いですね。

◎まとめ

今回ご紹介しきれなかった3つの国立公園のうち、マロジェジ国立公園は森の美しさに定評があります。アンドハヘラ国立公園にはマダガスカル特有のトゲトゲの樹木が多く、アンドリンギトラ国立公園は高い山々と深い渓谷で形成されているのが特徴です。

何度訪れても、新しい生き物との出会いに満ち溢れている世界遺産アツィナナナの雨林群。マダガスカルのもう1つの人気世界遺産ツィンギはアクセスにやや難がありますが、マダガスカル固有の動植物を訪ねるツアーなら、気軽に参加できますよ。

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