世界遺産「ヴィルンガ国立公園」の魅力!マウンテンゴリラに会える日は?

画像出典:Monika Hrdinova/Shutterstock

世界遺産「ヴィルンガ国立公園」の魅力!マウンテンゴリラに会える日は?

アフリカのコンゴ民主共和国北東部、ウガンダとの国境近くに世界遺産「ヴィルンガ国立公園」があります。かつてよりマウンテンゴリラ、カバが多く生息する場所として知られていたヴィルンガ国立公園は1925年、マウンテンゴリラの保護を目的としてコンゴ民主共和国初の国立公園に指定。さらに、多彩な動物や鳥類、昆虫が棲む自然豊かな場所であることから、1979年には生物多様性の保全のため世界遺産にも登録されています。ヴィルンガ国立公園を含むエリアは現在、渡航危険レベル4のため行くことは叶いませんが、いつの日かマウンテンゴリラに会いに行ける日が来ることを祈りつつ、ヴィルンガ国立公園の魅力を探ってみましょう。

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世界遺産「ヴィルンガ国立公園」の魅力!マウンテンゴリラに会える日は?

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●海外安全情報「危険レベル4(退避勧告)」発令中!

コンゴ民主共和国のヴィルンガ国立公園一帯は治安情勢が著しく悪化した状態が続いています。外務省の海外安全情報危険レベルは、2018年12月現在も最高の「レベル4(退避勧告):退避してください。渡航は止めてください」に設定されています。さらに、エボラ出血熱の危険性もあるので、コンゴ民主共和国ヴィルンガ国立公園への渡航は見合わせてください。

※最新情報や詳細は、外務省海外安全ページをご確認ください

ヴィルンガ国立公園とは

出典: VUSLimited

ウガンダの世界遺産「ルウェンゾリ山地国立公園」に隣接する「ヴィルンガ国立公園」は、コンゴ民主共和国にある世界自然遺産5つのうちの1つ。旧称「アルベール国立公園」として親しまれた7800平方キロメートルにも及ぶ広大な国立公園で、ルウェンゾリ山地国立公園と共に絶景を眺められる世界遺産スポットとして、世界中から注目されていました。

多様な生物、中でもマウンテンゴリラとカバの生息数が多く研究面においても貴重な場所でしたが、ルワンダ内戦による環境汚染、難民の流入、戦闘員による虐殺などで、多くのマウンテンゴリラやカバが命を落としました。一説では、25000頭以上いたとされるカバのうち10000頭以上が被害にあったといわれています。また、マウンテンゴリラも全世界の約半数はヴィルンガ国立公園に生息していると考えられていましたが、多くの犠牲が出てしまいました。

このような背景から1994年に、ヴィルンガ国立公園は「危機遺産(危機にさらされている世界遺産)」に登録され、現在も継続中です。

ヴィルンガ国立公園へのアクセス

出典: www.istockphoto.com

キサンガニから750kmほど東に位置するヴィルンガ国立公園へのアクセスは、車をチャーターするか、ツアーを申し込みます。ウガンダ側からキソロ経由で入ることもできます。

ヴィルンガ国立公園のおすすめポイント①:マウンテンゴリラ

出典: USO

ヴィルンガ国立公園で会ってみたい動物ナンバーワンは、何といってもマウンテンゴリラでしょう。全世界の約半数が生息していたにも関わらず、現在では200頭あまりになっていると推測されています。この危機的状況を打開すべく、コンゴ民主共和国ではマウンテンゴリラを保護する活動が行われています。

マウンテンゴリラは実際に見ると、かわいげのある瞳がとても愛らしいんですよ。いつか世界自然遺産ヴィルンガ国立公園へ訪れることができるなら、ぜひ自分の目で見てみたいマウンテンゴリラ。多くの危機にさらされながらもその生態系を維持しようとする力強い姿は、私たち人間に何かを訴えているのかもしれません。

ヴィルンガ国立公園のおすすめポイント②:ヴィルンガ火山群

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アフリカの大地溝帯にあるヴィルンガ国立公園内では、火山活動が活発な「ヴィルンガ火山群」が知られています。

2002年の大噴火で大きな被害を出した活火山のニーラゴンゴ山は、標高3470m。ニーラゴンゴ山の山頂火口には溶岩湖があり、その溶岩湖はまるで地獄の釜そのもの。さらにニーラゴンゴ山の北には、アフリカで最も活発といわれる楯状火山のニアムラギラ山があります。標高3058mのニアムラギラ山は、今でも火山活動を頻繁に繰り返しています。

このように、ヴィルンガ火山群は世界で最も危険な活火山帯のひとつ。熟練したガイドやポーターとともにトレッキングすることは可能ですが、希少価値がありながらも非常に注意が必要となる場所となっています。

ヴィルンガ国立公園のおすすめポイント③:美しい自然の景色

出典: boyarkinamarina

コンゴ民主共和国を印象つけるかのような大自然は、世界遺産ヴィルンガ国立公園で存分に味わいたいポイント。ヴィルンガ国立公園では豊かな自然が動物たちに住処を与え、人間に生活の場をあたえています。絶え間なく緑が生い茂る森林内はマイナスイオンたっぷり。研ぎ澄まされた空間が広がっています。

眺められる日の出もまた格別。大きな太陽が森林の緑を照らす光景は、自然美そのもの。この世界遺産で緑に囲まれながら非日常生活を味わえる日が来ることを願っています。

◎まとめ

手つかずの自然がとても美しいコンゴ民主共和国の世界遺産「ヴィルンガ国立公園」を紹介しました。マウンテンゴリラやカバなどの野生動物、活発な火山活動を体感できる活火山へのトレッキングなど、コンゴ民主共和国へ旅行に行くことが叶う日には、ぜひヴィルンガ国立公園の世界自然遺産へ足を運んでくださいね。

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