シュチェチンの観光地8選!川と海と島と歴史をゆったり探訪しよう

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シュチェチンの観光地8選!川と海と島と歴史をゆったり探訪しよう

シュチェチンはポーランド北西部、ドイツとの国境近くに位置し、国内で7番目に大きな都市です。街の中央にはオーデル川がゆったりと流れていて、15世紀にはポメラニア公国の首都でした。

その頃の面影は、聖ジェームス大聖堂とポメラニア公爵の城に見ることができるでしょう。最近、大聖堂の近くの旧市街が復元されて、ハンザ同盟時代の商家が再び見られるようになり、観光で訪れる人も多くなりました。

また街のあちらこちらには、観光者向けにシュチェチンの多彩な歴史を物語るたくさんのモニュメントもあります。こうした観光スポットを見て回れるように、シュチェチン市内にはわかりやすい目印が表示されています。それでは、シュチェチンの観光スポットを見ていきましょう。

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シュチェチンの観光地8選!川と海と島と歴史をゆったり探訪しよう

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1.聖ヤコブ大聖堂

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旧市街のオーデル川河畔近くにある聖ヤコブ大聖堂は、シュチェチン観光で必ず訪れたいところ。 1187年にロマネスク様式で建てられた教会がもととなっています。

残念なことに第二次世界大戦で爆撃を受け、歴史的な内装はほとんど失われてしまいました。1972年から修復工事がはじまり、いまなお継続して行われています。爆撃による破壊を免れた14世紀作の三部作と洗礼堂と祭壇は、見逃さないようにしましょう!

また、とても大きなステンドグラスも観光の見どころ。2008年には塔の頂上の修復が終わり、展望台として観光客にも開放されています。地上110メートルの高さからシュチェチンの街並みを見下ろせると、観光客に人気ですよ。大聖堂の内部には歴史を紹介する小さな博物館もあるので、そちらにもぜひ足を運んでみてください。

2.ポメラニア公の城

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シュチェチン観光のもうひとつの目玉は、オーデル川沿いの丘の上に建つポメラニア公の城でしょう。このお城は、はじめは13世紀ごろにポメラニア領主の最初の木造住居として建てられたものでした。そして、100年以上経った1345年、ポメラニア公バーニム3世によって石造りに改められました。

しかし、現在のルネッサンス様式になったのは16世紀ごろのことで、「強健公」と称されたヨハン・フリードリッヒ公爵によって改修されました。さらに17世紀から19世紀の終わりにかけて、何度か拡張されています。第二次世界大戦の時に、残念ながら城も被害にあい、その後に大掛かりな修復工事が行われました。

こちらを観光に訪れたら、中庭を囲んだ五つのウィングをまわってみてください。そのひとつは博物館になっています。修復工事によって、現在は昔の栄光が再び城に表れています。シュチェチンを訪れる観光客に特におススメなのが時計塔です。ここには1693年から続く天文時計あって、塔の上からはシュチェチンの街を一望できますよ。

3. クラブリー堤防

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シュチェチンの夏の観光におススメなのが、オーデル川沿いに伸びるクラブリー堤防です。長さは500メートルあり、総高13メートルの階段で構成されています。堤防の上には遠くを眺められるように作られたプラットフォームが2つあり、そのさらに上方には、20世紀のはじめに建てられた海洋学院や海洋博物館などがあります。歴史的な趣のある建物もとても印象的ですから、シュチェチン観光ではおすすめのスポットです。テラスの中央には、ケンタウルスと戦っているヘラクレスの大きい噴水があり、なんともヨーロッパらしくて素敵ですよ。

19世紀初頭に建設されたクラブリー堤防は、当時はドイツ領であったことから、ドイツ語で「ハーケンテラッセ(Hakenterrasse)」と呼ばれていました。第二次世界大戦後にポーランド領となると、初代ポーランド王ボレスワフ1世の別名「ボレスワフ・クラブリー(Boleslaw Chrobry)」にちなんで、現在の名前になりました。

夏の間、このクラブリー堤防にはオーデル川と港湾クレーンの景色を眺めるために、シュチェチンの地元の人や観光客がたくさん集まります。夜のシュチェチンでロマンチックなひと時を過ごせそうですね。

4. 旧市庁舎(シュチェチン国立博物館)

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シュチェチンの旧市庁舎は、ファサードと呼ばれる正面のデコレーションが特徴的で、観光客の目を引きます。現在の建物は1975年に再建されましたが、その起源は15世紀にまでさかのぼります。最近の修復工事では、南側のファサードがかつてのバロック様式に復元されました。

そのカラフルな格子状のファザードは、とてもきれいでかわいらしいですよ。観光の記念写真を撮るのに良いところでしょう。現在は国立博物館の一部として、シュチェチンの歴史にまつわる展示がなれています。また、レストランとジャズクラブも併設されているので、観光の合間に一息つくのにもぴったりですよ。

5. ポート・ゲート

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シュチェチン観光では、豪華な門がいくつか目に留まるでしょう。そのひとつが、このポート・ゲートです。バロック様式が装飾が特徴的な、シュチェチンの中心部に建つ市門です。歴史的には、ベルリン門という呼び名でも知られています。1725年から1727年にかけて、プロセイン国王ヴィヘルム1世の命令により建造されました。シュチェチンに200年近く立ち続けている歴史のある門です。

また、ホルドゥプルスキエーゴ広場にも、キングスゲートやロイヤルゲートと呼ばれる同じような門がありますよ。やはりシュチェチンの観光名所となっているので、ぜひ立ち寄ってみてください。

6. セブン・クロークス塔

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シュチェチン観光では、戦争の歴史を垣間見る場所も少なくありません。中世のシュチェチン市街は、2.5キロメートルにもわたる長くて高い城壁に取り囲まれていました。当時は7つの城門と22の塔がありましたが、現在そのうちのいくつかが遺跡として残っています。

ポメラニアン公爵の城の東に建つセブン・クロークス塔は、メイデン塔とも呼ばれ、シュチェチンのシンボル的な遺跡として地元の人に愛されています。絵葉書のイラストなどにもよくみかけるので、シュチェチン観光のおみやげとしても人気です。

セブン・クロークス塔は14世紀の中ごろに建てられましたが、その後は監獄としても使われてきました。19世紀後期から20世紀のはじめにかけて修復されたものの、1944年に空爆で破壊されてしまいました。現在の塔は1970年代に中世時代の外観を再現して復元されたもので、シュチェチンの観光スポットとなっています。

7. 聖ペテロ・聖パウロ教会

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シュチェチンの観光スポットのひとつ聖ペテロ・聖パウロ教会は、元は1124年に木造の教会として建てられました。シュチェチンの宗教関連の建造物としては最も古いものと推定されていますが、1189年のデンマーク侵攻の際に焼き討ちに遭ってしまいました。その後何度も再建と増築を繰り返し、現在のゴシック様式になりました。旧市庁舎のようなファサード(建築物の壁装飾)が、この教会の正面にもあります。

また、屋根から伸びる薄青色の一本の塔が、観光客の目にも印象的に残ります。観光に訪れたら、ぜひ教会の天井にも目を向けてください。天井部分は、17世紀に作られた木製のものです。

◎まとめ

シュチェチンは2つの湖を経て海につながっていて、水に恵まれた自然の美しさが、観光地としての人気を押し上げています。

また、中世からの長い歴史が残した遺跡も、重要な観光スポットとなっています。町の文化とともに芸術も繁栄しているシュチェチンでは、歴史と現代文化と自然という三様の観光を同時にできるんですよ。

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