ザンビアとジンバブエの世界遺産・ヴィクトリアの滝を楽しもう!

画像出典:pcalapre/PIXTA(ピクスタ)

ザンビアとジンバブエの世界遺産・ヴィクトリアの滝を楽しもう!

ザンビア共和国とジンバブエ共和国の国境に位置する世界遺産「ヴィクトリアの滝(Victoria Falls)」は、北米の「ナイアガラの滝」および南米の「イグアスの滝」と並ぶ世界三大瀑布の一つです。
ザンビアでは「雷鳴が轟く水煙」を意味する「モシ・オ・トゥニャ(Mosi-oa-Tunya)」と呼ばれており、同国で唯一の世界遺産となっています。

毎分5億リットルもの水が流れ落ちるという雨期には、噴煙のような水柱が垂直に800~1000mも舞い上がり数Km離れた場所からでもその様子が見えるそうですよ。
そんな迫力ある絶景をぜひ間近で見てみたいと思いませんか?
それでは、ザンビアとジンバブエの世界遺産「ヴィクトリアの滝」についてご紹介していきましょう。

目次

ザンビアとジンバブエの世界遺産・ヴィクトリアの滝を楽しもう!

モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝とは?

出典: Pawel Gaul

「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」は、1989年に登録されたザンビアとジンバブエの世界自然遺産です。アフリカ南部最大を誇るザンベジ川の中流域にある巨大な滝で、ザンビアとジンバブエの国境に位置しています。ヴィクトリアの滝の幅は1708m、最大落差は108mもあり、最大時の水量はなんと毎分5億リットルにも及ぶそうですよ!

実はあまりにも水量が多いため、周囲の大地が少しずつ浸食されており、今でも位置が移動していってるのだとか。そんな世界遺産「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」は、1855年にスコットランドの探検家デイヴィット・リヴィングストン(David Livingstone)によって発見されました。リヴィングストンは、アフリカ大陸を横断しながら「奴隷解放」に尽力した探検家であり、宣教師です。

ヨーロッパ人として初めて訪れこの地を訪れた彼は、その壮大なスケールと美しさに魅了され、当時のイギリス女王にちなんで「ヴィクトリア・フォールズ」と名付けました。その功労を称えるかのように、世界遺産「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」の入り口には、現在もデイヴィット・リヴィングストン像が飾られています。

モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝へのアクセス

ヴィクトリアの滝へは、ジンバブエ側とザンビア側どちらからでもアクセス可能です。空路で行く場合は、ジンバブエ側はヴィクトリアフォールズ空港、ザンビア側はリヴィングストン空港が玄関口となります。
ヴィクトリアの滝までは、どちらの空港からも車で20分程です。

日本からの直行便は就航していないので、アジア、中東、ヨーロッパの各都市および南アフリカのヨハネスブルクを経由して、ヴィクトリアフォールズまたはリヴィングストンに入りましょう。どちらも最短で約25時間。フライトスケジュールによっては40時間程かかる場合もあるので注意が必要です。

モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝のおすすめポイント

◆モシ・オ・トゥニャ国立公園

出典: Abdelrahman Hassanein/Shutterstock

世界遺産「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」をザンビア側から楽しむには、 モシ・オ・トゥニャ国立公園がおすすめ。滝の上を沿うように遊歩道が設置されているので、様々な角度から滝を眺めることができます。 滝の真ん中に浮かぶリヴィングストン島を散策したり、崖っぷちにある天然プール「デビルズプール」で遊んだりしながら、ザンビア側からしか体験できない「モシ・オ・トゥニャ」を満喫しましょう。

「滝を見るならジンバブエ側から!」と言われているように、絶景を楽しみたい方はジンバブエ側のヴィクトリアフォールズ国立公園を訪れてみると良いですよ。特にジンバブエ側からしか見ることができない「メインフォール」や「デビルカタラクト」は必見。滝を眺めるなら12月から3月の雨季に、滝の上を散策するなら4月から11月の乾季がベストシーズンとなっています。

◆ラフティングとサンセットクルーズ

出典: Michelle Cavanagh/Shutterstock

「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」で楽しめるアクティビティは実にバラエティー豊か。
中でもラフティングは、最も人気のあるアクティビティの一つです。正確にはザンベジ川で楽しむアトラクションなのですが、これがとにかくスリル満点なんです。

ザンベジ川は、ラフティングの世界大会が開催されるほどの激流で知られています。難易度はなんと最大級のレベル5!大抵1~2回は転覆したり川に放り出されたりすることもある激流なのですが、その分上手く乗り越えられた時の達成感は格別です。日本では味わうことができないであろうスリルと爽快感を体験したい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

もう少し穏やかにザンベジ川を楽しみたい方は、遊覧船によるサンセットクルーズがおすすめ。小さなお子様が参加できることもあり、ファミリーや年配のカップルに人気のアトラクションとなっています。
美しい夕日を眺めながら水辺に野生動物を観察できるなんて、なんともロマンチックですよね。

◆ヴィクトリアフォールズ橋

出典: Adrian Wojcik

ヴィクトリアフォールズ橋( Victoria Falls Bridge)は、ザンベジ川にかかる橋です。橋のちょうど真ん中がジンバブエとザンビアの国境になっています。国境を跨ぐには出入国の手続きが必要ですので、個人で訪れた方は橋のたもとにある事務所に立ち寄ることを忘れないようにしましょうね。

全長250mの橋は歩いて渡ることはもちろん、車や電車も通過できるようになっており、さらには様々なアトラクションを楽しめる観光スポットとなっています。中でも最も有名なのがバンジージャンプ!高さ111mもある橋からのジャンプは想像するだけでも足がすくんでしまいそうですが、勇気のある方はぜひチャンレンジしてみてください。

バンジーがちょっとという方は、谷間にかけられたワイヤーをターザンのように渡る「ブリッジスライド」がおすすめ。こちらは2人乗りができるため、親子で楽しんでいる姿もよく見られます。
振り子のようにふられる「ブリッジスウィング」と「ブリッジスライド」、バンジージャンプの3点セットを申し込むと大幅割引が適用されるので、がっつりとアクティビティを楽しみたい方はぜひ!

モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝の注意事項

世界遺産「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」は一年を通じて楽しむことができますが、ベストシーズンは4~6月の乾期が始まった頃と言われています。雨期は水量が増えすぎるため水煙で滝が見えなくなり、乾期には水量が激減し迫力がなくなってしまうのだとか。
なんと雨期と乾期では、水量が10倍ほど違うそうですよ。また、滝の間近まで行く場合は水煙で服が濡れることもありますので、使い捨てのレインコートやなどを持参しましょう。

◎まとめ

世界遺産「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」はザンビアとジンバブエの国境に位置し、どちらの国からもその雄姿を眺めることができます。宿泊は施設が充実しているジンバブエのビクトリアフォールズがおすすめ。周辺にはホテルや飲食店のほか、土産物店も揃っています。

ザンビア側からしか体験できない「デビルズプール」も外せませんね。目の前は切り立った崖と滝!というスリル満点のスポットですが、近年は老若男女問わず人気を博しているのだとか。ヘリコプターに乗って上空から滝を眺めるツアーも人気ですよ。

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