ウガンダの高山に広がる自然と絶景!世界遺産ルウェンゾリ山地国立公園

画像出典:Guenter Guni

ウガンダの高山に広がる自然と絶景!世界遺産ルウェンゾリ山地国立公園

ウガンダ初の世界遺産「ルウェンゾリ山地国立公園(Rwenzori Mountains National Park)」は、コンゴ民主共和国との国境付近に広がる国立公園です。「ルウェンゾリ」とは、この地に古くから住むバコンジョ族の言葉で「雪を戴いた山」を意味しており、その名の通り山頂は一年中真っ白な雪で覆われています。

最高峰はスタンリー山にあるマルゲリータ峰で、標高はアフリカ大陸で第3位を誇る約5,109m。
この地域は非常に雨が多く、その際にヴィクトリア湖で発生する霧が山の大部分を度々隠してしまうため、現地では幻の「月の山」として親しまれているのだとか。
それでは、ウガンダの世界遺産「ルウェンゾリ山地国立公園」についてご紹介していきましょう。

目次

ウガンダの高山に広がる自然と絶景!世界遺産ルウェンゾリ山地国立公園

ルウェンゾリ山地国立公園とは?

出典: znm

ウガンダ西部、コンゴ民主共和国との国境付近に位置する「ルウェンゾリ山地国立公園(Rwenzori Mountains National Park)」は、1994年にウガンダ初の世界遺産に登録されました。6つの山々で成り立つこの国立公園は、赤道付近にありながらも山頂付近には氷河が存在するなど、他では類を見ない珍しい気候と生態系を作り上げていることで知られています。

最高峰はスタンリー山群のマルゲリータ峰で、標高は約5109m。これはキリマンジャロ、ケニア山に次ぐアフリカ大陸で3番目の高さを誇っています。標高3,000m付近では湿度100%、さらに標高4,000m付近では昼夜の気温差が20℃を超えるなど、かなり過酷な環境下にあるにも関わらず世界中からの登山客が絶えないのは、実にバラエティー豊かな動植物のおかげなのです。

特に目立つのが、標高が上がるにつれて増えてくる奇妙な植物たち。巨大化したロベリアやセネシオのほか、枝に苔の塊をつけた木や太陽が出た時にのみ花を開く不思議な植物など、日本ではお目にかかれない高山植物が目白押しです。また、熱帯雨林やサバンナエリアでは、チンパンジーやサイ、森林ゾウといった哺乳類から、カラフルな鳥類も見ることができるんですよ。

ウガンダの内戦により一時は危機遺産リストに登録された「ルウェンゾリ山地国立公園」でしたが、管理体制が整ったことから2004年にはリストから除外され現在に至ります。
これからも、この豊かな自然と素晴らしい生態系を守っていきたいですね。

ルウェンゾリ山地国立公園へのアクセス

世界遺産「ルウェンゾリ山地国立公園」の観光拠点となる街は、ウガンダ西部に位置するカセセ(Kasese)です。ウガンダ国内での移動は陸路が主となるため、まずは日本から空路で首都カンパラ(Kampala)まで行き、そこからバスでカセセへ向かいましょう。成田からエンテベ国際空港までは、中東やヨーロッパを経由して最短で約22時間。エンテベ空港からカンパラ市内までは、車で約1時間です。

カンパラからカセセまでは、1時間に1本運行している長距離バスを利用するのがおすすめ。ただし、距離が450Km近くあるため、移動は一日がかりとなります。
カセセから登山事務所があるイバンダ村までは、車でおよそ40分です。

ルウェンゾリ山地国立公園のおすすめポイント

◆マルゲリータ峰

出典: commons.wikimedia.org

6つの山塊で形成されているルウェンゾリ山地の中で、最も高い山がスタンリー山群(Mount Stanley)です。最高峰であるマルゲリータ峰の標高は約5,109m。これはアフリカ大陸で第3位の高さを誇っています。
実はこのスタンリー山、ヴィクトリア湖で発生する霧の影響で一日のほとんどを雨に見舞われているため、登るのがかなり大変なんですよ。

カセセや周辺の村ではスタンリーの登山ツアーがたくさん組まれているのですが、どれも一週間以上かけてゆっくり登るというスケジュールが特徴。というのも、雨でぬかるんだ山道を長靴で登るため、度々足が泥にはまってしまい前に進めないのだそうです。

さらにその後に待ち構えるのは、急な岩場に山頂付近の氷河と強者ばかり。朝晩の気温差が激しい上に湿度がほぼ100%という慣れない環境と、長靴やトレッキングシューズ、アイゼン付きシューズと次々と変わる装備に体力が追い付かず、登山経験者でも苦戦すると言われています。

ただし、山頂からの景色は圧巻ですよ!霧に覆われてなかなか見られないことも多いのですが、視界を遮るものがないため大パノラマの絶景を独り占めすることができるのです。アイゼンやピッケル、長靴、トレッキングシューズなどの登山グッズは、現地のツアー申込先でレンタル可能ですので、ぜひマルゲリータ峰登頂にトライしてみてくださいね!

◆生態系豊かな動植物

出典: JT Platt/Shutterstock

世界遺産「ルウェンゾリ山地国立公園」の魅力といえば珍しい動植物!ここではゾウやチンパンジー、ライオン、スイギュウといった定番の動物のほか、長い鼻を持ったストレンジノーズカメレオンや「幻の鳥」と呼ばれるルウェンゾリトラコなど、様々な動物を観察することができます。

もちろん、高さ10mを超えるジャイアントセネシオやジャイアントロベリアといった、ルウェンゾリ山地国立公園のシンボルともいえる植物たちにも会えますよ。熱帯雨林、平地、高地、氷河と標高ごとに変化する自然環境が、この特異な生態系を生み出しているのです。


◎まとめ

その豊かな自然で世界中の登山家たちを魅了する「ルウェンゾリ山地国立公園」ですが、山頂までの道のりは決して楽なものではありません。中にはアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロや、ケニア山よりも過酷だという声も!特にぬかるんだ泥の中を長靴を履いて歩き続けるのは、思いのほか体力を消耗する上、一度ぬかるみにはまると自力では抜け出せないという危険が伴っています。
登頂を希望される方は、しっかり下調べをして挑むようにしましょうね。

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