名称:虎尾串日の出公園(호미곶해맞이공원)
住所:大韓民国 慶尚北道 浦項市 南区 虎尾串面 大甫里 296-5
公式・関連サイトURL:http://homigot.invil.org/index.html
2015年にKTX(韓国高速鉄道)が開通し、ソウルや釜山からの観光客が増えつつある港町・浦項(ポハン)。かつては漁業を中心に栄えた小さな街でしたが、現在は東洋最大規模を誇る浦項製鉄所が誕生し、鉄鋼都市として大きく変貌を遂げています。元港町である浦項はとにかく海産物が豊富。中でも、近海でとれた大きなズワイガニや太刀魚は絶品です。まさにお魚好きな日本人にぴったりの観光地だと思いませんか?今回は、そんな浦項でぜひ訪れたいおすすめの観光スポットを5つ厳選してご紹介いたします。
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KTX開通でアクセス簡単!魚が美味しい街・浦項の人気観光スポット5選
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1.虎尾串(ホミゴッ)日の出公園
昔から朝鮮半島は虎の形に似ていると言われており、ちょうどその尾にあたる部分に「虎尾串」と呼ばれる岬があります。虎尾串は韓国で二番目に早く日の出を見られる場所。一番早いと言われている場所は蔚山(ウルサン)広域市にある艮絶串(カンジョルゴッ)で、その差はおよそ1分なのだとか。(諸説あり)
周辺は「虎尾串日の出公園」という広場になっており、観光にはもってこいの面白スポットが点在しています。最も目を引くのが、キム・ギドク監督の映画にも出てくる「共生の手」のモニュメント。海面から巨大な手が突き出る光景はなんとも不思議ですよ。
21世紀を迎えるにあたって建てられたこのモニュメントには、「新世紀には国民みんながお互いに手をとり合い助けあって生きていこう」という願いが込められています。「虎尾串日の出公園」で記念撮影をするなら、こちらがおすすめ。ちなみに、海から伸びているのが右手で陸地のほうにあるのが左手だそうですよ。
2.九龍浦(クリョンポ)近代文化歴史通り
日本ではあまり知られていませんが、実は浦項市内には日本人町が存在します。浦項中心部からバスで約1時間半ほど離れた「九龍浦」がそうです。1910年頃から始まった香川県漁民の集団移住により九龍浦にたくさんの日本人が住むようになり、やがて大きな日本人町を形成していきました。
現在、日本人町にあった日本家屋は浦項市が大切に保存・管理しており、観光資源として、また、後世に歴史を伝えていくための資料として一般公開されています。町の有力者の一人・橋本善吉宅は「近代歴史館」となっているので、日本人町の歴史を学びに訪れてみると良いでしょう。異国の地で見る日本の古き良き街並みに、あなたは何を思いますか?
名称:九龍浦近代文化歴史通り(구룡포근대문화역사거리)
住所:大韓民国 慶尚北道 浦項市 南区 九龍浦邑 九龍浦里
公式・関連サイトURL:http://korean1.visitkorea.or.kr/kor/bz15/where/where_main_search.jsp?cid=1909659
3.竹島市場(チュクトシジャン)
港町・浦項ならではの観光を楽しみたい方には「竹島市場」がおすすめ。ここは、韓国各地のグルメ通がわざわざ足を運ぶという有名グルメスポットです。特に海側ある市場ではその日港で獲れたばかりの海産物を扱っているので、浦項市内のどこよりも新鮮なお魚を格安で手に入れることができます。
浦項の郷土料理「ムルフェ(刺身に冷たいダシをかけたもの)」や肉厚のアワビがゴロゴロ入ったアワビ粥、冬には同じく浦項名物の「クァメギ(サンマの生干し)」など、ここでしか食べられない絶品グルメが目白押し!ズワイガニやスルメイカなど、日本人好みのお魚もたくさん並んでいます。
竹島市場に来たらぜひチャレンジしていただきたいのが、市場名物「デゲパン(カニパン)」。こちらはカニの形をしているパンなのですが、なんと生地にはカニエキスが練りこんであるのです。中身はクリーム、クルミ、あんこ、ブルーベリージャムと、カニ風味のパンとのコラボを想像するのが難しいものばかり。
話のネタにもなりそうなこのデゲパンを、ぜひ食べてみてくださいね。きっと病みつきになりますよ!
名称:竹島市場(죽도시장)
住所:大韓民国 慶尚北道 浦項市 北区 竹島市場13キル13-1(竹島洞)
4.ポスコ歴史館とポスコ浦項製鉄所
かつて日本でも「工場萌え」という流行語があったように、近年、韓国では工場や製鉄所の風景や夜景を楽しむ人が増えてきました。そんな工場萌えの方にぜひ訪れて頂きたい観光地が「ポスコ歴史館」と「ポスコ浦項製鉄所」。韓国最大の製鉄会社である「Posco(ポスコ)」の関連施設です。
「ポスコ歴史館」は、漁業や農業が中心であった浦項がどのようにして「鋼鉄都市」と呼ばれるまでになったかを学べるとても貴重な観光スポット。製鉄所建設の際に指揮本部となっていた「ロンメルハウス」がそのままの形で残されており、壮大な計画の一幕を垣間見ることができます。
「ポスコ浦項製鉄所」は、小学3年生以上であれば無料で見学可能です。ただし完全予約制で10名以上の団体のみ。外国人観光客は英語での案内となりますが、工場見学なので見るだけでも充分に楽しめるでしょう。工場群ならではの夜景もお忘れなく。
名称:ポスコ歴史館(포스코 역사관)
住所:大韓民国 慶尚北道 浦項市 南区 東海岸路 6213番キル14(槐東洞)
公式・関連サイトURL:museum.posco.co.kr
名称:ポスコ浦項製鉄所(포스코 포항제철소)
住所:大韓民国 慶尚北道 浦項市 南区 東海岸路 6261(槐東洞)
公式・関連サイトURL:museum.posco.co.kr
5.浦項国際光祭り
浦項の中でも特に砂浜の美しさで有名な「北部海水浴場」。ビーチ周辺には市場などもあり、浦項で海水浴を楽しむならこちらの砂浜は必須です。砂浜から海を見渡せば製鉄所の姿が遠くに見渡すことができるほか、夜には工場地帯の美しい夜景と砂浜のコラボレーションを楽しむことができます。
そんな浦項北部海水浴場で毎年夏に開催されるイベントが「浦項国際光祭り」。こちらは韓国三大花火大会の一つで、世界的各国の一流の花火師達が集結することでも知られています。およそ10万発の花火が夜空に咲き乱れる姿は圧巻ですよ。隣接するポスコ製鉄所の夜景と相まって、幻想的な世界を作り上げています。
「浦項国際光祭り」の開催期間は4日間。毎日異なるプログラムで形成されているので、何度訪れても楽しめるでしょう。浦項観光のメインイベントとして、あえてこの時期を狙って訪れるのもおすすめ。製鉄所の夜景と花火の両方を楽しめるのは、「浦項国際光祭り」開催期間中だけですよ。
名称:浦項国際光祭り(포항국제불빛축제)
住所:大韓民国 慶尚北道 浦項市 北区 海岸路(ヒョンサン川体育公園、北部海水浴場)
公式・関連サイトURL:http://piff.pohang.go.kr/piff
◎まとめ
ソウルや釜山(プサン)などの「定番観光地ではちょっと物足りない」という方に、浦項はまさにおすすめの街です。昔懐かしい日本の街並みに思いを馳せるも良し、潮風を浴びながら港町から鋼鉄都市へと進歩を遂げた浦項の歴史を思うも良し。韓国ツウになる第一歩として、浦項名物の珍味を味わってみるのもおすすめです。国際花火大会や初日の出など、その時期にしか見ることができないシーズン限定の観光をぜひこの機会に!