名称:群山近代歴史博物館(군산근대역사박물관)
住所:大韓民国 全羅北道 群山市 海望路240 (蔵米洞)
公式・関連サイトURL:museum.gunsan.go.kr
日本にゆかりのある街として有名な群山(クンサン)は、韓国の南西部・全羅北道に位置する観光都市です。そこに残るのは古き良き日本の街並み。日本統治時代に米を輸出する港湾都市として栄えた歴史を持つ群山は、多くの日本人住んでいたことから今でも日本家屋が当時のままの姿で残されています。そんな群山で歴史を辿る旅をしてみませんか?ここでは、いにしえの日本に出会えるちょっと懐かしい、群山のおすすめ観光スポットをご紹介していきます。
目次
昔懐かしい日本の街並みが残る群山のおすすめ観光スポット5選!
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1.群山近代歴史博物館
「群山近代歴史博物館」は、古代から近代にかけての群山の歴史を学ぶことができる博物館です。朝鮮王朝時代に港町として栄えた歴史から、日本統治時代に米の輸出拠点となった歴史まで、フロア毎に分けて非常に見やすく展示されています。群山観光の出発地点としておすすめですよ。
ハイライトは3階にある近代生活館。ここには日本統治時代の群山の街並みが再現されており、当時にタイムスリップをしたかのような観光を楽しめます。建物の中に入ることもできるので、ぜひ雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?幼少時代を思い出し懐かしく感じる方もいらっしゃるかも。館内には日本語対応の音声案内ガイドも備えられており、韓国語がわからない方も安心して楽しめます。
2.近代文化遺産
群山の港に近い「群山近代歴史博物館」周辺には、日本統治時代に日本からの移住民によって造られた街並みが数多く残っています。終戦直後は群山市民が残された建物を住宅や商店として使用していましたが、近代文化遺産を守ろうという活動が活発となり、観光スポットとして姿を変えることとなったのです。
米の保管倉庫は多目的公演会場になっているほか、日本人が経営していた店名をそのまま継いだ「サガワ」はコーヒーショップとして営業しています。中でもぜひ訪れて頂きたいのが、1920年創業の「李盛堂(イソンダン)」。近代式としては韓国初とも言われているパン屋さんです。
元々は日本人がパン屋を経営していましたが、終戦後、群山市民がこの場所で同じくパン屋さんを開業しました。薄皮の中に粒あんがぎっしりと詰まったあんパンが「李盛堂」の名物。その人気ぶりは、焼き上がりの時間に合わせて長蛇の列ができるほどなのだとか。「昔ながらのあんパンを頬張りながら蔵米洞を散策」なんていう観光プランも良いですね。
名称:近代文化遺産(근대문화유산)
住所:大韓民国 全羅北道 群山市 蔵米洞 一帯
公式・関連サイトURL:http://www.gunsan.go.kr/tour/index.gunsan
3.広津(ひろつ)家屋
「広津家屋」は群山を代表する近代文化遺産です。当時群山に住んでいた広津氏が建築した木造2階建ての日本家屋で、屋根や部屋の間取り、庭園などは建築当時のまま。一歩足を踏み入れると、まるで日本の田舎町に来たかのような錯覚に陥ります。保存状態が非常に良いことから、韓国映画やドラマの撮影で使用されることもあるそうですよ。
広津家屋の近くには、「古友堂(コウダン)」と呼ばれる日本式家屋の体験宿泊施設があります。まさか韓国に来て、畳のお部屋で布団を並べて寝られるなんて思いもしませんよね。敷地内には飲食店やコンビニも併設されていてとても便利。旅で疲れた体をゆっくり休ませるのにおすすめです。
名称:広津家屋(히로쓰 가옥)
住所:大韓民国 全羅北道 群山市 具瑩1キル17(新興洞)
公式・関連サイトURL:http://www.gunsan.go.kr/tour/index.gunsan
4.京岩洞(キョンアムドン)鉄道村
ノスタルジックな雰囲気を味わうなら、やはり「京岩洞鉄道村」でしょう。ここは廃線となった線路沿いに住宅が密集する、群山屈指の観光スポットです。他ではなかなか見ることのできない懐かしい風景が広がるとあって、やはりこちらもドラマや映画の撮影で度々使用されています。
約2.5㎞におよぶこの線路は、製紙工場に原料を運ぶために作られたもの。住宅のすぐ横を電車が走っていたため、電車が通るたびに駅員3人が笛を吹いて周辺住民に電車が通るのを知らせたそうです。
2008年に貨物列車の運行が終了してからは、住民たちが野菜を育てたり洗濯物を干したりと生活の場として利用してきましたが、独特の風景は今もそのままの姿で残されています。現在は韓国最大規模とも言われている干拓事業が進められおり、観光リゾート地として変貌を遂げようとしている群山市。古き良き街の姿をいつまでも守ってもらいたいですね。
名称:京岩洞鉄道村(경암동철길마을)
住所:大韓民国 全羅北道 群山市 京岩洞539-24 一帯
公式・関連サイトURL:http://www.gunsan.go.kr/tour/index.gunsan
5.銀波湖(ウンパホス)公園
夜景が美しくデートスポットとしても人気の「銀波湖公園」。輝きながら波打つ夕暮れ時の湖が美しいことから「銀波」と名付けられました。ここは桜の名所として有名で、入り口から続いている桜並木は春になると家族連れやカップルで賑わいます。お弁当を持参してお花見を楽しむ人の姿もちらほら。インラインスケート場やサイクリングコース、ボートなどもあるので、お子様と一緒の観光にどうぞ。
カップルで訪れるなら夜がおすすめ。公園名物の「ムルピッ橋」が噴水と共にライトアップされ、一気にロマンチックなムードに包まれます。特に音楽と照明と水がコラボした音楽噴水は必見ですよ。季節によって異なりますが1日に8回ほど行われているので、ぜひスケジュールを合わせて訪れてみてくださいね。
名称:銀波湖公園(은파호수공원)
住所:大韓民国 全羅北道 群山市 銀波循環キル9(羅雲洞)
公式・関連サイトURL:http://www.gunsan.go.kr/tour/index.gunsan
◎まとめ
最近ではあまり見ることができなくなった古き良き日本の姿が、異国の地・韓国の群山にあったなんてと驚かれた方も多いのではないでしょうか?ちょっと懐かしい日本文化に出会い、ノスタルジックな風景に浸る観光もたまには良いものですよ。今回ご紹介した場所以外にも、群山には日本式の家屋や寺院がまだまだたくさんあります。あなたもぜひ、この群山でタイムトラベルを楽しんでみてください。今後リゾート地として開拓が進む予定の群山からますます目が離せませんよ!