まさにユートピア!美しい自然が広がるシャングリラの観光スポット3選

画像出典:Maggie Meng/flickr

まさにユートピア!美しい自然が広がるシャングリラの観光スポット3選

シャングリラは、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンの小説、『失われた地平線』に登場する理想郷の名前です。この小説の理想郷の名にちなんで、中国雲南省の迪慶(デチェン)・チベット族自治州は、2001年に香格里拉(シャングリラ)と改名されました。

シャングリラには、雲南省最高峰の梅里雪山を中心にたくさんの高い山がそびえており、その間を縫うように二つの大河が流れ、夢のような美しい景観を作り出しています。

残念ながらシャングリラでは、2014年の1月に大規模な火災があり、独克宗古城というメジャーな観光エリアが焼失してしまいました。しかし郊外に足を伸ばせば、まだまだ見逃せない観光スポットがありますよ!

目次

まさにユートピア!美しい自然が広がるシャングリラの観光スポット3選

1.松賛林寺

出典: Alpha/flickr

シャングリラに来た観光客が必ずといってよいほど訪れる松賛林寺。1680年にダライ・ラマ5世によって創建された、チベット仏教ゲルク派の寺院です。建物の外観はチベット独特の様式で、「雲南のポタラ宮」とも呼ばれます。現在、500人以上の僧侶が暮らしていますが、観光客も気軽に訪れることができますよ。

寺の中には、ダライ・ラマ5世が寄進した高さ8尺のお釈迦様の銅像や、色鮮やかなタンカ(仏画掛軸)、貝葉経(葉に書かれたお経)など、たくさんの宝物が保存されています。

松賛林寺は、シャングリラ市の中心部から北へ5kmほど離れたところにあります。3路バスに乗って「松賛林寺」で降り、切符売り場で入場料を買って、そこから3kmほどの上り坂をシャトルバスで移動します。バスに乗らずに歩いて行くことも可能ですが、標高が高いので、高地に慣れていない観光客はバスをオススメします。

2.ナパ海(納帕海自然保護区)

出典: pawinp / PIXTA(ピクスタ)

ナパ海はシャングリラから10kmほど行ったところにある湖です。季節によって、大きくなったり、大草原にもなったりする不思議な観光スポットです。

春になると、ナパ海には色とりどりの花が咲き、色鮮やかな絨毯のように。夏には山から流れ出た水が集まって緑の湿原となり、多くのチベット族が放牧に訪れて、シャングリラ最大の牧草地になります。そして秋になると、草原は見渡す限り黄金色に染まります。季節によって全く違う風景が楽しめるのが魅力ですね。

またナパ海には、珍しいオグロヅルが飛来し、越冬する土地としても有名です。観光中に出会えたらラッキーですね!

観光客がナパ海に行くには、市内から2路のバスに乗るか、タクシーで行くのが便利です。ナパ海行きのバスは、シャングリラ市内中心部の亀山公園の前にある月光広場の駐車場から出ています。

3.白水台

出典: little*harry/flickr

白水台は、シャングリラの南東約100kmの所にある、石灰岩でできた棚田状の台地です。山から流れ出る水に含まれる石灰分が徐々に結晶化して、このような不思議な景色ができあがりました。

乳白色の棚田は遠くから見ても光を放っているようで、とても神秘的!ここはただの観光地ではなく、シャングリラに暮らすナシ族が信仰するトンパ教の聖地でもあります。今も、陰暦の2月8日には、朝白水というナシ族の祭りがここで行われています。

白水台へは、シャングリラバスターミナルからバスに乗り、白水台で途中下車してください。バスは1日2本で、片道3時間あまりです。白水台は中心部から少し離れていますが、シャングリラまで来たら絶対に訪れて欲しい魅力的な観光スポットです。シャングリラに戻る最終バスの時間は早めなので、行きのバスで必ず確認し、乗り遅れないように気をつけて観光してくださいね。

◎まとめ

チベット仏教文化と、雄大な自然の景観が満喫できるシャングリラの観光スポット、魅力がいっぱいですよね。チベット仏教の寺院や、高地ならでの荒涼な大地に現れる湖など、まさにシャングリラは日常の喧騒を離れたユートピアです。

シャングリラの主な観光地は郊外にあるので、公共の交通機関だけで移動するのは少々不便です。観光時間に余裕がない場合は、思い切ってタクシーをチャーターするのもおすすめ。その場合は、初めに行き先をしっかりと伝え、値段交渉をしてください。

どの観光スポットも3000mを超える高地にあるので、高山病には十分気をつけて、楽しんでくださいね!

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