名称:シンハラジャ森林保護区
住所:Sinharaja Forest
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/405
1988年にユネスコ世界遺産に登録された、スリランカのシンハラジャ森林保護区。シンハラジャとはライオンの王国という意味を持ち、比較的小規模な保護区ですが、スリランカの固有種である爬虫類や鳥類、哺乳類、樹木、昆虫、両生類の宝庫として知られています。そんなスリランカの世界遺産、シンハラジャ森林保護区を詳しく紹介しましょう。
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スリランカ固有種の楽園!世界遺産シンハラジャ森林保護区
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シンハラジャ森林保護区とは?
スリランカの国立公園の一つであるシンハラジャ森林保護区は、スリランカ国内のみならず世界的にも重要な場所とされています。この世界遺産では、スリランカの固有種である800種類のうち500種類もの動植物が生息しています。
東西21km、南北7kmと小さなエリアですが、深い森のために大型の哺乳類はめったに見ることができません。スリランカヒョウが姿を見せることもありますが、かなり稀。しかし多様な鳥類や爬虫類、昆虫などは注目するべきポイントです。
シンハラジャ森林保護区へのアクセス
まずコロンボからバスでラトゥナプラへ向かいます。ここで所要時間は3時間ほど。ラトゥナプラからカラワナという町へ行き、そこからクダワ行きのバスに乗れば森林保護区の事務所の近くへ到着します。ラトゥナプラからカラワナまでは約2時間から3時間。森林保護区へはガイドを雇って入ります。ガイド無しでの入場は認められていません。
おすすめスポット①色鮮やかな鳥たち
スリランカの鳥類は34種もの固有種があり、シンハラジャ森林保護区ではその多くが見られる場所として人気があります。世界中のバードウォッチャーが訪れるほどなんですよ。
カエルのような顔が愛らしいセイロンガマグチヨタカや緑の羽が美しいセイロンミドリワカケインコ、他にもクジャクやキジの仲間などバラエティに富んでいます。バードウォッチングのツアーもあり、世界遺産であるシンハラジャ森林保護区でおすすめのツアーです。
おすすめスポット②固有種の多い植物
スリランカの世界遺産であるシンハラジャ森林保護区は、熱帯低地雨林地帯に属しています。そしてスリランカは植物にも多くの固有種があり、このシンハラジャ森林保護区では固有種の6割以上を観察できるといわれています。
古くから医学として認められているアーユルヴェーダで使用する薬草やユリ科の花、ねじれるように枝を伸ばす木、さらに寄生植物が多いのも特徴です。日本ではあまりお目にかからないウツボカズラも固有種があり、あちこちに生えています。日本とは全く違う環境で育つ植物は、こちらの世界遺産で興味深いものの一つですよ。
おすすめスポット③爬虫類や昆虫
大きな動物はあまりいませんが、シンハラジャ森林保護区では爬虫類や昆虫も魅力的。少しでも油断すると吸い付いてくるヒルには困りものですが、擬態しているトカゲや苔をしょったカタツムリ。カメレオンや綺麗な色合いの蛇など、見ていて飽きない小さな生き物がいっぱいです。
小さな爬虫類や昆虫などは見つけるのが難しいですが、ガイドが見つけて教えてくれます。とくにカメレオンはシンハラジャ森林保護区では見ておきたい珍しい生き物なので、がんばって探してみてくださいね。
注意事項
シンハラジャ森林保護区内はガイドの同伴が義務付けられています。ラトゥナプラなどの町やデニヤーヤでガイドと送迎付きのツアーを頼むとスムーズに観光することができるでしょう。
保護区にはヒルが大量にいますので、足元の保護は必須です。厚手の靴下に歩きやすい靴、ズボンの裾は靴下の中に入れましょう。地元のスリランカの人々はサンダル、素足で歩いていますが、絶対に真似しないようにしてくださいね。ガイドにズボンカバーを買うか聞かれた場合、買っておいたほうが安心です。
◎まとめ
スリランカの世界遺産、シンハラジャ森林保護区の魅力をご紹介しました。希少動物の楽園と言われる保護区は、美しい空気とたくさんの動植物であふれています。ゆっくり歩くと3時間ほどかかりますが、日本ではなかなか見ることのできない動植物ばかりです。ぜひカメラを持ってシンハラジャ森林保護区に足を運んでみてくださいね。