名称:世界遺産ニュージーランドの亜南極諸島
住所:ニュージーランド南東沖
公式・関連サイトURL:http://www.newzealand.com/jp/feature/world-heritage-new-zealand/
世界遺産ニュージーランドの亜南極諸島は、ニュージーランド南島からさらに南へ200kmほど離れた位置から始まります。登録された島は、全部で5箇所あり、一番近いスネアズ諸島にバウンティ諸島、アンティポディーズ諸島やオークランド諸島、キャンベル島です。
この地域でしか見られない固有の植物や鳥、無脊椎動物が確認されており、鳥類に関してはなんと126種類以上。そのうちの約40種が海鳥で、うち5種はこの地域でのみでしか生息していません。島では多種多数の海鳥やペンギンの姿が見られます。こうした独特の生態系が評価され、1998年に世界遺産として登録されました。動物たちの大切な環境である故、世界遺産への入場は限られていますが、観光できると貴重な体験になるでしょう。
目次
南極に近い秘境の世界遺産!ニュージーランドの亜南極諸島をご紹介
ニュージーランドの亜南極諸島とは?
出典: Janelle Lugge/shutterstock
世界遺産である亜南極諸島の島々は南極に近く、寒流と暖流が交わりあう場所に位置しています。そのため強風が吹き、天候も安定しないことが多い地域。この島々で見られる動物たちには、全長約2mのニュージーランドアシカや、頭の毛が独特なキガシラペンギン、全長80~100cmのアホウドリや、灰色のミズナギドリ、眉毛のような黄色い毛が特徴のスネアーズペンギンなどがいます。
灰色ミズナギドリは、繁殖期になると300羽くらい集まり、砂浜ではアシカたちがゴロンと寝転んだりしていますよ。岩壁の隙間にきちんと並べて巣を作り見守る鳥には感心します。さらに素晴らしいのが、亜南極諸島の島々で見られる植物の風景。島の斜面一面を覆う花々と植物の織りなす景観は、花畑とも草原とも違い幻想的。紫の花に黄色や真紅の美しく珍しい植物が見られ、この世界遺産ならではの見どころです。
ニュージーランドの亜南極諸島へのアクセス
ニュージーランドの亜南極諸島への観光は、島を良く知る専門ガイドなしでは許可されていません。島への入場人数も限られているため、必ずツアーに申し込んでください。世界遺産へ行くには、ダニーディンやインバカーギルから出航して島々を回ります。
集合場所などもツアー会社により異なり、日本語では情報が少ないかもしれません。ヘリテージ・エクスペディション(heritage-expeditions)がツアーを組んでいます。そして忘れてはならないのが、世界遺産への入場許可証。DOCという機関に申請し許可証を得る必要があります。
ニュージーランドの亜南極諸島のおすすめポイント2
動物
出典: Janelle Lugge/shutterstock
ニュージランド本島の港から船に乗り、亜南極諸島へ向かう途中、船の上からは海鳥が飛ぶ姿やイルカの群れが見られることもあります。世界遺産の島々へは小型ボートに乗り換えて近づくと、島で待っているのは何百匹ものペンギンの大集団。巨体のアザラシも見られますよ。動物園と違うのは、彼らの住処に来させてもらったような感じがするところ。打ち寄せる波で遊ぶペンギンたちを眺めてみてください。
島に着いたら波風が吹く断崖の上で、野生の草花を見ながらトレッキングも楽しめます。風に吹かれながら草原で休み、白い海鳥たちの美しい姿を満喫してみてはいかがでしょうか。
オークランド諸島
ニュージーランドの亜南極諸島の中でも豊かな植物生態と希少な鳥類、そして無脊椎動物を見られるのがオークランド諸島。オークランド諸島は、年月と共にニュージーランドアザラシの繁殖地として主要な場所となっています。海鳥の繁殖地としても重要な場所で、諸島北部のエンダービー島では黄色い目のペンギンが見られますよ。
またオークランド諸島で見られる植物は多く、約196種類も見ることができます。諸島の南へ向かうにつれて、生息する植物の種類も変化します。ハーブの芝生やねじれた枝の森林、柔らかいシダの樹木など、珍しい風景が盛りだくさん。動物と自然、そして人間にとっても貴重な世界遺産なので、観光マナーを守って楽しんでくださいね。
◎ まとめ
世界遺産ニュージーランドの亜南極諸島の魅力をご紹介しました。島に入るまでの道のりは長いのですが、それ以上に島で見られる美しい風景や動物たちに感動する人が多いですよ。ぜひ訪れてみてください。